「デキる上司の朝礼ネタ」

「デキる上司の朝礼ネタ」

最新型上司の思考術

Amebaでブログを始めよう!

「やりたいことができない」ことが悩みだと言っているA社員。

配属希望どおりに配属されていないことにストレスを感じているようだが、

 

今日はこの

「やりたいこと」

について考えてみる。

 

 

「やりたいことをやりたい」という考えは、

仕事をしていく上で、ひとつのメリットや武器になるかもしれないが、

最優先事項であるとはいえない。

 

最優先事項は、自分達の商品なりサービスが

「相手(お客)にとっていいものがどうか」。

 

極論をいえば、

「やりたいことをやりたい」と言っている人の商品やサービスが

相手(お客)にとってダメだったら、その仕事の価値はない。

 

自分の生み出す商品やサービスが相手に認められて、売上があがって、

それによって自分の給料が生み出されているという仕組みができなければ

その人の仕事に価値はない。

 

例えば、

おいしいりんごを作りたい人(売る人)と

おいしいりんごを食べたい人(買う人)との交換活動。

 

作り手と買い手との「交換」が発生する。

原始時代から続く、価値交換活動=経済の原理原則。

 

一般的に、自分が個人的に好きな活動を表す言葉として、

「趣味」というものがあるが、

私は、「趣味」を「仕事」にしたいと言っている人で、

相手(お客)のメリットよりも、自分の大好きっぷりを自慢する人を前にすると、

なんとも恥ずかしい気持ちになる。

 

もちろん、自分の「趣味」で人を喜ばせ、

相手にとっていいものを提供できるのであれば、それ以上のことはないが、

そんな実力を持っている人ってこの世にどれだけいるのだろう?

 

 

最初のA社員の話に戻すと、

「やりたいことができない」とAさんは言っていたが、

Aさんが本当にやりたいことをやりたいのであれば、

彼は会社(上司)に以下のように言うべきだ。

 

「私は、●●において、お客さんに魅力的な商品(サービス)を提供します」

と。

 

仕事をする人間が前向きに自分をアピールしたいのであれば

圧倒的にこちらのほうが、やりたいことに近づける。

 

もちろん、ここには、

相手を満足させるだけの能力がある、もしくは

そこを目指す覚悟があることが前提となる。

 

 

【今日の問いかけ】

 

「あなたがやりたい仕事」について

 

あなたのお客さんが、あなたの仕事(商品・サービス)に

お金を支払う理由は何ですか?

 

 

 

部下の希望を聞く上司は、

自分の部下が言っていることが、

趣味の延長線上で、独りよがりで言っているだけなのか?

お客を喜ばせる覚悟があった上で言っているのか?

どちらなのか?を見抜く力が必要になる。

 

 

もう、かなり前の話になるが、
成人の日に見た記事で、新成人のコメントに

「わたしは夢を持たないことにしています、
 その理由は、夢が達成できなかった時の悲しさに耐えられないからです・・・」

というのがあった。

大人からすると、なんだか頼りないような感じにも思えるが、
無理に大人の願望を背負って苦痛を感じて生きている子供なんかより正直でいいと思った。


俺は、子供の頃は、ウルトラマンになりたいとか、
仮面ライダーになりたいなどという、いかにも子供らしい夢を持っていたが、

それ以降、具体的に何かかなえたい夢を持ったことはない。
今現在も、何か具体的な夢があるわけではない。

俺の祖父母も親も、夢を語らなかった。
地味な仕事に就き、家族を養っていただけだ。

彼らが「何か夢を成し遂げたのか?」と言われると、何もなかったと思う。
もちろん、誰にも言わない自分だけの夢を持っていたのかもしれないが、
その事実はもう亡くなっているのでわからない。

大人の「夢」というのは、おそらく、そういうものなのかもしれない。


「夢」を大きく語り、表に出して大げさに取り上げて、
いかにも壮大でドラマティックなものを追いかけてるんだとアピールする人は
本当にすばらしい人だと言えるのだろうか?

「大きな夢を持つ」ことは、
言葉的に前向きですばらしい事柄のように思えるが、
本当にそうだろうか?



夢を持っているからすばらしいのではなくて、
何かの役に立ったり、誰かのためになることのほうが
人間としてすばらしく価値があるのではないだろうか?

自分勝手な欲望を実現することに対して、
賞賛する必要などないと思う。


大きな夢がなくても、美味しいお米を作る農家の人は、それで十分に価値があるし、
やりたいことが見つからなくても、他の人が求めることに誠実に応じているだけで、
十分に価値があるし、素敵なことだと思える。



もっと、愚直な言葉でつきつめるならば、

「君はやるべきことをやってるのか?」

ということになるかもしれない。



大人として間違えていけないことは、「夢をどう描くか?」なんてことよりも、
「やるべきことをきちんとやってきたのか?今やろうとしているのか?」ということ。

「やるべきこととは何か?」を考えた時に、内容が多岐にわたり、
行動が具体的に明確になるのであれば、夢なんてなくても、
胸を張って生きていけばいい。

人間が恥ずべきことは、夢がないことではない、
やるべきことが何もないことなのだ。



謹賀新年
本年もよろしくお願いします。

おだやかであったかいお正月になりましたが、
2016年は、確実に経済が縮小していることを実感する年になるでしょう。

今後のトレンドは確実に「縮小」であり「後退」となる。


経済的な指標、企業の業績といったものから、自分の給料、生活費といったものまで、
ありとあらゆるものが、ダウンサイズしていくことが想定される。

安全性やリスク管理においても、その信頼性がダウンすることによって、
事故やトラブルも増えていくことが予測できる。

売上拡大、業績アップといったことよりも、
生き残り、持続性、社会的信用といったようなことに
関心を持たざるを得なくなる。


チームを統率するリーダーが、「今年は申年でありますので・・・」
などど、呑気な挨拶をしているような時代ではない。

1年の初めだからこそ、本気で自分達の未来を考え、
現実的な課題と対策を問いかけていくリーダーの姿をみせていきましょう。



【今日の問いかけ】

確実に、「縮小」「後退」していく社会で、
我々は何を成し遂げなければいけないのか?





いつも、御覧いただきありがとうございます。

このブログについては、
これまで471のトピックを書いてきました。

朝礼ネタとしてだけではなく、
ビジネスの現場で役立てるようなヒントをアーカイブしていますので、

これからも存分にご活用いただければと思います。








よく、ビジネス系の雑誌や、心理系の本などには、

上司の性格別攻略法とか、
部下のタイプ別叱り方などといったテクニックが紹介されている。

「王様タイプ」とか、「参謀タイプ」とか、
「社交的」、「内向的」とか、
「体育会系」、「指示待ちゆとり系」とか・・・

おおまかな人間の性格を数種類かに分類し、
それぞれのタイプに対する対処法が書かれたりしている。

極端なキャラクターに分類にされると、
読みモノとしては面白かったりするが、

じゃあ、これがこのまま実践で役立つかというと、まったくの別で、
千差万別ある人間の性格を数パターンに分類することなど不可能。

同じ人間でも社交的な部分と内向的な部分が交錯しているものだし、
小説が好きだから文科系、サッカーをやっていたから体育会系などと
安易に分類したところで、その人の詳細は何も分からないはずだ。


根拠も何もないくせに、万能の解決策でもないくせに、
なんだかイケそうな気になってしまうのが恐ろしい。



【今日の問いかけ】


分類したことによって、何かが解決したのか?
分類することで、何かが達成するのか?





「タイプ別」系対処法のダメなところは、
分類をすることで解決をしようとするところ。

論理的な解決策のように思えるが、
人間の性格なんて、分類そのものが複雑で難しいわけで、
明確に分類する能力など凡人にあるわけがない。

そして、
たとえ分類できたとしても、それはあくまでも分類であって、
何かが解決したり、達成することではない。









一生懸命に熱くビジネスすることによって、
幸せになる人もいれば、そうでない人もいる。

死ぬほど働いてお金を稼いで
幸せになる人もいれば、そうでない人もいる。

死ぬほど働いてもお金を稼げない人もいる。


貧乏で、笑顔いっぱいの人もいれば、
金持ちでも、自殺する人がいる。
金持ちで、たくさんの人から愛されている人もいる。

たくさんの人に愛されているが、幸せを感じていないという人もいる。
たくさんの人に愛されていないが、幸せを感じている人もいる。

幸せを感じなくても、それはそれでいいという人もいる。
何かのために犠牲になって死ねるなら、それでいいという人もいる。


人それぞれの生き方があり、何が正しいとかはない。
他人の人生について、どうのこうの言う資格など誰にもない。


他人がどう生きようが、結局は他人の人生。
自分がどう生きようが、結局は自分の人生。



【今日の問いかけ】


他人といっさい比較せずに、今の自分を評価してみる








このブログを続けるかどうか迷ってしまっている。

その理由は、
世の中で「朝礼ネタ」を欲しがっている人のほとんどは、
コピペできるような出来あがったネタがほしいわけで、
面倒なことをイチイチ考えたい人などごく少数だということ。

一生懸命に熱くビジネスをしていこうとする人は少ないということ。


世の中のほとんどの人は、
ほどほどに仕事をがんばり、会社には迷惑をかけない程度にして
プライベートを充実させたいと思っている。

もちろん、それを否定する気はないし、
そのほうが今の時代に合った生き方なのかもしれないと思う。


ブログをやるならば、
人に求められているようなこと、人のためになることをしたいと思う。

これからは、会社の業績向上や、ビジネスの成果といった部分だけではなく、
個人の人生の充実度や、心の部分にアプローチしていくような内容にしていくつもりだ。

だからといって、いきなり明日から、
「心のセラピスト」とか、「自分探しの旅」なんてタイトルに変える気はない。


タイトル変更はしないが、
そんな前提を含みつつ、あくまでも、

「仕事をする上司」
「デキる上司」

の視点で、考察をしていきたい。
朝礼ネタにするかどうかは、あなた自身で判断してください。





セールスにおいても、組織のマネジメントにおいても、

シンプルでインパクトがあるにも関わらず、
あまり浸透していないのが、「否定形」のアプローチ。


簡単にいえば、

何をしたいか? ではなく、
何をしたくないのか? という考え方。


誰といっしょにいたいか? ではなく、
誰といっしょにいたくないか? 


誰に売りたいか? ではなく、
誰に売りたくないのか?


理想としない状況、絶対イヤな状況、
ウンザリな状態を明確にし、それを一切排除するというアプローチ。

自分がイヤなことをキッパリと否定することで、
本当に必要なことが明確になる。


チームの戦略や、部下の行動がイマイチだと感じているのであれば、
一度、否定のアプローチをとってみることをおススメしたい。



【今日の問いかけ】

どんな人をお客にしたくないのか?
何を売りたくないのか?
何をしたくないのか?




「安売りを要求してくるヤツには売らない!」
と決めることで、自分達の本当のお客が誰なのかが見えてくるし、

「上司にペコペコする人間にはならない!」
と決めることで、自分らしく堂々と生きていくことができる。





問題を解決する際に、すぐに「自分の答」を言って
それですべてを終わらせようとする人間がいる。

特に50代以上の管理職クラス、役員クラスには、
そのようなタイプが多く存在する。


彼らのいう「自分の答」が、
万能で文句のつけどころのない完璧な解決策であれば
非常にワンダフルなのだが、

残念なことに、それらのほとんどは、
自己満足であったり、独りよがりだったりする。

「オレはこうやってきた、オレのやり方が一番正しい!」
と、言わんばかりに自分の主張を相手に押し付ける。

自分の解決法が相手にとってもベストマッチして
問題が解決し、感謝されると思い込んでいる。

何十年も前の高度成長期の価値観のアドバイスが
今も有効であると思い込んでいる。

本当に迷惑な人たちである。

部下の意見や問題の背景について、何も興味を持たず、何も聞かないまま、
独りよがりの答を一方的に押し付け満足する上司が部下から信頼されるわけがない。

人生の先輩なのであれば、悩める後輩部下に対して、
他にもっとできることがあるはず。


【今日の問いかけ】

解決策を言う前に、まず、
部下の本当の気持ちを理解しているだろうか?




上司である自分の意見が正しい、自分の経験が素晴らしい、
自分のアドバイスが最善策であると思い込んでいないだろうか?

部下は一方的な解決策など求めていない。
自分の気持ちを受け止めてくれる大人の存在が必要なのだ。








コンサルタントやカウンセラーといった商売がある。

本来は、クライアント(客)の悩みや問題を解決させることが仕事だけど、
中には、何も成果をあげられなかったり、逆に問題をこじらせたりする者もいる。


たとえば、
何か問題を抱えている人(客)がいて、コンサルタントに相談を持ち掛けたとする。
その際に、コンサルタントがその客に解決策を言ったとする。

(例)
「売上が上がらない」という課題に対して、
「過去のデータをとりましょう」というアドバイスをするなど。


客は、その解決策についていったん違和感を持つものの、
「プロのコンサルタントのアドバイスだから」という理由で、
その解決策を鵜呑みにする。

客は、コンサルタントの言われるがままに行動する。

その後、ほんのわずかな小さなことでも、
「良くなりましたね、成長しましたね」と指摘されることで客は安心する。
コンサルタントのおかげだと解釈し、感謝する。


冷静に考えれば、たいした成果など出ていないのに、
コンサルタントの存在に感謝してしまっている。
アドバイスをもらったことだけで安心しきっている。

コンサルタントに貪られるだけ貪られて、かっぱわれているだけなのに、
その現実に気づいていない人達がいる。




【今日の問いかけ】

そのアドバイスによって成果は出ているのか?





アドバイスをもらうにしても、
アドバイスをするにしても、

アドバイスそのものに満足してはいけない。

アドバイスによって、どんな結果になったのか?
結果につながるアドバイスだったのかどうか?を
厳しく見極めていきたい。








これからの時代を生き抜くためのスキルとして
ここ数年で本気で英会話を勉強している。

今の自分の課題は、圧倒的に「和→英」への力。

なぜかというと、
中学の教科書に出てきそうな簡単な文章でも
日本語から英語に変換できなかったりするからだ。


たとえば、

「彼はそこにいますか?」

「わかりました、そのようにしますね」

「もしもし、聞こえますか?」


といった、超シンプルな中学生言葉でも、
英語で言うとなると、「うーーん」と悩んでしまい、言葉が出てこない。

英会話の先生にも、この部分のスキルのなさを指摘され、
今はもっぱら、日本語→英語の変換のレッスンをしている。


きっと、オレ以外の日本人の中でも、
自分で文章を組み立てて話すのが苦手な人は多いと思う。

実際、上にあげた日本語を英語に訳せるだろうか?
ぜひ試してほしい。



【今日の問いかけ】

たかが中学英語だと思っていないか?
簡単な日常会話を英語で言ってみろ。

日常の仕事についても、
基本的な事について、分かったつもりになっていないだろうか?





ちなみに、今日出した上の3つの正解は、


彼はそこにいますか? → Is he there?

わかりました、そのようにしますね → Alright, I'll do that. 

もしもし、聞こえますか? → Hello, can you hear me?


となる。


答えを先に見ると、簡単なように思えるが、
いざ、日本語からスタートすると、なかなかすんなりと出てこないものだ。

解決策はただ一つ。
すんなりと出るまでやり続けるしかない。