題名「ぶつかりスマフォ」 はやまなつお
【本文】
1
混雑する駅。
「うわ!」
急に人が、ぶつかってくるようになった。
一人、二人、3,4、5人目。
相手は「すいません」と言うが。
こいつらグル(グループ)か?と疑ったが。
しかしその様子が無い。
電車のホームでも、どんどん追突されて線路に落とされた。
駅員が来て手を伸ばすが。
駅員と回りの者たちも落ちる。どんどん追突されて。
私がホームに戻ろうとするタイミングで落ちてくる。
攻撃されてる!操作されてる人間の特徴は。
全員スマフォを片手に持ってる!
落ちた人間のスマフォを見る。この駅の詳細画面。
私の位置情報が赤で表示されてる。
そこにぶつかるように人間が操作されてるのか?
スマフォを持っていない人間は操られていない。
2
この状況が起こるようになったのは。
8才ぐらいの子供が、後ろからぶつかってきてから。
ぶつかった部分、ズボンの後ろを確認すると。
3センチほどのシールが貼ってある。
基板が印刷されてる。これが原因。
しかし触れない。霊的物質。
反対側のホームにいる!帽子の下で邪悪な笑顔。
スマフォを持っている。
私は20人ほどに押さえつけられ、固められて線路から動けない。
列車が接近!
3
「フローズン・スペース!」
青白く世界が変わり、時間が停止。
霊体の私が肉体から抜け出す。
子供男の方へ近づく。
黒い影の熊・狼、怪鳥・蛇などが出現、襲撃してくる。
時間の流れを無視できるエネルギー生物。
「デスサイズ!」
右手から光る鎌が出て伸び、影獣を切って吸収していく。
ホームの人の後ろに隠れていた男二人が剣を出す。
霊体を破壊できる特殊な剣。この2人が獣を使っているらしい。
ガッ! ガッ! こちらの鎌と剣で互角に渡り合える。
私の背後、落ちた側のホームから巨大な鮫が噛み付きに来た。
これが敵の本命。
鎌が巨大化、私は上方向へ。
大鎌の下半分は烏賊のような触手に変わる。
突撃してきた大鮫を触手が捕らえて大鎌で真っ二つに切り裂く。
そして吸収していく。
鮫を使った男、影獣の男2人、スマフォ使い男を
触手で捕らえて原子分解、食らう。
さらにオーラを見て悪人だけは大鎌モンスターに喰らうのを許可する。
40人ほどが消された。
時間を止めたままで、触手で線路に落ちた人々をホームに上げる。
私の肉体も運ぶ。発信機の霊体シールが消えてるのを確認。
そして術を解除。
「あれ?」「線路に人がいたはず」「誰もいない」
騒ぐ連中。私は立ち上がってすばやく駅を出た。
怪物、人間の霊的エネルギーを食べるデスサイズに憑依されて、
私は怪物使いになり、それを敵視する組織に狙われるようになった。
【終わり】
【あとがき】
手本は漫画「岸辺露伴は動かない2」から。