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2016.9.17「乳がん検診には限界あり。」FC2記事のコピペです。


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私の乳がん発覚の経緯については、必要に応じて断片的に触れてきたが、1つの記事にまとめて書いたことはない。今更だが、経緯を書いてみたいと思う。「乳がん検診の精度は一般の方々が考えているほど高くない」「乳がんの発見・診断は難しい場合が予想以上に多い」ということを認識してもらえればと思う。

そして、
■「乳がん検診で問題なし=乳がんの可能性ゼロ」ではない
■自分自身が感じる「アレ?」という感覚の方が正しいことも予想以上に多い。
■アレ?という小さな異変を感じ取れるように、セルフチェックの習慣化(湯船で乳房を触る習慣など簡単なものでOK)が必要。
■セルフチェックは一般の方々がイメージしている以上に有効
ということを頭の片隅に置いてもらえれば、と思う。

では、早速私の乳がん発覚の経緯を。

2011年の年末。46歳のときのこと。高校の同級生の急逝・癌闘病の知らせが相次いだ。この中には、2年前に大腸がんで旅立った親しい友人や私の乳がん発覚時にいろいろ教えてくれた乳がんサバイバーの友人も含まれる。

年が明け2012年1月。数年振りに市の乳がん検診・マンモ検査を受けた。私が受けた地元の乳腺外科クリニックの医師は市のマンモ検診画像診断メンバーでもあった。その医師が私のマンモ画像を見ながら「う~ん。右乳房の乳頭付近の.....辺りが微妙と言えば微妙かな....。これは市の検診なので、3人の医師で画像診断する。まずは市からの検査結果通知を待ってください」と説明してくれた。

この時、市の検診結果が「異常なし」でも、このクリニックでエコー検査を受けよう!と決めた。なぜなら、今まで「乳腺の発達により、マンモ画像だけでは診断が難しい。エコー検査を同時にした方がいい」と言われたり、エコー検査の結果「のう胞(シスト)が複数個ある。経過観察」となったり、「乳腺が硬め」と言われたりした経験があったためだ。

しばらくして、市から「要再検査」という通知が届いた。マンモ検査から2ヶ月後の3月に、同じ地元の乳腺外科クリニックでエコー検査を受けた。「乳癌を疑う明らかなものはない。念のため3ヶ月後、再度エコー検査を受けて下さい。必ずセルフチェックをするように。異変に気づいたらすぐに来てください」と言われた。もちろん、触って分かるシコリ・異変はなかった。

3か月後の2012年6月。エコー再検査。「変化なし。大丈夫でしょう。次は6ヶ月後でいいでしょう。セルフチェックは必ず続けてください。異変があったらすぐに来てください」と医師から告げられた。セルフチェックはしたが、特に異変はなかった。「ここが微妙かな?」と言われたあたりの乳腺が硬いような気がする時もあったが、他の部分の乳腺の中にも同じように硬い場所が複数個所あった。

それから2か月後の8月・お盆。ノーブラ時にタンクトップにシミが付いた。右乳頭あたりの位置だった。右乳房をチェックした。シコリの有無を調べるために右乳房を強く押すと少量の分泌液が出た。茶褐色だった。一度だけ分泌液が噴水のように勢いよく舞い上がった。でも、シコリなどの硬いものはなかった。

お盆明け。通っていた乳腺外科クリニックに駆け込んだ。その時は分泌液は絞り出さないと出なかった。絞り出した分泌液を細胞診検査に出した。細胞診検査の結果が出るあたりにエコー検査の予約を入れるように言われた。

細胞診検査の結果は「判定不能」。が、「限りなく黒に近いグレー」というコメントがあった。エコー検査では、病変の特定はできなかった。触診で分かるシコリもなかった。「診断を下すには乳癌内視鏡検査が必要だがここではできない。専門病院を紹介する」と医師から言われた。経験豊富で印象も良かったそのクリニックの乳腺外科医師。「最終診断をするには精密検査が必要なのは分かるが、先生の見解を聞かせてほしい」と私は先生にお願いした。「良性の可能性もあるが、超早期のがんの可能性が高い。この癌の場合、全摘になる可能性が高いが、超早期なので同時に乳房再建ができる。なので、乳房再建に実績がある病院で精密検査を受けた方がいい。その意味からも、提携している東京のXX病院(私が手術を受けた病院)が一番いいと思う」という意見を貰った。

紹介された東京の病院で精密検査を受け、その結果、10月に「現段階では、ステージゼロの非浸潤性乳管がん」という診断を受けた。さらっとした「がん告知」だった。病変の位置を見て、「これって、今年の初めの市の検診・マンモで微妙...となった場所だな....。ということは、その時点で癌細胞はあったよね....。でも、異常分泌液という症状が出るまでは分からないんだ...。この10ヶ月で進行してない?」と当時は思った。因みに、がん告知を受けた時点でもシコリはなし。

今となっては、「検診は、そんなもん」「私の場合は超早期。市のマンモで微妙...と疑ってもらえたのはかなりラッキー」「結果的には大きく変わらない」と理解している。

そして、乳がん手術で入院した時、「え?それでも見つけてもらえなかったの?」という様々な話を耳にした。いろんな場面で、検診・検査の限界を知ることになった。

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