テイクオフ時の波の見極め方 | 初心者サーファー3日で出来るテイクオフのコツ

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テイクオフ時の波の見極め方

台風がいくつも発生して近づいてきていますね。

先週までほとんど波も無く、なかなか練習にならないなと思ったら、今度はサイズが上がりすぎて練習にならないポイントも多くなっています。

うねりを交わすところでは混雑していますので、波をしっかりと捕まえていかないと1ラウンドのライディング本数は極端に少なくなってしまいますね。


そこで今日は、波を見つけるコツというか、波の見極め方をレッスンしたいと思います。

 



当スクールの練習生の方でも出てくる確率の多い質問なのですが、

  • 『なかなか波が見つけられません。』
  • 『乗れる波かどうか分からないので、どう動いて良いのかわかりません』
  • 『波が分からないので、周りの人に全部乗られてしまいます。』


という質問が多いんです。

波を見極めるというのは、初心者の方の疑問かもしれませんね。

海を見ていると、上級者の方は、しっかりと波を見極めて、良いポジションから安定してテイクオフをしている。

見ている側からしても、

 

その位置からなら楽々乗れるし、ショルダーの端っこから良いテイクオフしているな~

という感じに見えると思います。

上級者の方は、波を見つけるのもうまいな~

と思っている方が多いようですね。

確かに上級者になればなるほど波を見つけて良い波の良いポジションから乗っていきますよね?


今日は結論から言いましょう。

私も色々な方を指導してきて、自分でも色々と研究はしていますが、はっきり言って波は見極められていません!(笑)

乗れる可能性が少しでもある限り、追いかけて出来るだけ合わせて行くだけです。

乗れるとわかってから動いているのでは無いのです。

波が来たら動いて、上級者の方の動きに合わせるかのように波が立ってきて、

 

立ってきたところに吸い込まれるように合わせて滑り出すという風に見えるかもしれません。

 

上級者の方でも見極められているから乗れるという事でもないのです。

見極めて乗る事もありますが、大体が予測でしかないです。

しかも結構確率のわるい予測ですよ。

私は千人以上に指導してきましたが、この疑問を持つ方のほとんどは、

見えないから動かない

という行動をしています。

そして上級者の方は、

見えないから動いて出来るだけ合わせる!

から乗れるんです。

でも、そんな上級者の方だって、最初から分かっていて乗っているわけでも無いですよ。

今でも練習生の方が100人以上いますが、ある程度すぐに乗れるようになっていく方は、わからなくても追いかける方です。

追いかける本数が多ければ多いほど、乗れる波と乗れない波の差を経験上覚えていくのが早いです。

分からないから動かないという方や、周りの方に先に動かれてしまい、毎回手も足も出ないという方は、いつまでたっても経験値が上がらず波を取ることが出来ません。

それではどうしたら上級者のように乗れるようになるのか?というと、

どうせ見極められないのだから、うねりが来たらとにかく誰よりも早く動き出す!

これしかありません!

バカにしているのではないですよ?

私だって見極められていませんからね。

多分来ていると思うから動き出すんです。

恐らく他の上級者の方も同じだと思いますが、

乗れたのに動けなかった…

というのが一番ショックが大きいです。

要するに、

あ!今の乗れた!

って後でわかるとショックだという事なんです。

乗れるか分からないのに動けないよ。

という方は居ますか?

そういう方は、上級者の方の動きを見てみてください。

たぶんプロでも、動いたら必ず乗るわけでは無いですよ。

プロでも10本追いかけたら10本乗る訳でもないのに、10本乗れないとショックを受けるタイプですか?

平均しても私でも3分の1も乗っていないと思いますよ。

何となく沖にうねりが来たな~

と思ってちょっと沖にパドリングしていると、

あ、違った!

とやめることも多いですし、

何となく右かな?

と思って動くことも。

お!来た~

といって、岸に向かってパドリングしても、

あれ?割れない!

 

といってやめることも。

来た来た!

といって、波にセットしても、滑り出す寸前で、

あ、ダンパーだ!

といってやめることも。

よし乗れた!

といって滑り出してからも、

駄目だショルダーが無いや。

といってやめることも。

よっしゃ~

といってテイクオフしても、

あれ!速くて追い付かないや…

といってプルアウトすることも。

分かりますか?

上級者の方は何をやっているか?

 

というと、乗れる可能性があるから動き出す。

動き出した結果で波がどう来るか見ながら出来るだけ乗れるように合わせる。

合わせて行く過程で、良い波か、駄目な波か判断する。

良ければ乗るし、駄目なら乗らない(乗れない)。

結果的に乗れるか乗れないか見極めるのは動いたあとなんですよ。

そうやって動きまくって、初めて波が見極められるようになっていくんですね。

そんなことを何百本、何千本、何万本とやってわかることです。

当然、動き出す前から初心者の方に比べると、波の見極めは早いと思いますが、

 

早いからといって分かっているわけでも無いですし、

 

その上級者でさえも何万本と追いかけても見極め切れていないのが事実です。

これから皆さんに練習としてやってみてもらいたいのは、

うねりが来たなと思ったら、だれよりも早く動くこと!

波のキャッチの練習中の方なら出来るだけ沖から、うねりから追いかける練習を。

ある程度乗れている方なら、普通の波待ちポジションから誰よりも早く動き出すことです。

動いた後に、駄目だと見極められたらやめるだけです。

駄目だと見極められなければ乗れる可能性が高い波だという事です。

そういう練習を何か月も何年も続けて初めて色々と波を見つけることが出来るんですね。

でも、波なんて見つけることが出来なくても、何となく来たから動くという事をやっているだけでも十分乗れますからね。

10本追いかけて1本乗れるくらいでも十分ですよ。

1日10本は乗りたいと思うのであれば100本追いかければいいのですから。

あのイチロー選手でさえも3割しか打てないんですよ?

海で3割も乗っていたらかなり乗れている方だと思います。

海に行ったら動きまくる練習をしてみてくださいね。

パドリングも練習になるし、波を見極める練習(どこで止めるかを)にもなります。

具体的な波の捕まえ方については、毎月2回都内で行っていますテイクオフ集中講座をご利用ください。