昔、男ドアホウ甲子園というマンガがあった。
主人公の名前は、甲子園。こてこての難波っ子である彼は地元の期待を一身に背負って、高校生の時に甲子園で優勝する。
その後、甲子園は阪神タイガースへとプロ入りを果たす。
鳴り物入りでプロになったが、プロの厳しい洗礼を浴び、スランプになったり、そこからはい上がり、エースへと登りつめる。
いきなり飛ぶが、そして、この話の最終回だ。
最終回の話が、ボクは大好きなのだ。
彼は身体も壊したりして、とうとう引退を決意していた。その最後の引退試合で迎えたのが、長嶋茂雄だった。
長嶋茂雄に対して投げた球は全てストライク。しかもど真ん中の、ドアホウなストライクである。
流石に長嶋茂雄は、このストライクに合わせにいく。ファール。
ファール。
ツーストライク。
ここで、甲子園と高校時代からの女房役であるマメタンは、フォークを要求する。
豪速球で有名な甲子園は、プロになってから、実は、変化球も全て投げられるようになっていた。
ところが、甲子園はマメタンの要求を無視する。
そして、最後に放った球が渾身の生涯最高のストレートだった
長嶋はフルスイングする。ど真ん中のジャストミート。
ところが、長嶋のバットが真っ二つに折れるのである
ただの速い球ではなくて、あらん限りの気持ちがこもった重い球だったのだ
ちなみに、
高校生の試合では金属バット使うけど、プロは木製バットしか使用できないんだよね。
本当は変化球投げられるのに、あえて投げない。
このくだりが、ボクは大好きなんだ。
それは、ボク自身がそうだからだし、そういう生き方を選んでいるから。
仕事も、仲間も、恋も愛もドストレート
寄り道なんてしない。
本気で好きになったら、直球で口説きにいきますよ。
その結果、何度も敗退したとしてもね(笑)
暑くるしいと言われましても仕方ない。
いつか、そんなボクの直球を受け止めてくれる女房役も現れてくれることを信じるしかないわい。
あ、そうそう。
甲子園のマメタン。
マメタンは、変化球を要求したら、甲子園は逆にムキになってドストレートを投げてくることを知っていてあえて変化球を要求したのだよ。
まさに女房役だよなぁ