第11話『輪の真実』 | 吾輩はSLE&ヒルシュ類縁のアラサーである。

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腸管神経細胞僅少症(ヒルシュスプルング病類縁疾患)とSLE、肝硬変に振り回されつつ、七転八起しながら生きているアラサーです。
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ブレイズは自室で考えごとをしていた。
(輪(ロンド)・・・・。あいつは、人じゃない。人が生みだした闇だ。)
同じことばかり考えているブレイズ。
「ブレイズ・・・」
「!!・・・。輪!?なぜオレに干渉する!」
「ふっ。仲間同士の殺し合いを見たい!」
「輪・・・いや、影の忍成!キサマがマスターと氷に苦痛を与え、大介を殺した。」
「ぬぐぐ・・・なぜそれを!!」
「わかるんだよ。顔が似てる」
「くっ、だまれ!」
輪は刀をかまえた。
「ブレイズ、死ねー!」
ブレイズに斬りかかろうとした。
 
キィンッ!
 
「い・・・居合・・」
「輪・・・甘いな・・・。」
「くっ!覚えとけ!」
輪は姿を消した。
 
ケストレルは、オーシアに帰るために海へでた。
陽那は理科室にいた。
「かっつん!もう訓練なんかできないよ!」
『っていわれても・・・。』
「氷(クリス)にやらせればいいじゃん!大介も喜ぶし」
これを聞いた克幸は、反論できなくなった。
『勘弁してくれよ。氷に無理させたらいかん。』
聞き覚えのある声。
「大・・介?」
陽那は聞く。
『そうだよ。氷を守りたい。その一心でかっつんみたいになった。』
「何があったの?」
『今は言えない。時がくれば教える』
そう言って大介は姿を消した。
「大介・・・。」
『アイツ、オレみたいだな~。』
 
「もうダメ・・・!」
『ハァ~。これじゃあ光をだすまで何年かかかりそう。』
 
結局、今日のトレーニングも1分で終わった。
陽那は家に帰った。
克幸は理科室で考えごとをしていた。
(やっぱり、教えるべきかな~。)
克幸の眉間にしわが入る。
『考えてもダメだ。』
『大介・・・。でも、教えた方が・・・。』
『そしたら、陽那が狙われる!』
『でも・・・・。』
『かっつん・・・。陽那のこと好きだろ!?』
『ち・・・違う・・・。ただ・・・心配だから。』
『好きだからだろ…。』
『大介・・・。違うって言ってるだろ!』
『だとしても、陽那を巻き込むのはまずい。』
『でも・・・。』
『まず、陽那の能力を引き出すことが先だ。』
『そうだった・・。陽那が“光”を出せるようになるのが最優先だ・・・。』
『それでいい・・・。』
そして、大介は姿を消した。
 
数時間の時が流れた。
氷(クリス)は理科室にいた。
「やぁ・・・氷・・・。」
突然、輪が現れた。
「輪!」
氷は氷炎を出そうとした。
(しまった!刀、家に置いてきた。)
「死ね~!」
絶体絶命の氷。だが、氷は死ぬことはなかった。
「・・・。居合だと・・・!大介か!?」
『これ以上、氷を苦しめるな。』
「何をほざく。キサマは死んだはずだ!」
『ならば!必殺心光残同激努風林火山』
大介の刀、心残刀が輝く。
「ぬぬ。」
 
ズガッ!
 
心残刀が輪の左腕を刺す。
「ぐは・・・・さらにできるようになったな・・覚えてろ!」
輪は姿を消した。
「大介・・・。大介なの・・・?」
『氷・・・。オレは、君を守ると約束した。』
「大介・・・ありがとう」
大介は笑顔を見せ、姿を消した。
「大介・・・・。」
 
 
次の日
「は~。雨だ~。」
陽那が呟く。
『そうだねぇ~!』
「か・・・かかか、かっつん!?」
「『よう、トレーニングやるぞ!』
「え~。」
そしてトレーニングが始まる。
『だから寝るな!』
「え~!」
この様子を大介は影からそっと見ていた。
『頑張れ・・・。2人とも』
 
 
 
 
 
 
 
 
To be continued....
 
 
Written by ユウダイ