午後の紅茶を一年で365本消費する自由人 -7ページ目

光と影(1)

嫌なツワリも終え。
だんだんとお腹も目立ち始めた。

二人目なので胎動(お腹の中で赤ちゃんが動く)を感じたのは…早かった。

突然。
お腹がもぞもぞ。

『動いた?』

……。
『また。』

私のお腹の中でちゃんと生きてる。

娘も…私がお腹をなでているので。
真似をして、なでる。
『もうすぐ。妹か弟が出来るんだよ』

解っているのか解らないが…。

『うん』

娘は微笑んでいる。

彼も私のお腹を会う度に撫でてくれた。

勿論旦那も。

『皆。早く貴方に会いたいんだよ!早く産まれてね』

私の手がまた、お腹を指すっていた。

きっと…。
彼の奥さんも、私と同じ様にお腹を指すっているんだろうね。

不安と期待のなかで…そして、彼も。

奥さんのお腹には今2つの命がいる。

双子ちゃんだ。
神様からの…ご褒美だったのかな?

子供が欲しくてずっと願っていたから。

聞いた時はビックリしたけどね。
私も彼の奥さんも今の所母子共に健康。

私は一人目で妊娠中毒症になったから…気をつけています。

奥さんも、ならない様にと…以外と心配してる私。

ちょっと変な感じ。

プレゼント(6)

逃げ場があるから…。安心して…居られる。
彼が知ったらショックだよね。

『おれは…子供が出来ても、お前と居るよ』
貴方の言葉すら…受け止められず。

逃げていたんだね。


彼は…何一つ変わらず、ずっと側に居て暮れた。

私も奥さんも…お腹が大きくなって来ているのに。

私の体調を気づかいながら…。
会って暮れた。

凄く。
頼りがいのある彼。
私の事は細かい所まで…気にしてくれるし。
何時も優しい。
いつの間にか…その優しさに甘えていた。

だから…彼と会った時は、ツワリの気持ち悪さすら、消えてしまう。

本当不思議なくらい。
家に居るときはムカムカしてて…何もする気が無いのに。

貴方の側にいると、心から落ち着く。

いつ頃からだろう?
こんな気持ちになって行ったのは?

彼を思うと…いつもドキドキした。
どんな時も少女の様にときめいた。

人を好きになるとこんな気持ちになるなんて…初めて知った。

プレゼント(5)

勿論旦那の子供。
彼にも連絡した。
驚きながら…お祝いしてくれた。

『おめでとう。同級生だ!!』

あたかも偶然の様に…妊娠した私。
彼と奥さんの間に子供ができ。

あの夜の電話の後。
冗談で言っていた話。
『私も作ろうかな』
こっそりと実現に向けて歩きだしていた。

前々から二人目をどうするかと…。
旦那と考えていて。
年開け…1月から頑張っていた。

彼も…薄々気づいてはいた。

計算したかのように。私のお腹の中では物凄いスピードで細胞たちが混じあい。

一人の人間を作り出そうとしていた。

私のお腹にいる新しい命は。
ママ(私)を…寂しさから解放してくれるために。

コウノトリがプレゼントしてくれたと思った。

彼の奥さんが子供を産んだら。

きっと彼は…変わる。毎日彼と話す度に強くなり。

その寂しさと恐怖に耐えきれず…。

私は自分も子供を作ろうと決めた。

私も妊娠すれば…お腹が大きくなり…出歩けなくなる。

産まれたら二人分の子育て。

会える日を一人で待つより、忙しさで紛らわした方がまだ…楽だから。

私はズルイ女。
彼の事が好き過ぎるために…。

自分の逃げ場だけを先に確保してるんだもん。