午後の紅茶を一年で365本消費する自由人 -10ページ目

そばにいて(4)

次の日。
朝から…子供が出来た話で持ちきりだった。
『女の子?男の子?どっちが欲しい』

嬉しそうな彼に聞いた。

『どっちでも!』
照れながら彼が言った。

まだ…心の奥に痛みがある様な気がしたが…。
彼の嬉しそうな声に…痛みが消えて行く気がしたが。

昨日の電話から一夜過ぎているから…。

動揺や戸惑いも…薄れて来たのかな?
それとも…私の中でちゃんと気持ちが整理出来たからなのか?

だから…私は彼に聞いてみた。

『子供が出来ても、会える』
きっと声が震えていたと思う。

でも彼は。
『勿論。俺はお前の事好きだから、別れないよ』

幸せの中に居る彼からの言葉。

悔しいくらい。
心に突き刺さった。

一瞬で…自分の小ささに気づいた。

勝手に離れて行くって思い込み。
勝手に…落ち込んで。
彼は…子供が出来ても…何も変わってない。
彼の大きな心にちゃんと私はいるじゃない。
そして…彼が会社に着く前に

『○○○に嫌な思い指せてごめんな。着くから…会社出たらメールするね』

彼は気づいていた。

奥さんに触れてる事を私が嫌な気持ちになっていた事を…。
あんなに隠して、応援してたはずなのに。

そばにいて(3)

心からじゃないお祝いを…。
私も嬉しいのは嬉しい。
彼の喜ぶ顔が伝わってくる。

ただ…私の心が微かにズキズキと痛みを出してるのも…解った。

毎日彼は…私が味わってる子育てを楽しそうに聴いてくれたり、励まして暮れていた。

携帯から微かに聴こえてくる、私の娘の声も何度も耳にしていた。
彼はずっと待って居たんだよね。

この事実も…ちゃんと受け止めないと。
彼に悪いよね。
ずっと…願っていた物だから。

私がもっと大人になれば…。
私がもっと強くなれば…。

彼の為に。
此れから…子供が産まれるのは確実な事。
いろいろ相談もされると思うし
お互いに共感できるようになると思う。

そうなりたい。
彼が…私から離れなければ…。

お願いずっと。
私から…離れないで、奥さんの元に行かないで…
気持ちは私を見ていて。

ただ…そばにいて欲しい。

それだけを強く願った。

今日の夜は冷える。
子供は自分の布団に…スヤスヤと可愛い寝息を立てて…寝ている。

私はまだ寝れそうにない。

心が寒くて…。
目を閉じたら…何もかもが…真っ暗闇になってしまう気がして。

彼の温もりが欲しいくらいだ。

そばにいて(2)

前々から…願っていた彼。

娘の誕生日頃から…奥さんと頑張って居た。
お互い承知の上。
夫婦の事だから仕方がない…

そんなの解ってるよ。自分も旦那とそう言う事してたもの。

『やつ…生理来た。』
この言葉を1ヶ月に一度聞く度に私はほっとし。

来月また…。
彼が奥さんに触れる。
知ってるからこそ。
ヤキモチをやいた…

理解しょうとし。
嫉妬してた。

応援してるのに。
寂しい。

だんだん遠ざかって行ってしまう様で。

まだ…何かが変わるなんて決まっていないのに。

ただ…子供が産まれたら彼は早く家に帰るだろう。

メールは出来るが会うのは難しくなるだろう。

私の旦那がそうだったから。

仕事が終わり寄り道もせづに…家に帰宅してくれた。

彼もきっと違いない。頑張りもしないで、出来てしまった私達かより。

思いは計り知れない。
その思いは…私には解らない。

だから…
『ごめんね』

夜彼から電話があった時。

『マジで…マジで…。本当に。スゲー。おめでとう』

私は彼に…言った。

あんなに…嬉しそうに彼が話をするから…。