夏越大祓 阿羅波比神社(あらわいじんじゃ) | 出雲@AGO★GOのブログ

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6月30日は上半期の晦日です。
全国の神社では、「夏越大祓」と称して
「茅の輪くぐり」が執り行われます。

「茅の輪くぐり」は「蘇民将来」の逸話に
基づいています。
詳しくは、2016年7月3日の
「蘇民将来と茅の輪くぐり」をご参照ください。
https://ameblo.jp/goenagogo/entry-12176996920.html

私の近所の阿羅波比神社も祭日でした。

 

 

こちらは、出雲国風土記にも記載される古社で
昔は洗合山に鎮座していたと伝えられます。

祭神は
オホナムチ、スクナヒコナ、アマテラス
タカミムスビ、そしてスサノオです。

洗合山は江戸時代初期に堀尾吉晴
松江城を築城する際の候補地でした。

吉晴が洗合山を、息子の忠氏が
現所在地の亀田山を選定したのですが、
忠氏が急逝し、吉晴は忠氏の意志を汲んで
亀田山に松江城を建てました。

もしも、洗合山に松江城を築いていたら
松江の街は今ほど栄えなかったかもしれません。

 

ところで、出雲神楽「茅の輪」
前出のブログで紹介しましたが
石見神楽にもインスパイアされた
演目がありました。

それは、人気演目の「鍾馗(しょうき)」です。

登場するキャラは
唐の闘神「鍾馗」と疫神のみです。

鍾馗は唐冠を被っているので
中国の神様を連想しますが、
片手に茅の輪を持ち、
もう一方に十握の宝剣を持っています。
よって、スサノオを模しているようにも見えます。

石見神楽公式サイトによると
唐の「鍾馗」の物語と蘇民将来の茅の輪の故事が
合体したものだそうです。

 

 

今まで「鍾馗」は何度か見ましたが
「茅の輪」に関連するとは
全く気が付きませんでした。