というお話になったので、作ってみました、老犬の十戒
ろうけんのじっかい
老犬の十戒
1 私の余生はもう何年もありません
だから少しでも一緒に居たい。
目も耳も悪くなってしまったので全身であなたを感じさせてください。
2 私はもうあなたが望むようには出来ないかもしれませんが許してください。
3 私を撫でて抱いてください。
それだけで私は幸せです。
4 思い通りにできない私を叱ったり叩いたりしないでください。
あなたには何でも出来ても、もう私にできることは少ないのです。
5 沢山声をかけてください。
言葉の意味はわからなくても、あなたが悲しいか、楽しそうなのかはわかります。
6 あなたが私にしてくれたことは決して忘れません。
7 私を叩きたくなることがあるかもしれません。
でも私はあなたのその手で叩かれると、とても悲しくなります。
いつも私を暖かく包み込んでくれたのが、あなたのその手だからです。
8 わがままになってしまったと叱る前に、今の私の状況に私も困惑しているのだということをわかってください。
私も本当はあなたを困らせたくはないのです。
9 老いた私をどうか最期まで大事にしてください。
あなたにも平等に老いはくるのです。
10 できればいつも一緒にいてください。
私はあなたの温もりとニオイと記憶を抱えて空に旅立ちたいのです。
最後に…
いつもごめんね
私の世話で、お出かけもままならず、友人と会うこともできないよね。
でもね、もうこの時間は永遠ではないから、残りの時間ずっと一緒にいたい。
大事な、最愛のあなたを、私はずっと感じていたい。
私の最後のわがままを、どうか聞いてくれると嬉しいな。
沢山困らせてしまうこともあると思う。
うまく感情のコントロールができなかったり、排泄を失敗してしまったり、本当に申し訳無く思ってます
けど、同時にいつもありがとうって言ってるよ。何度も何度も言ってるよ。
大好きだよ。いつもありがとう。
これを考えてる間、自分でも気づかされることがありました
きっかけを与えてくれた娘さんに感謝