【スリラブ】一条海音No.38『もう少しそのまま俺で頭いっぱいにしとけよ』〜スリルインラブ〜 | ゲーム内恋愛のススメ

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「彼氏のことなら気にすんなよ」

 

 

従順になれ=好きになれ、という暗号のような海音の気持ちに気づいてしまいました!…というか、不自然なところでわざとらしく言ってくるので、気付かされた、が正しいのかもしれません。

 

あの大喧嘩で、モラハラ野郎〜!と嫌いかけてた一条海音に掌返し、もうキュンキュンが止まりませんーーー!

 


 

一条さんの仕事が終わる頃ーーー

もう待てない。

あんな風に爆弾落とされて、居ても立ってもいられない。


晶「一条さん、ねえ定時連絡、一条さん、今夜絶対に会いたい。お願い。…ずっと一日中、一条さんのことしか考えられなかった。お願い、今すぐ会いたい。」
 

一条「ふっ、マジであの日以来、可愛いことばっかり言ってくれるようになったな。そんじゃ会いに行ってやるよ。俺が迎えに行くから晶が今何処に居るか教えてくれるか?」
 

返信に胸が高鳴ってしまう。

 

晶「マスターのお店の近くのパーキング。前に 一条さんを拉致って海に行ったときに停めてたところ。私車だから、そのつもりで来て? 昨日の話、ちゃんと本当だって確認したいの。お願い、待ってるから…」

 

一条「晶、車で来てるんだな、そんじゃ俺はタクシーでそっち向かうわ。今から出るからちょっと待っててくれ。」

 

一分が一時間にも感じる。

何度も何度も時計を見ては、一条さんの姿を探してしまう。

 

一条「…晶の車は…お、居るな。(ドアを開けて)お疲れ晶、ちょっと待ったか?」
 

晶「ぜんぜん…こうして来てくれたんだから、嬉しい気持ちしかないよ。」

 

一条「はは、俺も晶に会えんのは嬉しいって思うぞ。」

 

晶「ねえ、海、行こう?… ベルトしてね、出すから。」

 

一条「海か、いいな。窓開けて潮風感じに行くのも悪くねぇかもしれねぇな。おう、シートベルトしたから車出していいぞ。」

 

晶「じゃ発車する。湾岸方面に向かう。潮風ももうかなり肌寒いかもね。…ねえ、一条さんは今日、私のことを考えてくれてたり、した?」

 

一条「そうだな。最近、以前にも増して晶が可愛く見えて仕方ねえって思ってたわ。」
 

晶「一条さん、昨日の夜、あんな風に言い逃げられたから、私もう何も手につかなかった。彼に連絡すらしてないの…」
 

一条「彼氏にも連絡してねぇのかよ。そんだけ俺に夢中になってるって考えたら気分いいもんだな。…でもまだ話してやらねえ。もう少しそのまま俺で頭いっぱいにしとけよ、くくっ。」
 

晶「ドS。話してやらねぇ…って、わざとやってるとか有り得ない。ずーっと気づかなかった私を、馬鹿だなーって思ってたんでしょ。まあ馬鹿でいいんだけど。…ほら、見えてきたよ、海。窓は全開にすると寒いかも?」
 

一条「はは、俺がドSだなんて出会った頃から分かってただろ?」

 

一条「馬鹿だとは思ってねぇよ、ただ簡単に手に入る男より、こういう男の方が晶だって好きなんだろ? それに俺で頭いっぱいにしてんのも可愛いって思うしな。…お、海だな。窓少しだけ開けるわ。」

 

晶「懐かしいよね、この通り。ほらそこ、前に停めた海岸だよ。またここに停めるね。(駐車して外にでる)…わ、外寒い。ちょっと歩きたい気もするけど、そんなに長くは居られないね。もう少し厚手の上着を着てくればよかった…」
 

一条「(車を降りて)たしかに潮風もあってちょっと肌寒いか。歩きてぇなら俺の上着貸してやろうか?…これなら少しだけなら歩けるだろ。ほらよ、足元暗いから手貸してやる。」
 

晶「ありがとう…あったかい。でもこれじゃ一条さんが風邪ひいちゃうよ。」

 

晶「だから端的に聞く。昨日の一条さんは酔っ払ってた。つまり適当な事を言ってた可能性がある。…素面のいま同じ質問するよ。私が解いた暗号は合ってるの?」
 

一条「おいおい、酔ってたなんて勝手に決めつけんなって。全然あんなんじゃ酔わねぇぞ? 適当言ってたつもりはねぇし、思ったこと言ってただけだ。」

 

一条「ふっ、そんなに答え合わせに急ぐことねぇだろ晶? 気持ちがあるからこそ俺はもう少し時間が欲しいって思ってる。」

 

ヨリを戻したいってほうじゃなーーい。

 

晶「私にとっての答え合わせだよ。もちろん一条さんは時間をかけていいし、一条さんの気持ちは聞かない。…私に求めているものを聞きたいの。私が従順であるべきで合ってる? つまり私は…一条さんを好きであるべき?」
 

一条「ややこしいこと考えずに晶の気持ちに素直になったらいいだろ?」

 

一条「晶は俺のことが好きなんだよな? そんじゃその気持ちしっかり抱えとけよ。俺がそう言葉にしなくても、俺のこと好きでいられるぐらいでいろってことな。」
 

おっと、昨日の神海音とは別人の感触。

ならばここは…深くつっこまないのが吉。

 

晶「…じゃ、本当に酔っ払いの戯言じゃなかったんだ? (抱きついて)時々、気分で言うことあるんだもん。酔うと記憶飛ぶし?」

 

一条「さっきも言ったけど酔ってなかったからな? たしかに俺は気分屋だから、気分で行動したり物言ったりすることはあるかもしれねぇけどよ。」

 

晶「ねえ…キスとハグはいいんでしょ? せめてそのくらい、堪能させてほしい…(キスする)」

 

一条「はは、ふっ、キスしたら俺のこともっと欲しくなっちまうんじゃねぇか?(顎クイしてキスを返す)」
 

晶「そんなことないよ。立場はわきまえてるし。」

 

晶「ありがとう。不安だったけど元気でた。さて、ちゃんと確かめたし、キスももらったし、もうじゅうぶん満足満足。帰ろっか。寒いしね? 送っていくよ一条さん。」
 

一条「そうか? そんじゃオマケもやるよ。(抱きしめて)元気が出たんだったら良かったわ、また何かあったらすぐ連絡してこいよ? ま、何も無くても歓迎するけどな。まぁ海に置き去りにされなくて良かったわ、なんてな。ありがとうな晶。」

 

晶「好きな人を海に置いてくなら私も残らなきゃじゃない。さ、行こ? 乗って。」

 

一条「たしかにそうだな。俺のこと好きだって言ってんだから、一人じゃ帰してやらねぇわ。」

 

晶「また来週、会って?…一条さんはまだ私が無理にヨリを戻したがってると疑ってるようだけど、そんな気はないから信用して。恋していられればいいの…」
 

一条「(車に乗って)週末は忙しいのかよ?…ふっ、晶が俺の気持ち尊重してくれてんのもよく伝わってくるからよ。ありがとうな(頭をぽんぽん)」
 

晶「じゃ発車するね。ちょっと飛ばすよ?…週末はまあ忙しい…かな。」

 

晶「そのうちきっと、一条さんのために空けるから。どこでも付き合うよ。それこそ、苦手なショッピングモールでもね? どこ行きたいか考えておいて。」
 

一条「…苦手なとこでも付き合ってくれんのかよ? その気持ちだけでも十分嬉しいけどな。まぁまたタイミング合う時にでも連絡してくれ。週末は晶の言う定時連絡も難しそうなんだろ?」
 

晶「定時連絡くらいはまあ…大丈夫かな? 一条さんが楽しみにしていてくれるなら、応えたいし。気持ちもちゃんと、変わらないよって伝えたいもの。」

 

一条「ふっ、何だかんだで楽しみにしてたりするからよ。出来そうなら待ってるわ。」

 

晶「…なんか、ごめんね。ちゃんと好きだから。そこは信じていてほしいです…」
 

一条「はは、何で謝ってんだよ。べつに晶悪いこと何一つしてねぇだろ? だから謝んなって。」
 

晶「してないかな。」

 

晶「一条さんのこと本気で好きって思ったら…苦しくなるよ色々。前はこんな風には思わなかったのに。」

 

一条「彼氏のことなら気にすんなよ、最初から知ってることだしよ。晶が俺に気持ちがあるっつうのが本当なら、それだけで十分だ。俺も形だけとはいえ既婚者だしな。」

 

晶「いつも理解してくれてありがとう。…さ、着いたよ? それじゃ、またね。おやすみなさい。」

 

一条「送ってくれてありがとうな晶。帰ったら連絡入れといてくれよ?」
 

晶「はいはい、新生晶はデコピンなんか食らわない女なんで。(抱きついて)…正直、離れがたい。一緒にいたい。これを我慢するのが大人だっていうなら、子供でいいやって思う。…なんて、キリがないよね。」
 

一条「ふっ、そのうち我慢せずに済むようになるかもしれねぇだろ?」

 

一条「そんじゃ少しでも寂しくならねぇようにまじないかけてやるよ。(きつく抱きしめてキスして)気を付けて帰れよ、晶?」

 

 

 

 

 

会話終了。

 


 

ここからが真の葛藤の始まりです。

だってもう海音…甘すぎ。優しすぎ。いい男すぎ。

 

もちろん海都が好き。でもこんだけされたら…迷うでしょ普通!

 

 

【今日の一枚】

そして彼氏の存在を黙って受け入れてた男が、そのうち我慢せずに済むようになるかも…と、奪うことを匂わせてくるのが堪らない…。惚れるなって方が無理だ…。

 

 

 
 
 

 

 

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