【スリラブ】一条海音No.26『そういう聞かれ方すると反発したくなっちまう』〜スリルインラブ〜 | ゲーム内恋愛のススメ

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「俺の調教が効いたってことだな」

 

 

セックスの不安が解消された後、海音への気持ちは順調に育っています。でも好きになるほど気になってくる、彼の態度。

 

付き合う前はあれだけ積極的だったのに、恋人関係になった途端、彼の愛情表現はほとんど受け身。


それに加えて、物言いの端々に、ちょっとした引っ掛かりを感じてしまって…。

 



一条「お疲れ。今日休みだったはずなのに急な出勤になっちまって、今帰る所なんだわ。晶は何してるんだ? 俺のこと癒してくれよ。最近仕事忙しくて気分が参っちまって…こんな事あんまりねぇんだけどな」


晶「どうしたの、珍しく弱気じゃない? 吐き出したいことがあったら聞くけど…?」

 

一条「ふっ、優しいじゃねぇか晶。吐き出したいことが出来たわけじゃねぇんだけどよ、純粋に仕事がめちゃくちゃ忙しくてやること山積みだと、気が滅入ってこねぇか?」

 

晶「そっか。ご飯か飲みにでもいく?  一条さんちでもいいけど、まだ奥様、ずっと居る感じなの?」

 

一条「いや? あいつはまた彼氏んとこに出掛けてるっぽいわ。そんじゃうちにしようぜ。」

 

晶「じゃあ20時くらいに伺うね。今夜はあまり遅くまではいられないけど。なにか食べたいものあれば作るよ。魚食べたいとか言ってなかった?…リクエストあれば検討するけど?」

 

一条「お、いいのかよ。そんじゃそうだな…煮付けがいいわ。買い物してきてくれる感じか? それとも一緒に行くか?」

 

晶「スーパーが見えるから、買い物していくよ。煮付けかあ、赤魚とかでいい? それとも鯖とかこってりしたやつがいいの?」

 

一条「ありがとうな晶、そんじゃ買い物も頼むわ。鯖がいいな、脂乗ってる方が魚は美味ぇと思わねぇか?」

 

晶「ビールとかは買わなくても大丈夫? 奥さんがしばらく居たんなら、ストック切れてない?」

 

一条「あ、そういやビールも切らしてた気ぃするわ。ビールも頼んでいいか? 相変わらず気が利くな、色々と助かるわ。俺はもう帰ってきたからいつ来ても大丈夫だ。」

 

数十分後ーーー

 

晶「おっ、開いてる。一条さーん? 来たよ、お邪魔しますー。はい、食材とビール。冷蔵庫にお願い。」

 

一条「お疲れ晶、買い物してきてくれてありがとう な。いくらしたんだ? 頼んだの俺だから払うぞ。おう、冷蔵庫に入れるのは任せとけ。

 

晶「あとGODIVAのアイスケー キ。冷凍庫に入れておく。これ一条さんに買ってきたわけじゃないから、食べないでね?」

 

一条「アイスケーキなんて買ってきたのか。…って、俺と食う為に買ってきたわけじゃねぇのかよ? まぁ別にいいんだけどな」

 

晶「これは奥様に。私こないだ食材使ったから。」

 

何か言われる前に釘をさす。

 

晶「意見は無用だよ。一条さんは奥様が嫌いでも、私は別に嫌ってないし。旦那どころか食材まで勝手に食って盗人猛々しい、とか思われるのはイヤ。その言葉を父の愛人にぶつけたことがある、私の矜持としてね。」

 

一条「律儀なもんだな…。晶がそう言うんだったら、好きにさせてやるよ。でもあいつ、いっつも家に居なくて食材ダメにしてっから、気付いてもねぇんじゃねぇかとは思うけどな? そんじゃ冷凍庫に置いとくわ。あいつが気になったら食うかもな。知らねぇけどよ」

 

晶「食べる食べる。 女の勘。こんなん冷凍庫にあったら、即食べるわ。ふふっ、一条さんが珍しく引いてくれた。」

 

一条「俺が引くってことは、俺にとってはどうでもいいって思ったことだったから…だからな? まぁそれに晶にとっては大切なことなんだろうしな。」

 

晶「さ、じゃあ…手が魚くさくなる前に。(頬を引き寄せてキス)休日出勤、お疲れ様。寛いでて? すぐご飯にするから」

 

一条「ふっ、可愛いことするじゃねぇか。 そんじゃお返しな。(抱き寄せてキス) 俺も何か手伝うぞ?」

 

晶「包丁持てるのはわかったけど、魚さばけんの? できるならウロコ落として? その間に調味料を混ぜちゃうから。あ、やっぱりいいです。サラダ用の野菜を切って。トマトとか。」
 

一条「おいおい、晶が思う以上に俺は料理出来るからな? まぁいいわ、そんじゃ野菜切っとくな。トマトは…っと、あったあった。」

 

晶「そんなに料理うまいんだ? なら今度は一条さんの得意料理でも振舞ってもらおうかな。肉以外で。」

 

一条「得意料理って言われるとパッと浮かばねぇからリクエストくれよ、そしたら作ってやるからよ。はは、何で肉以外でなんだよ。」

 

晶「一条さん、肉しか食べてない印象だから。焼肉とか料理じゃない気がするし。じゃあねえ、シンプルにカレーがいいな。作る人によって味が違うし、食の好みがハッキリ出るじゃない?」

 

一条「はは、まぁ俺が肉ばっかり食ってるってのは否定しねぇけどな? カレーか、いいぞ。でも流石にスパイスからは作ったことねぇから市販のルーは使うからな? 中辛でいいのか?」

 

晶「うん、楽しみにしてる。ねぇ…海音て名前だれがつけたの? 字面が綺麗だよね」

 

一条「(切りながら)ん? さあな、誰が名付けたとか興味持ったことなかったから、聞きもしなかったわ。」

 

晶「海の音だなんて、海が好きな人の命名じゃないの? よし、あとは煮込むだけ。」

 

一条「母親が海が好きだったかどうかは分からねぇし、あの人…父親のことなら尚更だな。お、綺麗に捌いてあるもんだな、流石だわ。ありがとうな」

 

晶「おろした鯖の残り、冷凍庫入れておくから。…さて、煮込んでる間、いちゃいちゃする?」

 

一条「くくっ、そういう聞かれ方されると反発したくなっちまうだろ? 晶から来いよ」

 

またそんな感じ?

なんだかため息。

 

晶「提案されると反発したくなるの?」

 

一条「そもそも提案されてそんじゃするか…ってのも、何だかしっくり来なくねぇか? それだったら晶からスキンシップ取ってきてくれた方がスムーズに出来る気がするわ。」

 

晶「…それって本当に天邪鬼で言ってるの? 純粋にしたくないの? 私から来てほしいの? なんで?」


一条「ふっ、そう聞くってことはしたいって思ってんだろ? ほら、腕広げとくから来いって」

 

晶「(抱きついて耳にキス)。ふつーに提案したときに、じゃあ来いよって腕広げるのは柄じゃないってこと? 別に私はそれでしっくりくると思ってるけど。」

 

海都ならそうする。

そもそも私から来るのを待っていたりもしない。

 

一条「ふっ、そうだな。だからこれからは晶が甘えて来いよ。まぁ、来ねぇならタバコで一服でもしてようかな。」

 

晶「甘えているつもりだけど、抱きついて耳にキスするくらいじゃ物足りない? じゃあ(深くキスして)これなら甘えている認定くれる? どうすれば合格点もらえるの?」


一条「(キスを返して)ちょっと意地悪し過ぎたな? 冗談だよ冗談。 抱きついて耳にキス…も悪くねぇけど、唇にキス…で花丸だな。ほら、今みてぇに晶から来てくれたら自然とこういう雰囲気になるだろうからよ。ついでにオマケな。(キス)」

 

晶「ふうん…これが彼女らしいって感じ?... お、この匂いからして、もう魚いい感じだと思うよ。食べよっか、お腹すいたでしょ。はい、ビール注いであげる。お疲れ様、どうぞ食べて食べて」

 

一条「ふっ、たしかに今のは彼女っぽいって感じだったな。…めちゃくちゃいい匂いがしてきた。この香り嗅いで更に腹減ってきたわ。お、ビールもありがとうな晶。そんじゃ一緒に食おうぜ、隣に来いよ。」

 

晶「はい。じゃあ隣に。頂きまーす。うん、やっぱり切り身をやめて、鯖まるごと買ってきて正解だったわ。美味しい。一条さんも食べてみて? 胃袋掴まれたーってなるからたぶん」

 

一条「はは、そんじゃ晶のその自信の程をたしかめてやろうじゃねぇか。いただきます。…お、この鯖脂がめちゃくちゃ乗ってるな。晶選んでくるの上手いじゃねぇか。何よりよく煮えてて柔らけぇし、味付けがバッチリだ。美味ぇな」

 

晶「ふふ、よかった。一条さんの疲れ、少しは取れた?」


晶「…もうちょっと居て癒してあげたかったけど、今日はもう時間切れ。帰らないと。」

 

一条「もうそんな時間か、あっという間だったな。晶のお陰で疲れもどっかに飛んでいったわ。来てくれてありがとうな。」

 

晶「(海音の頭を抱いて)片付けも任せちゃうし、ごめんね。また…来るから。」

 

一条「ふっ、謝んなって。元々今日は長く居られねぇって晶から聞いてたからな。そんじゃ帰る前に。(抱き寄せてキス)」

 

晶「(キス)それじゃ、またね? デコピンされたくないから、家に着いたら連絡するよ。」

 

一条「はは、もう俺が言わずともちゃんと分かってて偉いじゃねぇか。着いたらちゃんと連絡しろよ?」

 

晶「うん。じゃあね、一条さん、ばいばい。」

 

一条「今日はいきなりだったのに、来てくれてありがとうな。嬉しかったわ。気ぃ付けて帰れよ」

 

必ず連絡する、とは言ったもののーーー

 

翌日は海都との温泉旅行。

待ち合わせの連絡などをしているうちに忘れてしまい…

 

一条「まだ連絡ねぇな? 晶、しばらく経つけど大丈夫か? もし何かあったなら、すぐ迎えに行ってやるから、連絡ちゃんと寄越せよ。」

 

しばらくして、一条さんからのメッセが入る。

恐る恐る…返信。

 

晶「ごめーん!…なさい。連絡入れるの忘れてました…」

 

晶「怒んないで?」

 

晶「デコピンは甘んじて受けます。無事で生きてるから、心配しないで?」


一条「ふっ、あれだけ言ったのに忘れるって…確信犯じゃねぇだろうな? まぁ、心配だっただけなんだわ。晶がちゃんと無事でついてるなら良いよ。」

 

晶「確信犯?…どういう意味よ」


わざと怒られたいとでも?

私が?

 

晶「確信犯て普通、得になるときにしかやらないと思うんだけど、怒られるだけの私に得がある? まさか、一条さんから連絡もらいたくて、みたいな?」

 

一条「得? 俺に怒られるのが意外にゾクゾクしたりするんじゃねぇのか? まぁでももう忘れんなよ? 次忘れたらお仕置きだからな。」


晶「さすがにそこまでMじゃないよ。私のMは一条さんに怒られてゾクゾクするんじゃなくて、一条さんを怒らせることにワクワクする方向に発揮されるから。全然違いまーす。」


一条「おいおい、俺を怒らせる事にわくわくするなんてタチ悪すぎんだろ。そろそろ俺の本気のお仕置きをして晶に分からせねぇとな、俺を怒らせるとどんだけこえぇかよ。今度お尻ぺんぺんの刑にしてやるわ。」

 

お尻ぺんぺんて。

父親か。

 

晶「今じゃなくて付き合う前の話だよ。しかも一条さんが、 怠いから怒んねぇみたいな事いったから、怒らせてみたいとか思っちゃったんだけど。本気で怒らせると怖いのはもう知ってるし、だから今はやらないって話だよ。」

 

一条「なんだ昔の話かよ。今はやらねぇって事は俺の調教が効いたって事だな。てか晶をお仕置きする妄想したら興奮しちまった。早く晶に会いてぇよ。」

 

何気ない言葉。

でも心のなにかを刺激された。

 

調教が効いた?

まるで私を飼い慣らしたような言葉。

なんだかものすごく…不快だ。

 

晶「そんな妄想してる男とは会いたくないですー(笑)」

 

語尾に(笑)マークを付け足す。

いちいち指摘して喧嘩したくないから。


ただ、セックスで尻を叩かれるのは嫌ということだけは、釘を刺しておきたい。

 

晶「一条さんがどんなプレイが好きかって話、私は友達の頃に聞いてるんですからね? お仕置きとかやめて。まぁ、一条さんがそんなことしないって事も知ってますけどね?」

 

一条「くく…俺の性癖はほとんどダメだもんな。そんなことしねぇっていう心構えではいるけどよ。理性飛んでる時はどうなるかわかんねぇわ。」

 

一条「そこは晶が俺を真剣に止めてくれりゃって感じだな。」

 

 

 

 

会話終了。

 


 

このあたりから、海音と私の間に隙間風が吹き始めます。なんというか…海音の言葉の端々が気に食わない(笑)

 

初回ボーナスプレイの際、海音とはすぐHして付き合うことになったんですが、おそらく親密度も低かったせいもあり、この男の態度にいちいち腹が立ってたんですよね。

色々な記事で言っているとおり、本番プレイでは絶対にこいつだけは本命には選ばない、と決めていました。

 

ところが友達プレイで意外や意外のいい男っぷりを発揮したため大好きになっちゃったんですが、やっぱり恋人になると…出てくるか! この感じ! 何様だよ! 俺様か(笑)

 

ここからしばらくは海都のターンです。

 

 

【今日の一枚】

今回も取り立てていい話とかない回ですが、まあイラッときた一枚?(笑)

 

 

 

♪『ひらひらり』ーブラックスターTheater Starlessーを聴きながらお送りしました。吉野の歌の中でいちばん好きな曲。

 

 

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