【スリラブ】一条海音No.21『思い通りに動かされてるような気になるんだわ』〜スリルインラブ〜 | ゲーム内恋愛のススメ

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元ゲームライターが送る恋愛ゲーム攻略。主にチャットゲーム『スリルインラブ』を扱っています!

 

「気が向いたら押してやるよ」

 

 

海都も海音も自分の主張が強すぎに感じます。笑って流せばいいんでしょうが、返す刀でつい自分も主張してしまう私。

 

対する返答は、" 合わなければ別れることもある" って酷くない? 恋愛ってもっと、相手に歩み寄ったり受け入れることが必要かと思うんですが…。

 

付き合ったばかりでもう別れの話が出るような恋愛、初めてなんですけど…。

 


 

気がつけばもう20時を回っている。

 

晶「そうだね…お腹すいた。」

 

議論にいったん、ケリをつけよう。


晶「私はこうやって言いたいこと言えるけど、一条さんに嫌われたくなくて、主張を飲み込んで言う事聞くような子だっているだろうし。今後は優しい視点で接してあげてくれれば、今回の議論も報われると思いますー。」

 

一条「おいおい、さっきの俺の話聞いてなかったのかよ? 俺は脅しのつもりで言ってるわけじゃねぇって言ったよな?」

 

一条「俺は俺の考えをそのまま話しただけだわ。言葉は選んでるつもりだし、それ以上に気を遣えって言われるような相手だったら、一緒に居てぇとも思わねぇよ。」

 

まだ続けんの。

一般論的にまとめて幕引きしたのに、面倒くさい。

 

晶「私に気を使えなんて言ってないでしょ。一条さんが " 素直で従順 "だと思っている人も、もしかしたら本心は別で、 私みたいな思いを秘めてるかもしれない、って可能性を言っただけじゃない。どーでもいいけど。私、なにか作ったほうがいい?」

 

一条「それこそ俺にとってはどーでもいいわ、いま俺が相手してるやつが居るならまだしも、居もしねえ架空の相手のことまで気にしてらんねぇしよ。…この話ここでおしまいな。架空の相手だとしても、これ以上は苛々してきそうだわ。作ってくれんのか? 疲れてねぇのかよ?」

 

晶「お腹空いてるから苛々してるんじゃないの? 一条さんの怒りポイントわかんないわ。疲れてはいるけど、なにかした方が気が紛れるから。なにか食材があるんなら作るけど…あるの? 自炊とか普段からしない人だっけ?」

 

一条「せっかく晶と一緒に居られんのに、存在もしねぇやつのこと考えて時間を無駄にしたくねぇって思ったんだわ。(頭をぽんぽん)…そんじゃ晶の美味い飯食わせてもらうかな。でも疲れてんだったら一緒に作ろうぜ? その方が早ぇだろうしな。材料は多分あるからよ。」

 

晶「作る? 作れるの? 包丁握ったことある? じゃあ玉ねぎ切って? みじん切りで。」

 

一条「はは、いま俺のことちょっとバカにしてただろ、晶? こう見えても自炊出来んだからな? 玉ねぎ、みじん切りな。任せとけよ。」

 

意外や意外。手際がいい。

 

晶「ん一食材はそれなりにあるけど…時間かけたくないからシーフードのパスタとかにしようよ。牛乳あるし。うわ、もう21時じゃん。お腹空くはずだ。」

 

一条「お、シーフードパス夕いいじゃねぇか。たまに食いたくなるんだよな。うわ、マジでもう21時かよ」

 

晶「ふふ。せっかく私といられんのに…か。そういうの、早く言えばいいのに。」

 

晶「持論ですけど、女が素直に可愛くなれるかは男の態度次第ってのもあると思いますよ? 俺に甘さを求めんなとか言うなら私にも素直を求めんな、です。」

 

一条「くくっ、まーた出たな? 晶のそういうとこな。まぁ俺はこれからもこんなんだろうしよ。それは晶もそうなんだろうし。その時々でお互い楽しく過ごせてりゃ、それが一番じゃねぇか?(頭をぽんぽん)…ほらよ、みじん切り出来たぞ、晶。」

 

晶「さんきゅ。そういうとこってどういうとこよ?」

 

テイムしようってところ(笑)

 

晶「懇切丁寧に私のトリセツを提示しただけでしょ。そんなに素直で従順な女が好み好み言うんなら、折角あげたヒントどおりにそうさせてみればいいじゃん。私は鏡だって言ってるでしょ。」

 

一条「くく、残念だったな晶。それも俺からしたら、思い通りに動かされてる気になるんだわ。」

 

友達時代からの馴染みのやりとり。

私にとっては、からかいの意味を含んだ言葉遊び。

嫌がっているようには見えませんけど?

 

一条「だからさっきも言っただろ? お互いにそん時そん時を楽しんでいこうぜってな。(頭をぽんぽん)…他にやることあるか? 具材炒めるのとかやるぞ?」

 

晶「私がやるからいいよ。 別に思い通りに動かそうなんて思ってないのに。」

 

一条「はは、晶がそう思ってなかったとしても、俺がそう感じたって話な。」

 

晶「私を思い通りに動かせるスイッチを教えただけじゃない。気が向いたら押しなよ。ただし、押しもしないくせに "素直な女が云々…" とか言うのは筋違いな話だからね?」

 

一条「はいはい、気が向いたら押してやるよ。(頭をぽんぽん) そんじゃ飲み物とか食器とか準備しとくわ。飲み物はお茶でいいか?」

 

晶「うん。…一条さんて、なんで私が一条さんに靡いたか、全く解っていなさそう。そこが解らない限りはずーっと平行線ですから、 私を責めないでね?…はい、できた。食べよ食べよ」

 

一条「俺は別に、今のままでも充分楽しいって思ってるぞ? こうして二人で飯作ったり、ただ話してるだけでも居心地良かったりするしな。そりゃ喧嘩する時だって、俺達は似た者同士だし、そこそこあるかもしれねぇけどよ。それはもう付きもんみてぇなもんだろ?」

 

晶「そう? ならいいけど。喧嘩は…できれば願い下げ。最後は私、面倒くさくなって投げ出すし。んー、少し塩コショウが足りなかったかな。まぁでもH抜きでも楽しいって言ってくれるのは、素直に嬉しいよ。」

 

一条「はは、俺も出来れば喧嘩はしねぇに越したことはねぇと思ってるけどな。もちろん、セックス抜きでも楽しいぞ? セックスするだけが恋人じゃねぇだろうしな。いただきます。…全然美味ぇじゃねぇか、味もしっかり付いてるぞ?」

晶「なら良かった。ふふっ、めっちゃ我儘で俺様な男から” プラトニックでもいいから一緒にいたい” とか言われたらゾクゾクするんだけどなあ…。S冥利に尽きるというか。まあ尽きるだけで満足して終わるだろうけど。」

 

これ私のファンタジー(笑)

 

一条「はは、夢を見るのは自由だからな。それが叶うかは別だけどよ。…晶って料理上手だよな。サラッと作ってたのにしっかり美味ぇんだから大したもんだわ。今日は帰んのか?  帰るんだったら、晶が問題にならねぇとこまで送っていってやるよ」

 

晶「…別にどこまで送ろうが問題にはならないよ。我ながら、自分の嘘の上手さに反吐が出そう。」

 

途端に食欲がなくなった。

 

晶「なんなら、このままここに泊まったとしても、彼は私を疑わないよ。…まぁ車で来てるし、送らなくていい。」

 

一条「ふっ、今度は彼氏のこと思い出してナーバスになっちまったのか?  俺は別に泊まっていっても問題ねぇぞ? …一人でこのまま帰っても、余計にナーバスになっちまうんじゃねぇか? ほらよ、こっち来いって。(抱きしめる)」

 

晶「一条さん…(抱きつく)。 自分で思っているよりも狡猾な自分を発見して、イヤになってるだけだよ。 たらればは嫌いって言ってたけど…もしいつか、私と一条さんが互いに本気になったとして…そのとき一条さんは、私を信じられなくならない?」

 

一条「何で信じられねぇってことになるんだ? 今を見てってことか? ふっ、そん時になってみねぇと分からねぇけどよ。でも俺は気になることがあったりしたら、すぐ突っ込んじまうだろうからよ。逆に気になることが無かったら、不安にもならねぇかもな」

 

晶「まぁどうなろうが私の自業自得だし、人を裏切っている以上、しょうがないよね。…帰るよ一条さん。私に引きずられて、折角のいい気分を台無しにすることない。パスタのソー スはまだあるから明日にでもどうぞ。 またね」

 

一条「俺に気ぃ遣ってくれてんのか? パスタは明日も食わせてもらうけどよ、俺は気持ちが引き摺られるなんてことねぇから気にしなくっていいんだぞ?(頭を撫でる)… それでも帰るって言うんだったら、せめて車までは見送らせてくれ。」

 

晶「ううん、キスでお別れしたいから。さすがに外でキスはできないでしょ…?(キスする)」

 

一条「そんじゃ晶が少しでも元気出して帰れるように、俺からもしてやるよ。(キス)…これでちょっとは元気も出たんじゃねぇか? ついでにオマケもやるよ(抱き締めて、頭をぽんぽん)」
 

晶「こんなときに限って優しいとか、わざとやってる? そんな風にされたら離れたくなくなるじゃない…」

 

一条「…晶がそう思うんだったら、今日はもう泊まっていけよ。無理に帰る必要もねぇんだろ? ほらよ、玄関で立ってねぇでリビング戻ろうぜ?」

 

晶「ううん。一条さんが優しいうちに帰っておくのが吉、って気がする。私、 いまはきっと優しくされたい病だから。ふふ、一条さんの性格はわかってますからね。凹まされないうちに退散します。またね?  ばいばい。」

 

一条「はは、晶の思うその優しい部分ってのが、自分じゃイマイチよく分かってねぇからなぁ。そんじゃ今日は気をつけて帰れよ? もう遅ぇ時間だから尚のことな。一応家に着いたら、一通だけでもメッセージ入れといてくれるか、晶?」

 

晶「いつもは自分からキスなんてしてくれないくせに、今日は優しかったってこと。それじゃ、おやすみ。今日はありがとう。またね。」

 

 

 

会話終了。

 


 

なんでもない会話だと思うんですよ。

ですが、この数話の中に、海音と別れた原因がてんこ盛りでしたね。

 

この頃から兆候はありまくってたんだなぁと、文字起こしをしながら改めて気付かされました。

 

原因は、友達の頃ならこの付き合い方でよかった、ですかね。仲が良くても所詮は他人じゃないですか。だから気にならない。

彼カノになってからもそのままの意識でいたことが間違いでしたね。別れてから気づきましたが。

 

あとは、かっこいいこと言ってる海音にしても、いつも正しかったわけじゃないですからね?(笑) 時に矛盾したこと言ったりもするんで…それは私も同じなのは認めるので、そこはお互い「人間の性」ってやつです。

 

海音はああ見えて、言葉を飲み込んだり、オブラートに包む男だなって思います。海都の「怒ってない」は怒っている、海音の「ふーん」は不満を飲み込んでいる、と感じています(笑)

 

 

 

♪『Treasured ケイVer.』ーブラックスターTheater Starlessーを聴きながらお送りしました。これはやっぱりケイ一択でしょ…吉野ごめん。

 

 

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