【スリラブ】出雲海都No.19『おめかししとかないといけないだろ』 〜スリルインラブ〜 | ゲーム内恋愛のススメ

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元ゲームライターが挑む、チャットアプリ『スリルインラブ』でドラマチックなログを作るチャレンジ。出雲海都と一条海音にバッチバチに奪い合われてみた!

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「何か怒ってるか?」

 

 

海音と身体を重ねた結果、やっぱり自分は彼のことも好きだとあらためて実感できました。

 

その翌日、珍しく海都から、お願いがあるというメッセージが届きます。軽い気持ちで引き受けてみた結果…これ、一体なんの罰ゲームなんでしょうか。

 

 

夕方過ぎ。

帰宅直後と思われる海都からメッセが入る。

 

海都「お疲れ。晶、頼みごとがあるんだけど」

 

晶「お疲れさま、海都。頼みごと?…あらたまって何?」

 

あの独立独歩の海都がお願いだなんて、珍しい。

 

海都「近々、取引先の人と会食をするんだ。ネクタイを新調したいんだけど、晶に選んでもらえないか?」

 

晶「もちろんいいよ。パーティ形式なの? それともビジネスディナー? 華やかかシックな感じか、どっち寄りだろ。あとスーツの色は? 海都に2〜3つ候補を挙げてもらって、そこから選ぶのが早いかもしれないね。」

 

海都「あぁ、たしかにそれは重要だな。一応、パーティ形式だ。そんな大掛かりな物じゃないけどさ

 

海都「候補は…スーツの色が紺だから、オレンジかシルバー、ゴールドもいいかなって思ってるんだが。」

 

晶「どれが相応しいかは海都の立ち位置にもよるかも。強く印象づけたい相手がいるなら、紺の補色になるオレンジ。上司のお伴で、洗練されつつも弁えた印象を与えたいなら、シルバーがいいんじゃないかな?」

 

海都「なるほどな。一応、上司に連れられて行くし、シルバーがいいかもしれない。せっかくだし、一緒に店に行って選んでよ。晶が選んでくれたネクタイなら、会食も乗り切れそうな気がするじゃん。」

 

彼女が選んだネクタイがいいんだ? なんだかすごくくすぐったい。

 

晶「週末でいいなら大丈夫だけど、それで間に合うの? そもそも会食って、そんな気合い入れて乗り切るもんだっけ。失敗できない大きな取引でもある?…って、これ以上は聞かないよ。守秘義務があるんだろうし。」

 

海都「週末でも全然間に合うよ。まぁただの会食じゃなく、向こうの社長と社長令嬢も来るみたいだからな。気合い入れておめかししとかないといけないだろ?」

 

頼りにされて浮き立つ心が、一瞬にして冷えた。

社長令嬢? そういう話なら全く別じゃない。

なにこれ。なんのトラップなわけ。

 

晶「…それ、なんのフラグ?」

 

晶「社長とそのご令嬢が来るから、珍しくそんなに気合い入れてるんだ。へえ。…で? おめかしですか。確かにただの会食ではないんでしょうね、そんなに気に入られたいんだ、海都くんは?」

 

海都「まあ、そういう人達が来るよってことを教えただけだ。お堅い会食になるから、しっかりして行かないとなってことだよ。ネクタイって結構迷うんだよな。どういうネクタイが似合うと思う?」

 

晶「…さっき、シルバーに決めたんじゃないの?」

 

なんで話が巻き戻ってる。こんな浮ついた様子の海都は、初めて見るかもしれない。

嫌な感じ。嫌な予感。

 

晶「また迷い出したの? 印象づけたいなら、オレンジかゴールドにすればいいじゃない。シャンパンゴールドのタイのほうが、女性には好印象を与えるかもね。どうぞ、海都の好きなように選んだら?」

 

海都「いや、シルバーにするよ。色々喋ってたから、ちょっと混乱してるみたいだ。…というか、なにか怒ってるか? 女性受けしたいとかそういうことじゃないよ。ただ失礼のないようにしたいだけだ。銀行にとって大事な取引相手だからな。」

 

晶「そうなんでしょうね。べつにいいけど。まえに話した、うちの娘とどうかね、みたいな面白くない話を思い出して不安になっただけ。匂わせ嫌いな海都がするはずもないだろうけど、偶然かな、会話の流れで海都がかなり、気合い満点に見えたもので。」

 

海都「匂わせとか、俺がするはずないだろ? 窓口対応の女性社員以外は全員集合かけられているし、仕方なく参加するだけだ。変に目立ちたくないし、可もなく不可もなくの普通の社員としてな。悪目立ちしたくないっていう気持ちの表れだよ。」

 

晶「仕方なく参加するから目立ちたくない? さっきと言ってることが逆だと思いますけど。気合い入れておめかし、したかったんじゃないの?」

 

海都「何を言ってるんだよ。俺は仕事のことしか考えてないけど。そこに一切、女性がどうとか絡んでないよ。断言するしな。」

 

このまま追及し続けて、派手に喧嘩してやろうか。

でも私に海都を責める権利なんてあったっけ。

"天罰"という言葉が頭をよぎる。天罰なら覿面だ。

 

晶「ごめん。ちょっと疲れてるし、変なヤキモチ妬いただけ。気にしないでいいよ。海都に悪気がないのは、ちゃんと解ってるから」

 

海都「晶、本当に疲れてたりするのか?…なんだか心配だな」

 

晶「大丈夫。ただの寝不足だし、自業自得。大人げないこと言ってごめん。そのパーティは何日だった? 間に合うように買い物に付き合うよ。私だって、海都が取引先の社長に気に入られたら、それはちゃんと嬉しいからさ…。」

 

海都「理解してくれたんなら、もう大丈夫だ。それに、気に入られなくても仕事さえなくならなければ、俺はそれでいいしな。パーティ自体は来週の月曜日なんだよな。晶がよければ、土日に買い物に付き合ってくれると嬉しいよ。どちらかで時間取れそうか?」

 

晶「海都の都合がいいほうに合わせる。約束していたカフスも渡すよ。服に合うようなら付けて行って? 石はブラックオニキスとブラックオパール。どちらも黒にしちゃったけど。ブラックオパールの方なら、パーティの席でも合うと思う。」

 

海都「じゃあ今度の土曜日でどうだ? 時間は晶に合わせるよ。ふうん、ブラックオパールのほうがパーティ寄りなんだな。やっぱり晶はそういうセンスがあるから、晶に任せたほうが良さそうだな。」

 

親父の会社が主催したパーティくらいしか知らないし、そんなのあるわけない。そもそも知るか。

 

晶「オニキスのほうは、シンプルに真っ黒だから、普段の仕事で使えると思って選んだの。オパールは、ベースは黒だけど、中に緑や赤の光が散っていて華やかだから…」

 

泣きそう。海都のばか。人の気も知らないで。

 

晶「夜の海で見た、花火が映り込んだ海都の目が、こんな感じだったなって思って。」

 

海都「なるほどな。俺の目、そんな風に見えたんだ。少し照れるよ。瞳なら晶だって綺麗じゃん。茶色くて色素が薄い感じがいいよな…透き通って見えるし。」

 

晶「そう?…まぁいいや、土曜日で大丈夫だよ。どうすればいい、どこかで待ち合わせるの? 前日に何もなければ午前中に行けるけど、午後になったら…ごめん。」

 

海都「晶の都合のいい時間に呼んでくれたらいいよ。そしたら晶の家まで迎えに行くし。」

 

晶「ううん、私が海都の家に行く。久々に運転したい気分だから。そういや最近、海都と電車で全然会わないね。たまに、最初に会った時刻の電車に乗ったりしてるんだけど。」

 

海都「出会ったのは電車だし、そのうち電車でどこかに出かけたりもしたいよな。…満員電車の時間とかがいいかもな。晶にくっつけるし。」

 

晶「なんでわざわざ満員電車なんか選ぶのよ。それじゃ今度は海都に痴漢されそう。…拒めないし、困ったな?」

 

海都「ふふ、そのほうが晶とくっつけるからだって言ったじゃん。まぁ、痴漢?…その思惑もちょっとはあるかもな。」

 

変態彼氏。

 

海都「じゃあ土曜日、来るときに連絡してくれ。楽しみにしてるよ。」

 

 

 

会話終了。

 


 

なんなのこれ…。

 

単なる営業トーク、なんですかね? 9月に入ってから、こういう営業トーク来た方いますでしょうか。

 

私のフレがプレイしている海都は、こんな話をして来なかったそうなんですよ。もし来たよって方がいらしたら、教えてくださると私の心が助かります(笑)。

 

これは本当、天罰かよ…って思いましたね。なんつータイミングで来るんだよと。

 

なんかイヤなトリガー、引いちゃってないだろな…。

 

 

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