てんどー先生の早慶上理・MARCH・日東駒専における直近9年間の倍率推移と考察を見て、どこもピーク時と最低時との倍率差がエグいです。

 

 

個人的に一番大変だなーと思った年はお兄ちゃんの一つ上、2020年入試でしょうか。

滑り止まらない話を何度聞いたことか。

それでも、2021年から導入される共通テストを敬遠したせいか、3月入試まで粘る人が多くいました。

この年から現役指向が高まりだしましたねー。

昨年まで大盛況だった予備校に、浪人生が急に来なくなったのも確かこの頃からだと思います。

数年前の代ゼミに引き続き、駿台、河合の校舎も縮小傾向にあります。

 

2021年は倍率は低いものの、共通テストとコロナのせいで現役指向に地元指向がプラスとなり、受験生は心理的に大変だったと思います。確かに少子化と浪人生減による恩恵はありましたけどね…。

 

そして、2022、2023年と有名大学がこぞって合格者数を増やしたおかげか、以下のような状況に。

 

 

サンデー毎日では、各予備校関係者が集まり2023年入試を総括する座談会が掲載されました。

大学全体で見ると、今年の入試は実際どうだったのでしょうか。

 

 

” 4月21日現在で集計した数値によると、受験人口自体が全体で2%減少しています。これとの比較で見ていくと、私立大全体の一般選抜の志願者が前年比97%なので、受験人口の減少とほぼ連動した減少幅になっていると言えます。一般方式と共通テスト利用方式を比較してみると、前者は96に対し、後者は99で、共通テスト利用方式の方が減少幅は小さかった。

 難易度グループ別に見ると、首都圏は早慶上理(早稲田大、慶應義塾大、上智大、東京理科大)が99。MARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)、成蹊大・成城大・明治学院大・國學院大・武蔵大のグループ、日東駒専(日本大、東洋大、駒澤大、専修大)の各グループはいずれも指数98と、ほぼ前年並み、あるいは受験人口の減少幅と同じような数値でした。これに対し、芝浦工業大、東京電機大などの「理系10大学」は103と増加しており、やはり理高文低の傾向が表れていると言えます。女子大は13大学をグルーピングしているのですが、指数93と落ち込みは大きくなっています。

 西日本に目を向けると、関関同立(関西大、関西学院大、同志社大、立命館大)は104、産近甲龍(京都産業大、近畿大、甲南大、龍谷大)は101で、近畿エリアでは難関私立大は堅調に志願者を集めています。一方、地方の各地区の拠点大、例えば北海道の北星学園大や北海学園大は86、愛知の南山大・愛知大・中京大・名城大は95。首都圏・近畿圏に比べ、それ以外の地域にある私立大は減少率が著しい”


以下は、河合塾が毎年まとめている主要大学グループの入試結果で、2023年のものです。


 

2023年の入試では、日東駒専産近甲龍ぐらいまでは堅調に志願者を集めていたようですが、首都圏・近畿圏以外の地域は減少気味だったのですね。


地方私大からジワジワと迫り来る少子化の波…。

地方国公立も、今年は2次募集が多かった印象です。

 

ただ首都圏でも志願者を集められず、苦戦していた大学は多々あったようで…。

 

 

「はっきり言って偏差値40まで来ると誰でも受かります」

 

というわけで、マスクド先生からは滑り止めを確保するなら総合型選抜等で年内に合格するより、3月入試を狙え発言が出てしまう状況にまでなっています。

大東亜帝国は特に共通テスト利用後期の倍率が低い!

見ると一倍台がたくさんありました。


コバショー先生も1年間頑張れば偏差値40ぐらいの大学には行けると。

なぜなら入試問題が高校レベルだから。

要するに教科書の内容ができれば大丈夫。

 

 

偏差値50ぐらいからが大学受験レベルの問題が出題されます。

日東駒専からは国語に現代文だけではなく、古典も入ってきますね。

負担感がちょっとだけマシマシに。

 

ただ今年、弟さんの受験結果を見て個人的に思ったのは、来年も日東駒専の過去問が8月までに7割取れていればGMARCHがかなり射程圏内に、冬時点でも7割以上得点できれば日東駒専を含む偏差値50ぐらいの大学は堅いと思います。

年々易化しているから余計ですね。

 

というわけで、全く勉強していない受験生は、今からでも頑張って、できるだけ冬、いや受験直前までに日大レベル7割を取りましょうか!

サンデー毎日の座談会でも言っていましたが、頑張れば頑張った分だけ自然と大学の方から近づいてきてくれますよー。

中3「英検3級以上」49%目標値にはわずかに届かず 文部科学省「英語教育実施状況調査」

 

”児童・生徒の英語力を調べる文部科学省の「英語教育実施状況調査」の結果が公表されました。

政府は英語力について、中学生は卒業段階で「英検3級相当以上」、高校生は卒業段階で「英検準2級相当以上」の能力を持つ生徒の割合を、いずれも50%以上とすることを目標としています。

今回の調査によりますと、この目標に達している中学3年生の割合は49.2%高校3年生の割合は48.7%でした。

今回、初めて英検2級相当以上の能力をもつ高校生についても調査が行われ、21.2%でした。”

 


 

要するに、高校3年生で英検準2級相当以上を持つ人の割合は48.7%、

英検2級相当以上は21.2%だそうです。

これを多いと見るか、少ないと見るか。

MARCH以上の英検利用状況を見ると、準一級がデフォなせいか、自分的にはこんなものかなーと思いましたが、高校生の進学率を考えたら妥当かもしれません。

英検2級相当以上も教員の主観も入っていると思うので、入試で英検等を取っている人はもっと少ないと思われますが。

 

首都圏のデータがこちら↓


英検は受けていないけれどレベル相当と認められた生徒を含むという点に、ちょっと闇を感じますが(笑)、首都圏各県でも、ほぼ100%高校に進学する中学3年と、そうではない高校とで、英語に対する姿勢の地域差を感じるようなそうでもないような…(埼玉どうした⁉)。

 

というわけで、上記を踏まえて東洋大学さんが出したデータを見ていきましょう。

 

”興味深いのは、地域差である。23年度入試で見ると、外部試験の利用率が高いのは、東京都(59.4%)、神奈川県(59.4%)、千葉県(60.8%)、埼玉県(56.6%)で、首都圏全体での利用率は58.9%に達している。首都圏以外をまとめた地域の利用率は40.4%で、両者の間には20ポイント近い差がある。

東洋大学の受験生は関東地区が多いため、地方からの志願者数は減るが、それでも英語外部試験の利用状況には地域性が見られる。中でも佐賀県(59.5%)は首都圏並みの利用率で、福岡県(50.5%)も高い。利用率が50%を超えているのは、ほかに山口県(51.9%)、島根県(51.6%)、茨城県(50.5%)がある。最も利用率が低いのは、高知県(19.4%)だ。”

 

 

まず、上の表には載っていない県は、以下のとおり。

 

秋田県
福島県
新潟県
富山県
石川県
福井県
岐阜県
三重県
滋賀県
京都府
兵庫県
鳥取県
広島県
高知県
長崎県
鹿児島県

 

上記のうち、地方会場のある県は太字の福島(郡山)、新潟(新潟)、石川(金沢)、広島(広島)の4県です(一般選抜前期の地方会場は全部で19箇所)。

最下位は高知県(19.4%)と明記されているので、そこそこ志願者数がいてもおかしくはない地方会場のある県ですら、外検利用率が19.4~34.4%以下と低い水準にあることになりますね。

(なお、外検利用率が40%を切る地方会場は愛知、大阪、長野、宮城、北海道。東海、関西圏は他私大も選択肢が多い、国公立志向なのであまり本腰ではない可能性も…。)

 

東洋大はMARCHの併願校であったり、日東駒専の中でも第一志望としてチャレンジしたりと、学力の幅広い層が受験する大学だと思うので、本来であれば英検を使い、手堅く受ける高校生も多いはず。

 

地方会場設置県であっても、ここまで外検利用率が低いということは、やはり地域格差があると思うのですがいかがでしょうか。

 

以下、コバショーさんの見解です。

 

大学入試で利用できるかどうかはもちろん、高校の受験指導におけるノウハウや合格するためのテクニック、英検を受験できる会場の数などなど…こういった事情が国できちんと把握できていれば、数年前に話題になった某大臣の身の丈発言なんて出るはずがない。

 

 

というか、今でもこんな状況なのに、当時外検のスコアを使って共通テストの一部を担おうとした文科省&関係者はやばすぎ驚き

 

なお、東洋大学では2024年度も昨年と同じスコア基準で外検が利用できるようです。

 

 

年々難易度の上がる東洋大学ですが、そんな中、昨年、立教大学の外検利用入試がスコアの基準を上げたわけで、東洋大学に至ってはそういった対応は昨年に引き続き今年もしないと決めたようで。

 

上記のような事情を考えると、立教大学と違い東洋大学では地方会場を多数設け、全国に門戸を開いて学生を確保したい思惑があるでしょうから、おいそれとスコアの基準を上げるようなことをするのは今後もないかなーと個人的には思っています。

「改めて偏差値60以下の真意」


ゆる中学受験を推奨する桜学舎さん。

改めて(首都圏模試の)偏差値60以下の(中学を目指す)真意とは何かを語っています。


首都圏模試偏差値60以下とはどんな学校か。

受験用テキストを真面目に取り組めば受かるような私立中学校、とのことです。


その上で、ノート作りに厳密なやり方などない(むしろ綺麗なノートは危険!)ことや、時間がかかっても子ども自身で答えに到達することの重要性をおっしゃっています。


ノートね…特に男の子は公立中の先生好みのノートが作れないですからねー魂が抜ける

うちの兄弟なんか正直まともなノートはほとんど見たことないです。一応授業中にノートはとっているようですが…。

でも、内容が理解できていればいいんですよ。あとは自分が見返して分かればいいだけ。

それに、安心してください。今、2人とも一応大学生ですよ爆笑


とにかく、型にはめようとする勉強がどれだけ不毛か。

成績が上がらないと悩んでいるお母さんには知ってもらいたいなー。


勉強しない子、苦手な子には即効性のある特効薬(テクニック)より、体質改善の漢方薬(自ら学ぶ力)が必要だとも。


中学に限らず受験は合格がゴールではありませんよね。言ってしまえば、ただの結果です。

その先の人生で目前の問題を解決するためには、自走モードであり続けることが必要なわけで。

ただそうは言っても受験はすごくいい経験だと思います。

がむしゃらに何かをやる機会は人生の中でそう何回もあるわけではないし、何より頑張った成果が目に見えるのはやはり嬉しいことです。


ただ、最初からやり方だけを教えられた子は、その後も型にハマった方法でしか勉強できなくなってしまうとも動画で語られています。

これって正直怖くないですか?


単純に考えるってめちゃくちゃ時間かかるし、大人でも大変なんです。

経験則のない子どもなら尚更。

となると、テクニックに依存しやすいのも子どもならではと思いませんか?


今、成績さえ上がれば、より難しい私立中学に入って将来の選択肢が増えると思っている保護者さんは恐らく多いと思います。

しかし、勉強方法を間違えてしまうと逆効果になると考える方はほとんどいないでしょうね驚き


動画の最後に、本来、塾とは「お金払って真っ当な努力をさせてくれるところ」だとも。


何事も自分ごととして捉えない限り、ただやらされているだけじゃ辛い。

中学受験のように親主体だと、何かと子どものやらされている感が否めないけれど、上記のように考えてくれている塾があるのは救いだなーと某所の大行列を見ながら思うのでしたよだれ