第41回福岡小郡ハーフマラソン大会、ハーフの部完走記~負けは死も同然という羽生選手の言葉が重い | 「最後まで諦めない」~医師、時々作家、そしてランナー

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医師であり、時々作家、そしてランナーである筆者が日々の出来事について徒然なるままに綴っております。「最後まで歩かない」事をレースでも、人生でも目指しております。

今日は日曜日です。

 

私は福岡県小郡市で開催された“第41回福岡小郡ハーフマラソン大会、ハーフの部”に出場しました。

 

今日の小郡市、早朝は肌寒かったですが、ハーフの部がスタートする9時半頃には日差しも強くなり、走り始めると暑いぐらいの気候になっています。

 

私は1時間36分43秒(ネット1時間36分36秒)で完走しています。種目順位は76位、総合順位は326位でした。尚、昨年の記録はグロス1時間36分37秒(ネット1時間36分37秒)、種目順位104位、総合順位447位でした。

 

気温も今年はスタート時が9.1℃だったのに対し、昨年は24.5℃と異様に高かった事を確認し驚いています。

 

結局グロスでは負けて、ネットでは勝つという微妙なものでした。順位が上がっているのは、今年はさが桜マラソンと日程が被ってしまったため、速い選手がさが桜に流れたせいかもしれません。

 

手元のGarmin 935XTJの計測によれば、21.2キロを1時間36分45秒かけて走り、1247カロリーを消費しています。平均ペースはキロ4:34分

でした。

 

平均心拍数154bpm、最高心拍数 165bpm、高度上昇は67mでした。19~20キロのラップが4:27分、20~21キロのラップが4:21分だったのは意外に上げる事が出来ていたなと嬉しくなっています。

 

小郡ハーフのコース、中盤にちょっときつい登りがある以外は全体にフラットで走りやすいと改めて感じました。ただ、小郡市は結構田舎

なので、田んぼの中を走るような箇所もあります。

 

又、ゴールとなる陸上競技場が見えてからが地味に長いです。競技場内に入ってからもトラックを300mほど走るので、これは結構しんどいです。

 

私は先週のソウルを棒に振ってしまったので、次にフルマラソンを走るのは8月の北海道マラソンまでありません。この事が今回のハーフマラソンへのモチベーションを大きく下げています。

 

今年はチャレンジ富士五湖と長野マラソンの開催日が被ってしまったため、長野マラソンにも出場しません。ハーフはフルへの練習と

考えていると、今日のレースの位置付けは結構難しいものがありました。

 

最近、早朝の練習ランのペースも遅くなっていたので、今日は1時間40分だけは切りたいと思っていました。1時間36分台にまとめる事が

出来てよかったです。

 

1時間37分台だと去年の自分に思い切り負けてしまった感じになるからです。1時間35分台で完走出来ていたら、さぞ嬉しかったと思い

ますが、今日はエイドをスルー出来なかったので、それは難しかったです。

 

昨年の経験が物を言い、今年は手荷物を回収したら、速やかに大保駅に向かい、11時34分大保駅発の電車にも余裕で間に合いました。

 

但し、今日は信号確認の影響で電車の大保駅への到着が遅れたため、着替えは電車に乗る前に済ませる事が出来たのは大きかった

です。

 

予約していたマンゴツリーカフェ天神にも普通に行く事が出来ました。ランチプレートを頼みましたが、グリーンカレーが殊の外美味しかったです。

 

私は昨夜宿泊した久留米市内のビジネスホテルでフィギュア世界選手権、男子フリーを見ていました。

 

SPでネイサンチェン選手に大差をつけられてしまった羽生選手の演技、凄かったと思いました。何しろ怪我からの復帰初戦です。練習

で幾ら調子がよくても、本番では失敗する事はよくある事です。

 

しかし、昨日の羽生選手、僅かなミスはありましたが、全体には鬼気迫る演技だったし、シーズンベストをマークしたのだから彼自身も

ある程度は満足していたと思います。

 

しかし、羽生選手の演技が終わり、おびただしい数のくまのプーさんのぬいぐるみがリンク内に投げ込まれ、一種異様な雰囲気の中で

フリーの演技をする事になったネイサンチェン選手は羽生選手を上回る凄い演技をしました。

 

2位になった羽生選手に20点以上の大差をつけての圧勝でした。世界選手権の2連覇は今世紀に入って初めての事です。昨夜、伝説に

なったのはチェン選手の方でした。

 

羽生選手はよほど悔しかったのでしょう。「負けは死も同然」とインタビューで語っています。しかし、羽生選手も3位の選手に20点近い差をつけています。何ら恥じるところはないと思います。

 

勝負の世界にたらればは禁物ですが、SPでも羽生選手が完璧な演技を行い、更にフリーで失敗した4回転サルコウを完璧に決めて

いたら、チェン選手も完璧な演技を出来なかったかもしれません。

 

平昌オリンピックで実力を出し切れず、メダルに手が届かなかった悔しさがチェン選手を強くしたのだろうと私は感じました。これから、

しばらくチェン選手の黄金時代が続きそうな気がします。

 

羽生選手、宇野選手が彼の独走を許さない存在であって欲しいと思います。

 

もう一つ、印象深い出来事がありました。イチロー選手の引退です。アスリート達は皆、自分なりにこれが出来なくなったら引退します。

 

イチロー選手だって人間だし、昨シーズンの途中で試合に出場しなくなった事で何かが狂ってしまったのかなと思っています。守備や

走塁ではまだ出来るのかもしれませんが、バッティングの調子は戻らなかったようです。

 

私は今日、ハーフマラソンを走りながら羽生選手の「負けは死も同然」という言葉を何度も思い出しています。

 

羽生選手は1位以外は意味がないと考える選手だから、2位になった事が許せないのだと思います。自分の演技が全く出来なかった

宇野選手も悔しかったと思いますが、「死」などという言葉は彼の口からは出ませんでした。

 

市民アスリートはある意味凄いと思います。何歳になっても引退を迫られる事はありません。年代別という枠があるので、老いても同じ

年代の人達と競えばよいので、若い人達と争わなくていいです。

 

勿論、老いても若い人達よりもよい記録を出す人も決して少なくありません。

 

私も一市民アスリートです。今の自分の最大のライバルは他の誰でもなく、昨年の自分自身です。去年の自分に負けるのはやっぱり

嫌だと思います。やはり「負けは死も同然」という言葉をこれから何度も思い出すだろうと思う今夜の私です。