東京マラソン2019完走記~大会前から大会終了後に至るまでタフな大会 | 「最後まで諦めない」~医師、時々作家、そしてランナー

「最後まで諦めない」~医師、時々作家、そしてランナー

医師であり、時々作家、そしてランナーである筆者が日々の出来事について徒然なるままに綴っております。「最後まで歩かない」事をレースでも、人生でも目指しております。

今日は日曜日です。

私は東京都新宿区をスタートし、中央区にゴールする東京マラソン2019に出場しました。

タイムはグロス3時間28分56秒(ネット3時間26分57秒)でした。シーズンベストも出せなかったし、4年前の自分に勝つ事も出来ませんでした。

タイムが伸び悩んだ最大の要因は天候でした。

土曜日の夜までは曇りのち雨の予報でしたが、雨は早い時間帯から降りだしています。

しかも気温も低く、少しでも前からスタートしようとした選手達はスタートする前から修業僧のようになっています。

東京マラソンはスタートブロックへの入場は8時45分までです。私は昨年はBブロック、今年はCブロックでした。

まあ、別大や防府ではスタート位置は後ろから数えた方が早いし、北海道、つくば、長野等でもCブロックだから仕方ないと思います。

私はCブロックの最前列にいましたが、8時45分を過ぎてから、Bブロックの選手達が大量に入場してきたのに驚きました。

雨がそこそこ強かったからだと思います。Aブロックも似たような状況だったかもしれません。

皆、濡れたくないのは同じなのだから、ちょっとどうかなと感じました。

今回から用いる事にしたモルテンのDRINK MIX320に関する事ですが、昨夜は何の問題もなく飲みました。

レース前にも500mlの水に溶かして、半分は朝食を食べる時に飲み、もう半分はスタートまでに飲むのが望ましいやり方です。

しかし、東京マラソンの場合、スタートブロックへのペットボトル飲料の持ち込みは禁じられています。

従って、手荷物検査の時に全部飲まなければなりませんでした。DRINK MIXの効果は本来20キロまで持つはずですが、東京で用いるのは少々問題があると思います。

モルテンのジェルは4個所持して走りました。大体10キロに1個のペースで摂っています。

最初の2個は自分で封を切る事が出来ましたが、寒さで手が悴んで封を切る事が出来なくなったため、エイドのボラの方に開けてもらいました。

そして、1個は封が上手く切れず、中身を全部摂取出来ませんでした。ボラの方に罪はなく、頼むなら、その時に慎重に開けて欲しいと言わなければなりません。

グロスでサブ3.5を死守出来た事、そして最も遅かったのが25~30キロで、30~35、35~40はむしろ少しペースを上げる事が出来ているので、あったと感じています。

今日はレース中も雨風が強く、私は最後まで雨避けとして被っていたゴミ袋を脱げませんでした。薄手のネックウォーマーも外したら、寒くなると思い、最後まで着けたままでした。手袋は雨でびしょ濡れになりました。

あの大迫傑選手も雨で体が冷えて動かなくなり、30キロで棄権しました。

しかし、猫ひろしさんのように2時間半を初めて切った人もいるし、神野大地選手もMGCへの出場権を今日の東京で獲得した選手もいます。

確かにちょっとでも、心が折れたら終わりだと感じるようなタフなコンディションでした。

低体温に陥りリタイアした人も少なくなかったけど、中にはこんなコンディションに向いてる人もいるようです。

さて、完走後の移動ですが、私はチャリティ枠での出場でしたが、それでもフィニッシュしてから着替えて、東京駅近辺に出るまで優に1時間以上を要しています。

一般のランナー達は完走後、約1.5キロを雨が降る中を歩き、着替えて東京国際フォーラムを出るまで2時間かかったそうです。

又、昨年までは丸の内側だけ交通規制が凄かったけど、東京駅の八重洲側は全然大丈夫でした。

しかし、今年は東京オリンピックを見据えての事らしいのですが、八重洲側の交通規制も凄くて、私がお昼を食べたお店も、今日はタクシーが呼べないと嘆いていました。

東京駅近辺がゴールになってから、完走後の出場者達はフルマラソンを走った後に苦行を強いられて来ました。

昨年までは天候がよかったからよかったようなものの、今年は終日雨という気象条件に晒されたため、より苦行の度合いが強くなったと思います。

エキスポもお台場の駐車場にテントを張って設えたものだから、出展を見送ったメーカーも多かったような気がしました。

東京駅をバックにゴールする写真は確かにいいのですが、完走後の出場者達の負担を軽減する方策を考える必要は絶対あると思う今夜の私です。