ツールド佐伯Aコース完走記~強硬突破の開催、今日は裏目に出た | 「最後まで諦めない」~医師、時々作家、そしてランナー

「最後まで諦めない」~医師、時々作家、そしてランナー

医師であり、時々作家、そしてランナーである筆者が日々の出来事について徒然なるままに綴っております。「最後まで歩かない」事をレースでも、人生でも目指しております。

今日は日曜日です。

今日は「金沢守クリニック」は休診です。私は大分県佐伯市で開催された“ツールド佐伯”に出場しました。

本来なら192キロを走るSコースにエントリーしていましたが、台風の影響で165キロを走るAコースを走る事になりました。

ゴール近くで道に迷ってしまい、173キロ走ってしまいましたが、タイムは7時間32分01秒でした。先週出場したグランフォンド吉野に比べたら、2時間以上速くフィニッシュしており、吉野の過酷さを改めて感じてます。

ちなみに吉野でもゴール近くでコースを間違え、少々余分に走っています。

仮にSコースに出場したとしても、後20キロを1時間半以内に走ればいいので、まず間違いなく完走出来るはずです。

ホテルとメイン会場である佐伯市運動総合公園は3.5キロ離れています。往復の7キロを加えると、計180キロになります。走った距離に関しては満足しています。

昨夜宿泊したホテルニュー佐伯というホテルは単なるビジネスホテルでした。未だに喫煙室が基本なのはどうかと思いますが、宿泊料は非常にリーズナブルでした。

さて、今日の佐伯市、予報では午後から少し雨が降る予報でした。台風の影響を本格的に受けるのは明日以後と予想されていました。

しかし、予報は外れています。午前中は雨が降る気配などなく、晴れ間も覗く程でした。しかし、海は荒れており、波は高かったです。又、風はそこそこ強く吹いていました。

お昼過ぎから雨は降り始めています。私は雨の降り方を甘くみており、ヘルメットの下に被るサイクルキャップと薄手のウインドブレーカーしか準備していませんでした。

しかし、雨の降り方は次第に激しくなり、顔に当たると痛いと感じる強さになる事もありました。

本気のレインウェアを今日こそ面倒がらずにバックパックかメッセンジャーバックに携行しておくべきだったと思いましたが、後の祭りです。

大会は楽しめる範囲は完全に逸脱しており、修行の様相を呈し始めています。途中で止めたいと思っても、山の中を走っているので、前進するしか選択肢はありません。

多くの選手は最早タイムなどどうでもいいから、途中でパンクしない事、そして無事にゴールする事が最大の目標になったのではないかと推測しています。

ツールド佐伯、エイドステーションの充実ぶりは素晴らしかったです。又、強い雨風の中、誘導を務めて下さった方々にはただただ感謝しています。

エイドでは大分県の特産品が数多く取り揃えられており、飽きるという事がありませんでした。雨風の中、最後まで頑張る事が出来たのはエイドのお陰と言っても過言ではありません。

コースですが、確かに険しい坂は幾つかあったものの、9月に出場した信越五高原ロングライドやグランフォンド吉野のそれに比べたら、とるに足らないものでした。

今日は生憎の天候になってしまいましたが、好天の日に走ったら、最高だなと感じるであろう素晴らしいロケーションを有するコースである事は間違いありません。

一点残念だったのは、ゴールに向かう最終ポイントの誘導が甘かった事です。ゴールにスムーズにたどり着く事が出来なかったのは私だけではなかったと、フィニッシュした後に分かりました。

又、雨風の影響でゴールが何ともみすぼらしい物になっていたのも、仕方ないとはいえ残念でした。しかし、このゴールとマジックで書かれたみすぼらしい紙も最終的には崩壊していました。

何も目印のないフィニッシュ地点、久しぶりに見た気がします。

ゴールした後、雨風の強い中、ホテルに戻るのもとても辛かったです。

ホテルに戻り、バイクを輪行箱に入れ、着替えを済ませて、タクシーで佐伯駅に着くと、九州南部を走る列車のダイヤが壊滅的に崩壊していました。

今日の私の旅程は以下のようになっています。

佐伯 17:02→大分 18:38(特急電車が大幅に遅れたため、仕方なく普通列車に乗車)

大分 19:12→小倉 20:47(特急、しかし遅れた)

小倉 22:02→新山口 22:20(悔しいけど、小倉で1時間以上も待つという異常事態)

普通なら3時間程度で済む移動時間が5時間以上も要する羽目になっています。

自分一人で180キロをバイクで走るのは辛いし、非常に難しいです。

最近、台風の進路もはっきりしない内から早々と中止や延期を決める大会やイベントも少なくない中、コース変更はあったものの、大会を開催したツールド佐伯には敬意を表します。

しかし、今回に限っては大会中止を決めた方がベターだったかもしれないと思う今夜の私です。