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さて、ウエットレースと言えば、「雨の中嶋」、「雨のセナ(Ayrton)」という語を思い出す。両氏はウエットレースには頗る強く、数々の名場面を創り出した。残念乍らリアルタイムでは観られなかったが、1989年F1最終戦オーストラリアGP(アデレード市街地コース)に於ける大雨に因る最悪のコンディションの中でのファステストラップは、「雨の中嶋」を最大に印象付け且つ裏付ける出来事だった。他方、Ayrtonに於いては、やはり雨のドニントンが際立っていたのではなかろうかと鑑みる。
from YouTube「Ayrton Senna Donington」
1993年F1 第3戦 ヨーロッパGPには、Ayrtonと同じく今は亡きダイアナ元皇太子妃と二人の王子も観戦に訪れていたあの「伝説の一戦」。正に“神の走り”で凄まじい牛蒡抜きをやってのけオープニングラップを制する「大団円」的始まりからこの戦いの幕が切って落とされ、先のF1 Monaco GP 2008のように、スリックとレインの“タイヤ交換戦争”が勃発したのである。誰しもが手に汗握ったレース展開だった。ピットクルーも気が気でなかった筈。天候の気紛れにヤキモキし、じれったくなった挙句の果てにタイヤチョイスや交換のタイミングを誤ってしまいリタイアしていくマシンはかなりの数に上った。そんな中で、Ayrtonはタイヤ交換の為のピットストップは5回、対してライバルのアラン・プロストは7回を費やし、結局AyrtonがWinnerとなった。このレースは大変見応えのある、喜怒哀楽の激しき一戦。関心のある方には是非お勧めする。また、F1を識り得ないという方にもかなり刺激的なスポーツと映るのではなかろうか。一度お試しあれ。
無垢なる生きとし生けるもの、地球、宇宙の誠の安寧を衷心より祈念致します