第18回 早春薄墨桜 浪漫ウォーク60キロ
今年もまた、この日がやって来ました。
早春 薄墨桜 浪漫ウォーク
愛知県一宮市 真清田神社から、岐阜県本巣市根尾の薄墨桜まで
1500年の昔、継体天皇が歩いたであろう いにしえの道のり 60キロ
軽い気持ちでエントリーしたら、
あまりのしんどさにヘロヘロになってゴールした一昨年 。
一年目の経験を胸に、それぞれの想いが交差した去年 。
季節は廻り、はや3度目の挑戦。
過酷さは一年経つと何故か忘れてしまう。
忘れなければ、またチャレンジなんて出来ない。
あまりにも長い60キロの始まり始まり・・・
AM 5:31 JR西岐阜駅乗車。 15分程で一宮駅着。
6:50 この駅からスタート地点の真清田神社まで、今日の参加者が
一斉に歩いている。10分程で到着。
出発地の真清田神社。当日受付を済ます。
スタート5分前 ストレッチ
今日の母ちゃんの出で立ちは、ブルーのヤッケに山スカ、ランニングシューズ
走るつもりはありません。
早くスタートの合図を! 出発に向け皆気持ちが湧き立つ。
定刻 6:30 スタート! 走る人も歩く人も、一斉に市街地へ飛び出す。
60Kmの制限時間は12時間。長く苦しい旅立ち。
スタートから6分。まだ気持ちが急いて元気な面々。
軽い足取りはいつまで続くのか。この調子で最後まで行けるとは思えない。
今日のリュウゾウチームは金華山選抜(寄せ集め)の4人
徳さん、ラテン親父、父ちゃん、母ちゃん。
始まったばかりなのに、早くもお喋り全開の父ちゃんとラテン親父。
傍にいる人に大声で話しかけまくり。(どうなる事やら・・)
1時間程歩くと、母ちゃんの一番楽しみな場所にやって来ました♪
籠守勝手神社。
温かいお茶と冷たいお茶、御饅頭が振るまわれる休憩ポイント。
この御饅頭の美味しい事と言ったら、格別です!
その名も ふくら庵 の継体浪漫
雪深い根尾の山と春を待つ薄墨桜に見立てた純白の皮の上に桜の花。中身は餡ではなくてお赤飯。
とっても可愛らしいお饅頭です。
ふくら庵さん、いつもありがとう。
田園地帯を過ぎれば、朝食会場の光明寺球技場
温かいお味噌汁と助六寿司、バナナと飲み物が頂けます。
ボランティアの皆さん、いつも本当に有難うございます。
ここでのんびりしていたら遅くなり、後半焦る事になります。
トイレと食事は素早く済ませ、さっさと旅立つ。
食べるのが遅い母ちゃんはジップロックを持参し、
お味噌汁だけ頂いて、お寿司はジップに詰め替えます。
歩きながら食べる為。
これも三度目の経験が成せる業。
8:18 名鉄線下を潜るころには、人の波もバラけ始める。
今日の天気予報では、雨は6時には上がるはずだったが
何だかすっきりとしない空模様。
どんより雲は行く先の辛さをにおわす。まだまだ始まったばかり。
木曽川を越えれば岐阜県に入る。
これからしばらくは信号の多い道。
立ち止まって待つのが嫌だから、青信号に合わせて走る。
これが後々身体に堪える事は今までの経験で分かっているんだけど・・。
気のせいかと思うほどの小雨がポツポツ降りて来て
これくらいで止んでほしいと思いながら歩いているうちに
パラパラ降ってきて傘を差す。
遅くとも9時には止むとの予報が外れ、
この先どうなる事やらと皆不安が隠せない様子。
10:00 出発から3時間半。
悪天候にいじめられながらも順調なペースで20キロ地点の一夜城に到着
雨もようやく上がり青空が覗きはじめた。やれやれ。
北方町役場でWCに立ち寄ったら置いてきぼり。
いつものトイレランで、何とか3人に追いつく。
33キロ地点 本巣柿センター。 ようやく半分以上過ぎました。
おにぎり、干し柿(100円 激ウマ&激安!)、水分補給。
ここの干し柿は甘いのなんのって!
父ちゃんは昨年、この干し柿にパワーを貰い
10時間20分という快挙の元になったのだ。
ここまでは4人全員が潰れることなく快調にやって来ました。
和気あいあいでチームワークもバッチリです。
でもここから先の事は分かりません。
一昨年、母ちゃんが父ちゃんを見捨てたのも
昨年、ちゅらさんが、徳さんに見捨てられたのも、この地点。
ここが運命の分かれ道。重大なポイントなのです。
40キロ地点の谷汲橋までは、一緒に歩こうと父ちゃんが言うも
徳さんと父ちゃんのペースは益々速くなり
ラテン親父と母ちゃんは、だんだんと放される。
前を行く父ちゃんの帽子の黄色いラインが
どんどん小さく遠くなり、見えなくなった。
40キロ地点 谷汲大橋。目標の7時間に17分遅れ。
フルマラソンなら、あと2キロでフィニッシュなのに、まだまだ3分の2の通過点
ここまでパワーを貯めていた徳さんは、いよいよ本気モードに入り独歩体制。
目指すは昨年の父ちゃんの記録を上回る10時間切り。
でも肝心の父ちゃんは何故か昨年程頑張れない。
前にも後にも遠くに人がポツンと歩いているだけ。
先を行く徳さんも、後を歩くラテン親父と母ちゃんも、まったく見えない。
疲労感からカメラを出す気力も失う。
残り7キロ地点の日当にある私設エイド
民家の庭で、温かいお茶と、ハッサク、漬物、ラッキョウ、梅干し、干し芋。
ご近所のお母さんたちが毎年用意してくれている。
疲れ果てたチャレンジャー達のオアシス。生き返る思いがする。
いつも感謝の気持ちでいっぱいになる。
ゴール500m手前。 陽が落ちれば足元確保の為に発電機が用意されている
一昨年の父ちゃんは、ただでさえヘロヘロでここまでやって来たが
発電機の排気ガスにさらに苦しめられた苦い思いがある。
この吊り橋を渡り、最後のふんばりで急坂を登りきればゴール。
17:35 父ちゃんゴール
所要時間は11時間5分
昨年を上回る10時間切りの目標から大幅ダウン![]()
また作戦を練り直しです。
エエー!! という事は来年もあるのー !
父ちゃんより35分も早くゴールした徳さんは、
どうやらダウンジャケットを忘れたらしく、寒さで凍えてました。
(3回目ともなるとナメてかかったのか?)
17:55 父ちゃんより遅れる事20分。母ちゃんもゴール
もとまるくんに迎えられホッと一息。
所要時間は11:25
目標の10時間台のゴールには到底叶わず
せめて悲願の18:00前ゴールを目指し最後の3キロは走りました。
能郷白山から吹き降りる積雪混じりの冷たい北風に負けそうな気持を
何度も奮い立たせ、ここまでたどり着いた。
ご褒美の温かいちゃんこ鍋が、疲れた身体と胃袋にゆっくりと沁みていく。
今日一番感激した(嬉しかった)事。
一昨年、西岐阜駅で出会った彼女達との再会!
あの年はゴールも一緒で、互いに完歩の喜びを分かち合った。
ひとつの目標をクリアした彼女達に昨年は会えなかったから
てっきりウオーキングは卒業し、ランガールになったのかと思っていた。
でも今年もまたこの大会に戻ってきてくれた。
辛いと分かっていながら、この季節になると何だか歩きたくなるそうだ。
本当に同感! 何でかな~。
その気持ちは痛いほど分かります(笑)
シンプルで優しい彼女達に、また来年も会えるのかな。
でも、歩き終えたばかりの私には、まだ来年が見えません。
取りあえず今は、ただ疲れを癒したいだけ・・・。
寒くてストーブにへばりつき、チャンコに缶ビールで元気を取り戻す。
名古屋から初挑戦のイケメン隊。
50キロ地点で無念のリタイアがほんの一人混ざっている。
だーれかな??
(その彼はとても優しく、鼻水出しの父ちゃんに
ポケティッシュをどうぞと差し出してくれた子です)
来年リベンジで、バッチリ決めてくれ! 健闘を祈る。
辛かった一日もゴール地点で、
こんなにも爽やかな若者達と出会えて
来てよかった薄墨桜。
あっ! 失礼! ひとり忘れていました!
選抜(寄せ集め)の内で、唯一100キロウォーク完歩男が
真っ暗になっても、まだ到着していません。
残り13キロ地点で母ちゃんに見捨てられたラテンは
どうやら500m手前の吊り橋を、発電機で足元を確保し
こちらに向かっているようです。
18:25 制限時間を5分残し、感動の初完歩 ![]()
しかし、大きな代償を負うことに。 ( 足首疲労骨折が判明! )
恐るべし60キロウオーク ![]()
ロングウォーキングの醍醐味は、何歳になっても参加出来る事。
20代の血気盛んな若者はスタートと同時に駆け出すが
飛ばし過ぎた前半の疲れが足のトラブルを招き、失速する。
60キロの道のりは、若さだけではたどり着けない。
30キロを過ぎ、70代後半のオジサンが
頑張れよと優しく声をかけながら
座り込んだ若者の前を、さっそうと通り過ぎていく
歩くことに瞬発力や運動神経は関係ない。
日々の努力や経験で、人は70過ぎても、
こんなにも遥かな距離を歩くことが出来るのだ。
早咲きの河津桜の濃桃色が若さの象徴だとしたら
樹齢1500余年の老木に咲く、色のない花は人生の後半を思わせる。
それでも多くの人々が、奥美濃に遅い春が訪れると
長い歴史と共に生きてきた老木の下に集まり
はかなげな薄墨色の花を愛でる。
誰の人生にも花は咲く。いくつになっても花は咲く。
遥か60キロ彼方より、この樹の下まで歩いてきた私達
誰もがゴールの瞬間、心の中に花が咲いた。
それは健康への感謝と、頑張った自分への勲章。
名古屋ウィメンズマラソン2015
3月8日(日) いつもの金華山登山
6:30の山頂ラジオ体操が終われば急いで下山し帰宅
今日は、名古屋ウイメンズマラソン
金華山仲間のナオさんがエントリーと知って
父ちゃんが応援に行かないはずが無かろう。
もちろん母ちゃんと徳さん、それに何とオッシーも!
9:55 JR西岐阜駅からの伊吹山
雪も解け始め春の足音が一歩一歩近づいている。
一昨年は10時前に栄に入り、トップランナーを見送ったが今日はのんびり。
19キロ(テレビ塔近く)地点での応援を狙って10:05発の電車で名古屋入り。
セントラルブリッジ近くで、オッシーと合流。
彼女はスタートから3キロの今池辺りでナオさんを見つけ、
応援した後で、この19キロ地点まで歩いてやって来ました。
どこかなぁ~
何やら徳さんがダブレットをいじってると、何と!!
名古屋ウイメンズマラソンコースと検索し、ランナーの名前を入力すれば
GPSでお目当てのランナーがどの地点を走っているのかが分かる事を発見!
徳さん、スゴイじゃん! 今日は冴えてますね。
タブレットの中のナオさんがいよいよ交差点を通過
来ました来ました 鯉のぼり! 私達を探しているようです。
このスタイルと応援団への気配りは、走りを楽しさに変える余裕があるから。
スマイル炸裂♪ 最高に輝いてる。
このコスチュームを考えてる時も楽しかったんだろうな 。
本当にサービス精神旺盛なんだから。
彼女が無事に通過するのを見送って、近くのカフェで軽くランチ。
お腹も満たされ、コースの沿道に戻る。
今度はどの辺りで応援しようかなっと、歩いていると、
あれあれ?どこかで見たような・・・
これって昨年田貫湖キャンプに出没した宇宙人ではないか?
父ちゃんはすかさず駆け寄り
「鯛焼きランナーを見かけましたが、彼女の応援ですか?」
すると、ゴールド男は
「たい焼きじゃにゃぁーわ 金シャチだがや![]()
」
と名古屋弁で言ったかどうか・・。
田貫湖キャンプの記事は→こちら
皆が一斉に検索しているせいか、スマホもタブレットも固まって動かない。
GPSが繋がらないと、この流れの中で見つけ出すのは至難の技。
28キロ地点辺りで、しばらく鯉のぼりを探したが、どうやら既に通過した様子。
それにしても、今日の暑さは異常
17.18℃はあるようだ。
昨日までとは全く違う気温の変化に身体が慣れてないから
ランナーは皆、かなりしんどそう。
28キロは諦めて、35キロ地点で迎えようと急ぐ。
この暑さにエイドのスタッフも大忙しで動きづめ。
ボランティアの活躍があってこその大会。皆さん本当にご苦労様です。
35キロ地点で真鯉(まごい)から📞
「30キロ地点を通過しました~。かなりバテてます」
それならと、こちらも33キロ地点を目指しランナーと逆方向に移動。
すれ違う鯉を見逃すなよ~
名城公園前。そろそろ現れるかな。
いつからこれ程多くの女性たちが輝き始めたのだろう。
ブランドに身を包んだ煌びやかな女たちが闊歩していた時代より
今の彼女達の方がずっと美しい!
内面からにじみ出る生き方そのものが大切だと分かっているから。
走る事の楽しさを知った女神達が
世界で一番大きな女性だけのマラソン大会を謳歌している。
望遠レンズを覗いていると、しっかりした足取りが飛び込む。
来たよ来たよ~ カッコイイな。すごいオーラを放っています。
彼女の笑顔はいつも胸がキューンとなるほどに魅力的。
元気で、大らかで、ふところ深い優しさと、
茶目っ気たっぷりのキュートさを備え
周りの皆を元気にしてくれる。
いつからか私も、この人の魅力にとっぷりとハマっている。
さあいよいよフィニッシュを迎えるべく地下鉄で移動。
名城線の市役所前は、名古屋ドームへと向かう人でギュウギュウ
車両は世界各地からの応援団で溢れ、多国籍の言葉が飛び交い
身動きできない混みように暑さもピーク![]()
吸い込まれるように入っていきます。
いよいよフィニッシュのとき
満面の笑みがはち切れるランナーたち。
達成感と安堵感を味わいながら流れるように進んでいる。
ゴールの瞬間を収めようと構えていた父ちゃんだったが
眩いフラッシュに負け、お目当ての鯉を見逃す大失態。
完走のご褒美は、ティファニー
ペンダント。
車いすマラソン、ハーフマラソンも含め 31906人!
初夏を思わせる陽気の名古屋を駆け抜けたランナーたちの祭典でした。
その後は
もちろん5人で打ち上げです♪
一昨年と同じイオンの中華でかんぱーい
![]()
走った人も応援した人も、この瞬間を待っていました。
暑かったから、そりゃ、うみゃーに決まっとる。
グビグビっと みゃぁー一杯だわ♪
何だかとても満たされたどえりゃあ ええ気分だったがね。
お疲れのランナーに代わって、
ザック(コスプレ衣装ケース真鯉入り)を担ぎ
ドームイオンからの無料シャトルバス乗り場に先導するオッシー
綺麗なだけじゃなく優しくて力持ち。
父ちゃん、徳さんだけじゃなく、母ちゃんまでも
そんな彼女にメロメロ 
さてさて
真鯉の頑張りにパワーを頂き、
今週末はいよいよ 60キロウオーク
あれ程辛かった一年目をすっかり忘れ、はや三度目のチャレンジ
酸いも甘いも知り尽くした今回は、楽しいウォークになるといいな。
雪の伊吹に遊ぶ Part3
伊吹山の楽しさはシーズン通して様々。
花良し、夜景良し、霧も良し。
ヒナの羽毛のような晩秋の山肌も好きだ。
でも雪の伊吹はまた格別。
空気が冷たく澄みきった2月。
山はとてつもない存在感で我々を魅了する。
リュウゾウ地方から眺める伊吹の雪山。
その雄姿にそそられつつも仕事に追われる日々
2月19日(木)、見上げると白く輝き 「そろそろ遊びに来いよ」 と誘う。
あまりに美しい山容に居ても立ってもいられず週末の山行を決める。
雪の伊吹に今登らずして、いつ登るんだ~
と言う訳で、2月21日(土) 伊吹山登山決行。
AM 6:00 リュウゾウヒュッテを出発。
今日の注目アイテム その①
北海道の山友(エンジェル
)純ちゃんから
クリスマスプレゼントにとペアで贈られた温ったかソックス。
父ちゃんは本日履き初め。(母ちゃんは正月の中山道で・・)
登山口の
は、毎度お世話になりますえびすやさんのお庭。
今日は無断駐車。後で報告しますんで。
7:30 三ノ宮神社をスタート。鳥居からひょっこり顔を出しお出迎え。
1合目 トイレ休憩。
このシーズン、3合目と頂上トイレは閉鎖しています。
ここでしっかり済ませないと帰りは、トレイルならずトイレラン。
それにしても今日のメンバー(父ちゃん、徳さん、母ちゃん)
何だかのらりくらりとテンポが悪く、スパッツ、アイゼン装着に手こずり
1合目ですでに1時間経過。
さあ気を引き締めて再スタート!
雪も程々にあり、通常の登山道ではなく直登で2合目を通過。
父ちゃんの大好きなポイント、徳蔵山にさしかかる。
1合目から同じリズムで進んでいるのは京都からのふたり。
京都からと聞き思い出すのは 和音ちゃん ←クリック
今日の彼女も優しい雰囲気で人懐っこい京都美人
父ちゃんは勝手に彼女も「おとちゃ~ん」と命名。
その後下山の三合目まで何度もすれ違い親しくさせて頂きました。
我々とは打って変わって三合目の東屋で何やら美味しそうなランチ
そうふたりはヤマ飯の達人。 詳しくはありすさんのブログ にて。
3合目手前 花の季節にはレモン色のユウスゲが咲き乱れ
鹿除けのフェンスもこの辺り。
全てがすっぽりと雪の中。
あれ?! 今日の徳さんは男前!
さすが父ちゃんの腕(カメラ)は素晴らしい! そこかい![]()
3合目を通過すると4合目は直ぐ。
実は母ちゃん、本日大失態![]()
コンソメスープや固形卵スープ、ココアにマグカップと紙コップを持参。
山頂で温かい飲み物を頂くつもりだったのに
肝心な熱湯入魔法瓶(いわしの松ちゃんからのプレセント)を
玄関に置き忘れて、気が付いたのは登山口。
バーナー持参の徳さんのザックに水は500mlのみ。
5合目の自販機で水を調達しようと考えたのはかなり軽率だった。
あれ自販機は? どこにも見当たらない。それもそのはず。
頭10㎝足らず顔を出し全て雪に埋もれてる。
温かランチはほぼ諦めて山頂を目指す。
避難小屋の脇を9合目まで直登。
避難小屋を過ぎれば雪の壁が迫る。
7、8、9合目までが難所。もっとも急でキツい。
皆に遅れまいとカメラも出さずにヒーヒーやってきた。
雪壁を登りきり9合目に到着。いきなり広がる雪原。
前回訪れた時、ドロドロの田んぼ状態だった登山道↓が一面白銀の世界に!
振り返れば琵琶湖もクッキリと。
皆どんどん登ってきて山頂は賑わしくなります。
山小屋は完全に雪に包まれ屋根の天辺だけが存在を証明している。
この屋根の上をアイゼンで通過する不届き者がいるそうだ。
我々の大切な憩いの山小屋の屋根に穴を空けたら承知しないぞ![]()
無断
した者(私達)には、よく見張る義務があります。
山頂を散策。わた菓子売り場が沢山出ています。
見下ろす山々も限りなく雪化粧でクッキリ。すごい高度感。
不思議な事にメグベンチは温かいのか、雪がつかずに健在。
どこにいても寒くて、誰一人バーナーでお湯を沸かす人も無し。
唯一阿弥陀堂の中だけが避難場所。
とても長居は出来ません。早々に下山。
その雄姿に誘われるまま登ってきて本当に良かった。
山頂の視界は想像以上で大満足。
今日来なかったら、いったいいつ来るんだい?えっ?
それにしても今日の空! どこまでも深い青!
空気も気持ちもスーーーーっと爽快♪
9~8合目の下り始めは一番気が引き締まる場所。
前回6本爪のアイゼンだったこともあり、ビビりまくりの母ちゃんでしたが
今日は8本♪ 滑らず、かなり快適です。
慣れもあるけど雪のコンディションも前回より良くて下山しやすい。
とは言ってもこの傾斜!
余程の腕じゃなく足がなければ、これを滑り降りるのは大変。
男性が勢いよく滑り落ちてきました!
ピッケル持参のまま使えず踏み止まれず落ちてきます。
母ちゃんの頭上で一人巻き込み、滑落は2人に!!
雪だるまのように母ちゃんも、あわや巻き込まれる寸前、ニアミスでした![]()
2人は大事には至らなかったように見えましたが
父ちゃんがふと見ると彼のアイゼンは4本爪。
いくら何でも4本は、夏の白馬岳猿倉の雪渓でも滑ります。
もちろんアイゼン無しの人もいましたが、今日の雪の状態は
ピッケルは無くても安全の為に6本以上のアイゼンは必要かと。
登りは辛くてカメラを出せなかったから下山時に8合目付近。
樹氷は8合目で終わる。
振り返れば人人人。
6合目。そろそろソリを出したくなる辺り。もちろん我々もヒップそりを始める。
人にぶつからないように、コースを少し横に外し注意しながら。
童心に帰ってはしゃげるヒップそりは最高!
めちゃくちゃ楽しい。持ってきてよかった♪
ぽかぽか陽気で3合目を下る頃には雪もかなり柔らかくなっていた。
本日唯一のトイレ(1合目)は大勢の人。ここでアイゼンを外す。
ここから三ノ宮口までが一番嫌な道。
木陰の湿った登山道は通年グチャグチャしていて乾いた日は少ない。
特にこんな季節は覚悟の上。
出発時は凍みて固くても、帰りはご覧のとおり。
14:50 出発から7時間20分。
たっぷり楽しんだ素晴らしい山旅であった。
程よい疲れが心地よく、何より今シーズンに山頂に行けた満足感でいっぱい。
今日ここに来れなかった諸君!
(出張のトッキー、山スキーがどうのこうのの菊兄)
本当にお気の毒ですが、今日登らずして、いつ登るのだ!
(父ちゃんクドいぞ! もう分かったちゅうの
)
今日は父ちゃんの伊吹雪山史上最高の1日だったと
あえて言わせていただこう! ウッシッシ ![]()
因みに伊吹の雪山記事はこちら↓をクリック
雪の伊吹に遊ぶ
2012.02.05
雪の伊吹に遊ぶ Part2
2013.02.17
1合目のグチャグチャ歩きを共にした東京町田市と横浜の山ボーイ。
が隣合わせで同じ方向に話しながらぼちぼち進みます。
車から眺める雪の伊吹にそそられ、登るなら今だと狙って来たふたり。
ズバリ 大当たり! 最高の思い出が出来ましたね。
遠路の疲れは全く感じさせない。爽やかな笑顔。
パワー溢れる良いコンビでした。
今日の注目アイテムその②
マークは金華山の先輩からの頂き物
父ちゃんと母ちゃんが尊敬して止まない素敵な女性。
その方の山歴は素晴らしくて、とても足元にも及ばない。
私達の憧れの女性です。
父ちゃんはカジタックスのピッケル。
トッキーから勧められていた希少価値のある逸品
まさかこんな形で縁があるとは・・。宝物です。
母ちゃんにはアイゼンとかんじきを頂きました。
今日はピッケルとかんじきの出番は無かったけど
8本爪のアイゼンは大活躍。
嬉しさを噛みしめながら歩きました。
今日の山はこれにて終了。
さてさてその後は・・・・・
カナダを旅した日を思い出し、バンフ ストリート と呼んでいるこの路。
正面はロッキー山脈ではなくて、もちろん 愛する伊吹山
雪の伊吹で遊んだ後は、
この雄姿をやっと落ち着いた気分で拝めます(笑)
リトルワールド
2月15日(日)
埼玉からのチビッ子ギャングたちが、リュウゾウヒュッテにやってきた。
筆心展で長年お世話になっている先生のファミリーです。
前日は名古屋で甥っ子の結婚式。
折角だからと足を延ばし、岐阜まで会いに来てくれました。
初めての岐阜を存分に楽しんでいただきたくて
当リュウゾウツーリストとしましては色々をプランを考え提案。
① 世界遺産 白川郷と、スノーリゾートでの雪遊び
② 奥飛騨温泉郷と新穂高ロープウエイから北アルプスの絶景
③ 中山道 馬篭~妻籠散策
④ 国宝 犬山城 と リトルワールド 等々
結局、翌日は名古屋にUターンという事で、
岐阜市近郊を散策する事になりました。
五番館の表装工房を見学いただいた後
向かうは、チビッ子優先でチョイスした リトルワールドへ
チビッ子との初対面は 三年前の浅草 筆心展
子供の成長は早い!
下を噛みながら切れ間なく話しかけてくれます。
もう可愛いのなんのって。 今がまさに旬 
リュウゾウチームからは元祖山少女(10歳)がチビッ子達のガイド役
リトルワールドは年間パスポートで何度も訪れている。
出発が遅かったので、到着は午後2時を過ぎていてお腹ペコペコ
ランチを済ませたら、園内バスで移動のチビッ子軍団と
健脚シニア組とに別れ、それぞれ別行動。
リュウゾウヒュッテから車で1時間。犬山市に位置するリトルワールド
一周2.5キロの園内には、世界各国の民家を移築・復元していて
世界のグルメや買物、民族衣装が体験できる楽しい野外博物館です。
北海道 アイヌの家。
窓から顔を出す優しい御夫婦が本来のお客様(書道の先生)。
チビッ子たちのじいじとばあばです。
アラスカ トリンギットの家
ここ素敵! 囲炉裏を囲み、食べて呑んで語り合い、
眠くなったら、そのままゴロンと横になれる。
こんな山小屋があれば、みんなで集まれるのにな~
あまりゆっくりも出来なくて、チビッ子軍団はこのバスで移動。
1日乗り放題の周遊バス。約10分間隔で運行。
ドイツ バイエルン州の村
時間が許せばそれぞれの民家で民族衣装体験も出来ます。
イタリア アルベロベッロの家
あ~もっとゆっくり出来たらなぁ~
次回は
バイエルン州の村で生ビールにソーセージを食べて
アルザス地方でワインとチーズ
そして、このアルベロベッロでパスタを食べよう
と密かに心に決めた母ちゃんです。
世界のテント村 中国モンゴルのテント
放牧地の移動に使用した車。
家と生活道具一式積み込み、楽しそうにも厳しそうにも映るが
彼等にとっては当たり前の暮らし。不自由とは思わなかったのかも。
韓国の農家
韓国の地主の家 農家とはかなり構えが違います。
「はい御一行様、 ここで1枚集合写真を撮りますよ~」 の写真。
トㇽハルバン(済州島:石で造られたお爺さん) 一部画像修正有り
ぐるりと世界を旅して、最後はこちら↓
山形県 月山山麓の家 圧巻!
日本有数の豪雪地帯、出羽山地の月山山麓にあった農家で、
江戸中期(1767年)に建てられた物です。
当初は4室だけでしたが、明治中期に、中門(玄関部分)、座敷、縁側、2階などが増築され、多層型の養蚕農家となりました。
中門づくりとよばれるL型の家は、秋田や新潟などの多雪地帯によく見られる伝統家屋です。 リトルワールドホームページより
土間。 左に馬屋が位置する。
囲炉裏の座敷から奥に 中の間 でい と続く。
縁側。 これ程の伝統家屋にお目にかかれるとは!
これぞ世界遺産ではないか! 父ちゃんは大感激でした。
世界中から古民家を買い付け移築するという作業は容易なことではなく
リトルワールドの開園には、じつに15年もの歳月がかかったそうだ。
時代の流れに翻弄される日本各地のテーマパークと同様に
採算が取れず閉館せざるおえない窮地にも直面したが
客のニーズに応えようとしなやかに方向を修正し、工夫を凝らし
最近ではまた入場者が増えているという。
緑のないこの季節でも、園内の植物への手入れが行き届き
厳しい危機を乗り越えつつも継続してきた歴史は
各地から移築した民家を、この地にしっくりと馴染ませ
自然との調和を大切に本物の風格を感じさせている。
リトルワールドはこれから益々素敵なテーマパークになると思う。
森が目覚めた頃に、またゆっくりと訪れよう。
4:30 閉館時刻に合わせて外に出る。
「御一行様、 記念にもう1枚撮りますよ~」 の写真。
急いで岐阜へ戻る。 目的地は長良河畔 川原町の老舗旅館。
リトルワールドから丁度1時間。17:30に川原町に到着。
画像は1月31日13:35 旅館に面する 時季の蔵(右)でのランチ後に撮影
創業万延元年 155年の歴史。
昔ながらの町家の街並みに馴染んで建つ今宵のお宿 十八楼
折角なので父ちゃんと母ちゃんもお風呂とお食事を同席させていただきます。
この旅館スタッフの繊細な気配りは心に響く。
隅々まで客に寄り添う優しさに旅の疲れは癒される。
お正月に利用した諏訪大社境内 ホテル○○○の対応もあれば
ここ長良河畔には世界に通用する、おもてなし有り。
全てはその中で働く人の心意気。
すっかり寛ぎ、ファミリーと楽しいひとときを過ごすことが出来ました。
宴の席で3歳のチビッ子がお行儀よく正座。
近年姿勢に問題のある児童が80%を越え、
社会問題になろうとしているが
彼は保育室で教育を受けているのだろうか?
それともジイジの書道教室で?
また5月、皆さんと浅草でお会い出来ることを楽しみにしています♪
思わずお伊勢参り
2月11日(水) 建国記念の日
リュウゾウ地方 雪
AM 6:30 粉雪舞う金華山山頂
「早上好!」 「おはようございます!」
人懐っこいふたりは、厳しい冷え込みをものともせず
暗闇の中、自転車でやってきました。
寒いので長居はしません。ラジオ体操が終わると一斉に下山。
あれれ? 右端のお連れさんは来日何年ですか?
「不是 他是日本人(笑)」
7:00 今朝の朝日は真紅です!
父ちゃんは急いで登り返しシャッターを押すが、これが精一杯。
母ちゃん 「你家有几口人?」
真ん中の彼女 「我家有三口人」
中国語を勉強した事もありましたがスッカラカンに忘れてしまいました。
彼女達に教えられながら思い出しながら会話を楽しみ掘割に到着。
岐阜公園からのふたりとは此処でお別れ。
異国の地で懸命に頑張る彼女たち。
右の子は今日で2回目、左は初めての金華山。
僅かしかない貴重な休日に早起きして
金華山に登ろうと思うのは何故なのかな?
キラキラの笑顔は若さの特権。何でも吸収出来る20代。
日本での経験と頑張りが、将来彼女たちの力になりますように・・。
你們很忙 可是 注意身体 再見 
(とても忙しいけど身体に気を付けてくださいね。また会いましょう。)
7:20 今朝も素敵な出会いがありました。金華山に感謝。
ここから登山口
まで約5分。
8:00 今日は近場のお気に入りカフェでのモーニング♪
いつもなら一時間以上ゆっくり過ごすがサッサと15分で切り上げ
長良河畔へリュウゾウの散歩に。
これは何跡でしょうか?
ヌートリアがシッポを引きずり水場にお出かけ。
若かりし頃のリュウゾウなら、この跡に興奮
武勇伝と言ってよいのかどうか・・・
何度奴らを追っかけて息の根を止め、自身もズタズタになったことか![]()
若気の至りです。今はすっかり無関心。
JR線の河原に伏流水があり、触れると温泉かと思うほど温かい。
この真下には毎年、落ち鮎が溜まり込んでいます。
河原を一周してグランドに戻る。これで散歩は終了。
足早に帰り風呂に入り人を待つ。
待ち人はラテン親父&クララ夫妻。
この後一緒にお伊勢参り♪
リュウゾウヒュッテを10:00に出発。
伊勢神宮内宮に13:00到着。
木漏れ日が暖かく、お天気はまずまず。
14:20 参拝を済ませたら、お腹はペコペコ
おはらい町へ直行。
お目当てはもちろん牛の暖簾♪
人混み嫌いの父ちゃんは黙って着いてゆくしかない。
お昼時間も過ぎたので待つことなく
松坂牛のステーキ丼にありつけました。
ドライバーのラテン親父以外は、真昼間からビールもキュキュキュのキュー。
お腹もすっかり満たされて、幸せな気分で向かうのは・・・
えっ?ぜんざい? そう甘味処は別腹でございます(笑)
クララを常に優しくサポートするラテン親父。
退屈しないように何処にでも連れて行ってあげます。
父ちゃんも よ~~~く 見習うように!!
その後、まる天の磯揚げとへんば餅を買って、おはらい町をあとにする
帰りの車中はビールが効いたのか、うつらうつらと夢見心地
後部座席は乗り心地満点。
18:00 自宅に安全に届けて頂きました。
早起きすれば1日が充実。
思いつきで誘っていただいたお伊勢参りまで出来ちゃうんだから
有難う!
この週末(15日)は、埼玉のチビッ子たちとリトルワールドへ
雨の梅林公園
1ヶ月ぶりの更新です。
すっかりサボり癖がついてしまいました。ごめんなさい。
2月8日(日) いつもと変わらない週末の金華山
日曜日のコースは樫森公園から
AM 5:30 スタート。 岐阜城までは約60分。
6:30からのラジオ体操も程々に下山。
ここは掘割。
岐阜公園、樫森公園、岩戸公園からの登山道がここで
七曲りコースに繋がる。
それぞれの仲間がこの場所で合流し、ここで別れる。
父ちゃんたち岩戸登山口からの、いつもの顔ぶれ。
週末の朝、金華山に訪れるようになって、はや十数年。
皆の笑顔に会えるから今日まで続けられたと思う。
ここには素晴らしく元気なシニア世代が
人生はまだまだ楽しめるよと実証してくれている。
父ちゃん、今日はちょっと思惑が・・・。
下山コースは岩戸でも樫森でも岐阜公園でもなく、梅林公園へ。
一年に数回、この季節限定で下りる道。
父ちゃんに賛同してくれたのは徳さんとちゅらさん
薄墨ウオーク60キロ(約一か月後)を意識しての事でしょうか。
梅林公園への下山道は、落ち葉がふかふかの優しい路。
足取りも軽やか♪
エー! 毛髪碑?!
今まで気付かなかったけど公園の一角に発見!
徳さんに勧められ、1ショット。
しかし父ちゃん
石碑に足を掛けるわ、尻を向けるわ・・・
これでは一寸の望みも絶たれてしまうであろう![]()
この者も、股に傘を挟んで中途半端な拝み方。
帽子を外さないと本心(願い)が伝わらぬゾ。
こちらも父ちゃんと同罪だな。
あと数年で症状がハッキリするであろう(笑)
7:35 予報通り雨も降り始め、人の気配なし。
唯一出会ったのは散歩中のラブちゃんだけ。
ビニールカッパが微笑ましい。あれあれ何かを始めそうなポーズ?
よいしょっと (^∇^)
陽ざしが暖かい日には、この岩上でまったりと寝そべるのが日課とか。
今日は我々に警戒してやっとの思いで駆け上ってくれました。
(徳さんあまり信用ないのか?)
ちなみに・・・
リュウゾウも狭い所でも高い所でも登ってポーズ♪
金華山の切株の上で延々と主人を待った日もありましたっけ。
それは今から4年前、梅林公園の梅が咲き香る冬の朝の事でした。
忠犬ハチ公中年リュウ公 2011.2.21 ←これは感動の実話です。
今日の開花は、まだほんの一部。
生憎の天気。早咲きの寒紅梅も濡れて冷たそう。
公園一帯が香しさに包まれるのはまだまだ先のようです。
春が待ち遠しですね。
新春 中山道2日目 下諏訪~塩尻宿
明けて3日(土) AM10:25
塩尻道の駅に車を移動し、下諏訪に戻り出発。
昨日立ち寄れなかった万治の石仏に向かう。
狭い橋。積雪の鉄板は滑るからジャンプもバラバラ適当。
連写はかけたものの一枚も揃ってない。
ニコレットでキッパリと煙草を止めて17年の父ちゃん。
ヤスと同年代の頃はヘビースモーカーだった。
冷たく澄んだ空気の中だと、ふと懐かしくなり、ヤスに嗅がせてとおねだり。
煙草の匂いも嫌な時ばかりではない。フムフム良い香りだなぁ・・。
この石仏に魅せられ何度も訪れるというTokky
本人は気づいてないかも知れないが、魅せられる気持ちは十分分かる。
どう見ても、とても他人とは思えない。彼のご先祖様がモデルだったのかな。
石仏は原則として一つの石から刻出されなければならないそうだが
自然石の胴体に別の石で彫られた仏頭が載せられている。
正面から見ても、横から見ても、後ろに回っても、ユニークで愛嬌がある。
参拝方法も独特
① 正面で一礼し、手を合わせて「よろずおさまりますように」
と心で念じる。
② 石仏の周りを願い事を心で唱えながら時計回りに三周する。
③ 正面に戻り「よろずおさめました」と唱えてから一礼する。
石仏に立ち寄ったのは良いけれど、中山道塩尻に向かうには
この道で良いのだろうか?
方向は間違ってないようだが、国道歩きになりIC口付近でウロウロ。
これはあまりにも危険すぎる。
やれやれ、何とか本来のコースに戻れたようだ。
クマ出没とあるが、多分冬眠中。
しかし、この騒がしいメンバーに睡眠の邪魔をされ怒ってくるかも・・。
振り返れば諏訪湖を囲む白い街並みと山々
山の向こうには富士! 画像で見る以上にクッキリと存在感を感じました。
峠への道は、すぐに急登になり、里影がなくなります。
旧中山道の大石。
この大石には盗人が隠れていて旅人を襲ったとされる。
付近で追いはぎに遭い殺され石のたもとに埋められたとの話もある。
また、この辺りは夜になるとムジナが出没し、旅人を脅しローソクを奪ったとの
伝承話もあるようです。
それが真実なのか、未踏の峠を越える緊張感や不安が、気を引き締めて行こうとの思いから作り上げた話なのかは分かりませんが
今日の我々にもそんな気持ちが分からなくもない。
何故ならば、この先、雪はどれぐらい深いのか?
轍(わだち)や踏み跡はあるのか?
峠はどれ程の距離なのか?
国道歩きの危険から詳しい事も分からずに
イチかバチかで峠道を選んだからだ。
カーブミラーがあるという事は、雪が無ければ車も通行可能な道のようだ。
さすがの積雪量で車が入った形跡は無いが、幸いな事に先人の足跡が!
これならラッセル不要。一気に楽しい雪道歩き♪
ラッセルして道を作った先人もまた雪深い中山道の旅人なのか。
いにしえに想いを馳せながら、一歩一歩雪を踏みしめ歩いたのだろうか。
彼が導く足跡に本当に助かりました。
峠は思いのほか近く、すぐに展望台に到着。
残念ながらガッツリと閉じてあり中には入れませんが、視界は最高。
八ヶ岳、富嶽、南アルプス甲斐駒、北岳がクッキリ!
皆、大絶賛! 塩尻峠最高!
振り向けば展望台からは北アルプスが一望出来るはず。
雪が解ければ展望台も開錠され、ここまでマイカーでOKです。
皆さんぜひともお訪ねください。
展望台からは一気に下る。下りの道も踏み跡が有り、大助かり♪
あっという間に茶屋本陣を通過。
バイパスに並行して行く。車を停めてある塩尻道の駅はまだかえ~
今日の工程は、下諏訪宿から塩尻宿までの12キロ程のはずだった。
昨日も23キロ程の行程が、終わってみれば30キロ前後。
雪道歩きで、かなり疲労もある。
師匠の笛田さんを送るためにJRの駅まで歩くのか、
道の駅から車に乗ってJRまで行くのか、意見が分かれた。
道の駅からJRの駅までは、まだ7キロ以上。かなり遠い。
通行人に訪ねると30分程だと言うので、
すっかり鵜呑みにした父ちゃんはさっさとJRに向かって歩き出す。
いやいや1時間半はかかるだろう。躊躇するメンバーを残し先を行く。
結局、師匠と別れの挨拶を交わせてないメンバー達は、覚悟を決め
父ちゃんについて行くことに・・。
結局今日も20キロ越えの旅になってしまった。
しかし冷たく澄んだ空気が心地よい。
前方に北アルプスが大迫力で近づいてきた。
これ程の絶景が、当たり前の日常にある暮らし。何とも羨ましい。
14:40 塩尻宿本陣を通過。
宿は超えても、駅はまだ遠い。
本来、お昼にはハルピンラーメンにたどり着いている筈だったのに・・。
お腹もペコペコ。かなりの疲労感。
父ちゃんの一方的な決断に納得いかずブツブツ言ってるのは誰だ?
江戸時代の面影を残す宿場の民家。
市街地に近づくにつれ、壮大な北アルプスの圧巻!
雪を湛えた美しすぎる穂高連峰に、思わず全員がため息。
リュウゾウヒュッテからの伊吹の雪山も雄大だけど比では無い。
こっちは桁外れのスケールだ!
やっぱりここまで歩いて来て良かった・・・かな。
何だかんだ言っても、健脚な仲間たち。
無事にJR塩尻駅に到着。ここで笛田さんとお別れ。
2日間の楽しい旅にお付き合い下さって本当に有難うございました。
そして、ハルピンラーメンの事で頭がいっぱいで
駅でのランチにお付き合い出来なかった事、ごめんなさいね。
笛さんの速度に着いて行くのは必死でした。
さすが中山道完歩の達人!
次はどこかの100キロウオークにチャレンジしてみて下さい。
貴方なら、きっと楽勝だと思います。
この後、タクシーで道の駅まで戻り、時間がかなり押していたので
本日車山のペンション泊のTokky夫妻とは、ここでお別れ。
残りの東京&岐阜チームの5人は、Tokkyに教えられた
ハルピン下諏訪店とロマネット
へと向かいました。
新年早々からハードスケジュールでドタバタの旅でしたが、
思い通りに行かなかった諸々の出来事も、終わってみれば笑い話。
天候に恵まれ、キラキラの陽ざしの下で、ふわふわの新雪を踏みしめ
情緒豊かな峠道を歩けた事は大満足。
来る春も 友と歩けし 古(いにしえ)の道♪
父ちゃんから皆さんへ
最後までみんなよく着いて来てくれました。感謝×3
オ マ ケ
タイトル: 笑いに変えた宿の詩
エレーベーター 仲居に睨まれ 次を待つ (メグ)
日持ちする 佃煮づくしの バイキング (父ちゃん・母ちゃん)
マジですか!? 野沢菜3切れ 別料金 (父ちゃん・母ちゃん)
まだまだ募集中
徳さん、今度こそ信濃路ですよ!!
新春中山道歩き 雪深い和田峠越え
明けましておめでとうございます!
新しい年の平和と、皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
さてさて今年も、お正月からじっとしていられない山マグロたちが
和田宿 道の駅に集結した。
昨年のお正月に続く第2弾! 中山道を繫ぐ旅に参加する為だ。
メンバーは紹介するまでもなく、いつもの寄せ集め![]()
東京2人 名古屋2人 岐阜3人・・・
あれ?いつもの埼玉がいない!?そんな珍しいことがあって良いのか・・。
しかし、ピンチヒッターに心強い中山道歩き完歩の師匠が
群馬から参戦してくれて、総勢8人!
昨年とほぼ変わらない賑やかな幕開けとなりました。
AM6:00 先ずは本日お世話になる下諏訪のホテルの
に
東京と岐阜組が合流。和田宿の車を回収する為に1台残し、
残りの1台で和田道の駅まで向かう。
出発時間は概ね7:00を予定していたが、
路面のコンディションが悪くて、少し遅れ気味。
和田宿 道の駅 氷点下11℃
ここに集合し待っていたのは、群馬高崎からの師匠と
昨夜ここでテン泊(マジで!?)したという名古屋組。
12月30日から八ヶ岳に入りテント泊、明後日は車山のペンションに。
年末から家を出たまま帰ってない。
(どうやら2人は雪を見たらジッとしていられないワンコ症候群と
お見受けしました。)
7:45 ようやく全員の準備が整い、和田峠に向けてスタート。
浅間山を背に、安全祈願と出発式。
今日の行程は和田峠を越えて下諏訪まで。
父ちゃんのスケジュール表では、おおよそ22.6キロのはずだった・・・。
好天の信濃路。空一面真っ青! 眩く澄み切った空気が流れる。
宿場の面影は点在するものの、維持するのも大変。
新和田トンネルバイパス路肩を歩く。
除雪により歩くスペースもなく、とても危険を感じる。
これより旧道に入る。
かなり雪深い為、本来の街道(登山道)と旧国道の2コースに分かれて進む。
山道を選んだトッキー、徳さん、父ちゃん。当然ラッセルは覚悟の上。
手前の休み茶屋に小鹿が寒さに耐えきれず息絶えていた。
三十三体観音。二体は行方不明と記されている。
正月早々ここを歩く人はいない。まさに貸切中山道。
ラッセルは3人で分割。
若くてパワーのある徳さんとTokkyと対等では、
かなり父ちゃんは不利でないかい![]()
坂道は踏み込みの体重移動がかなりキツく、この人ついにノースリーブ。
この時、気温はー7℃ でも汗ダクダク![]()
3番手は楽しく、まさに楽々♪
出発から3時間10分。街道から旧国道に合流。
接待茶屋では15分ほど先に着いた旧国道チームが待っててくれました。
ここから5分休憩で再出発。
街道(山道)の雪がどんどん深くなるので、ここからは全員旧国道を行く。
新和田トンネルか開通してからは、この道を走る車は少ない。
この日も数台が通り過ぎただけ。
車に気兼ねする事なく、一歩一歩♪
新雪をキュッキュッと踏みしめながら歩くのはとても心地良い。
12:05 峠もすぐそこ。お腹も空いたし、ここでランチタイム。
昨年は空腹に耐えきれず消防署で店を広げてしまい、深く反省。
今年はガスバーナー解禁! 好きなだけパワーをかける。
ラーメンでお腹も心も温まり、楽しいひとときが流れました。
午前中は雪面の照り返しが怖いほどの暖かい陽ざしに恵まれ
真っ青な空の下、気持ち良くここまで歩いて来た。
しかし、冬の陽は短い。午後になれば陰るのも早い。
そろそろ先を急ぎましょう。
車の通過が危険なので大声で歌い警告!(まるでクマ除けのように)
「海よ~俺の海よ~」 海を歌う山男。
風呂の中以上にエコーばんばん!ご機嫌♪
13:30 峠越え終了。
本来の街道は踏み跡が全く無く、時々空洞だったり水路だったり・・。
国道歩きもまた足の踏み場が無く、これまた危険。
街道に入ったり国道を歩いたりと苦戦。
日本橋から55番目となる一里塚碑を通過。今宵の宿まであと少し。
あれれ? どこか似ている屋号! 父ちゃん実家に帰った気分♪
門松の福より、何故か母ちゃんがお福顔になってる(笑)
路肩に流れる温かい温泉! どんどん流れている。
お湯の豊かさが羨ましい。
諏訪大社秋宮に到着。
を右に曲がれば今宵の宿。
参道は屋台で賑わっていて、ようやく旅が終わり現実に戻った気分になった。
16:25 明るいうちに宿に戻って来れました。
歩行距離 山道組:27.5Km 旧国道組:32.3Km
8時間40分の旅。やれやれお疲れさまでした。
後は楽しみな
と
が待っている♪
でもドライバーさん4名は、まだまだ休めません。
これから和田の道の駅まで各自の車を回収に行きます。
ご苦労様です。
ホテル側の都合優先の食事時間に縛られ、ドタバタの宴会がスタート。
車両移動に時間がかかり、
夕食の時間にギリギリセーフのドライバーさんたち。
はまだお預けで、昼間の汗を落とせぬまま着替えも出来ずの食事でした。
浴衣姿の人はちゃっかり入浴済。
決して宿を手配してくれたメンバーのせいでは有りません。
このホテルの事を語れば、出てくる出てくる残念な出来事。
ほんの一例
スタッフに笑顔がなく、お願いする事全てに顔を歪める。
チェックイン時に車数も事前に報告済みなのに、
駐車スペースが無く四苦八苦。
本来ならばスタッフが誘導するべき事。
尋ねると、少し離れたツルツルの坂道を指示。
(なるほど翌朝ここに留めさせられた車があった)
浴衣全てが、Mサイズ。
交換にフロントまで行くと次に使うため触らないでと一方的。
他の客を見ても膝小僧の出た浴衣姿が目立つ。
設置のドライヤーが微風で髪が乾かない。
持ち込みのドライヤーでブレーカーが落ち、一時停電。
源泉100%かけ流しが売りのはずなのに、
露天風呂はぬるくてブルブル。カルキぷんぷん。あれ?おかしいゾ??
洗い場のシャワーの温度調整が出来ずアチチのチ。
フロントで忘れ物を尋ねると、確認もせず即答 「有りません!」
仲居さんにエレベーターを占拠され、なかなか移動出来ない。
(年配のスタッフが多い為だとみた)
ホテルのWC ウォシュレット不完備 (大浴場入口1か所のみ一機設置)
痔病友の会が来た時はどう対応するつもりだ!
こればかりは他人事ではない。
とにもかくにも全てを語るには、一昼夜かかりそう。
諏訪大社境内の公共の宿を売りにしているようだが
公共の特権で与えられた素晴らしい立地条件に
ただあぐらをかいているだけに過ぎない。
おもてなしの心をなくした宿に発展は有り得ない。
努力しない公共の一番悪いパターンを体験した。
まあ、¥を言えば、あまり強くも言えませんが、
決して安さを求めていた訳では無い。
正月に10人近くを受け入れてくれる宿が他に無かったからだ。
宿探し担当の兄さんの顔を潰され、みんな怒ってました。
しかし我々はこんな事ではへこたれない。
この苦い経験を笑いに変え、ハイクで楽しむ大らかさと
研ぎ澄まされた感性と知恵があるからだ。
てな訳で、初日は終了。 爆睡 ![]()
翌日はイチかバチかの塩尻峠越え。後日公開。
新春の中山道 を行く
12月14日(日) リュウゾウ地方 雪
AM 6:30 金華山山頂
徳水さん と 母ちゃん。訳あって ペア帽子 心も耳もポカポカ ![]()
真っ暗な凍える道を、傘をさしながらの登りだったけど、
降りる頃は雪も止み、朝日も雲の間から。
そして、辺りが明るくなれば、この絶景 ![]()
ドライブウェイは紅葉も素敵だけど、雪景色も大好きです。
この週末も2日続けて此処に来て仲間達に会えました。満足満足。
さてさて、雪景色と言えば・・・。
今年のお正月 1月2日 中山道木曽路旅 (福島宿~奈良井宿)
道中一番のクライマックス 積雪の鳥居峠超え (←記事はここから)
ほどよい積雪に皆テンションUP!楽しかったなぁ・・・。
てな訳で、新春 中山道歩きの旅 第2弾!
またまた来春のお正月 2日、3日で企画しました。
ジャーーーーーン ![]()
皆さんふるってご参加下さい。 来る人拒まず。(美しい人特に歓迎!)
今回は、な、な、なんと! スペシャルゲスト
をお迎えしております!
その方は ・・・
それは、今年の夏の朝。 リュウゾウヒュッテ前を通りすがりの旅人 
その時の記事はこちら→ 愛しきチャレンジャー
彼こそが、東京日本橋から京都三条大橋までの完歩を成し遂げた
中山道歩きの師匠なのです!
実は今回の旅を企画する上で、師匠のご意見を伺いたくて℡したところ、
お正月にも関わらず、同行してくれる事になったのです。
誰よりも頼もしい旅人を迎え、益々ヒートアップ! 楽しみな旅となりそうです。
しかし・・・
日本各地の山で出会った仲間と結成したリュウゾウワンゲル会が
ぼちぼち始めた中山道歩きで、また新たな出会いを巻き込み
この先何処に向かっていくのでしょうか・・・
何はともあれ、出会いこそが人生の醍醐味♪
来年も、まだまだ楽しい事が待っている予感がします。















































































































































































