掛軸工房 (株)五番館の仲間たち -7ページ目

昭和ノスタルジー


数日前の中日新聞朝刊で紹介されていた 大エジプト・柄・展



9月13日(日) 

エジプト柄の裂地は、変わり表具の掛軸に生かせるのでは・・

との思いで、製作スタッフ数名と展示会を訪ねることにした。


ちなみに掛軸の裂地は様々な素材がヒントになる。

表装用に織られた金襴、紬等は勿論だが

作品を引き立てる為のヒントは思わぬ場所で出会う事がある。



行先は北名古屋市。 弊社から車で50分程。



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歴史民俗資料館  北名古屋市東図書館の3階。 





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「昭和日常博物館」 懐かしい昭和の道具なども展示してあるらしい。




館内に入り、3階に一歩足を踏み入れると・・・





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いきなりタイムスリップ。 昭和の風景が迎えてくれた。





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映画 ALWAYZ 三丁目の夕日 の1シーンに飛び込んだようだ。

当時、軽自動車の免許は16歳から取得可能だった。

試験場は全て、このミゼットを使用。


父ちゃんも16歳で取得。さらに18歳で大型を取得。

高校で大型免許を持ってたのは父ちゃんだけだった。




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トタン板のサビ具合も、実に上手く表現している。





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「あら、奥さん夕飯のお買い物?」 「今夜はサンマでも焼こうかしら」

う~ん、全然イメージ出来ない。

手ぬぐいでも首に巻いて再入場したらどうかい?







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「水筒とリュックは小学校の遠足に使用してた!」 と父ちゃん。

もうクギ付けです(笑)






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牛乳箱は現在も使用している地域もあるのでは・・。






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左下に陳列されている買い物カゴ。子供の頃、母ちゃん宅も使ってました。

こんなに小さな買い物カゴでの食材で食卓が賄っていた。


畑で採れた野菜をメインにお肉や魚は少しだけ。

冷凍保存などなかったから、本当に必要な物をその都度買いに出かけた。


何もかもがオママゴトのように小さくて可愛らしい。

全てが懐かしくて見ていても飽きない。






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レトロでオシャレなガラス瓶が並ぶ。

ラムネの瓶もこんなに種類があったんだね。




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壁のくすぶり具合、土間の加減、土台の再現はズバリ!





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農機具。 小じんまりしたセットでも十分に伝わる。





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上がりはなのガラス戸の隙間から、そっとカメラを入れると・・・





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ちゃぶ台に準備された今宵の夕げ。





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ブラウン管からは力道山の空手チョップが飛んでくる。


あの頃の子供達が大好きな物は

巨人、大鵬、卵焼き・・・ そして夏休み。





塀を覗くと、そこには記憶と共に広がる暮らしの道具たち。


少年の日のキャッチボール。

手元が狂い飛び込んだボールを探し、

たどり着いたのは校長先生の教員住宅。

恐る恐る塀を乗り越え行方を捜したあの日が蘇った。




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常設の昭和日常博物館は、思いのほか素晴らしく、

お目当ての特別展「エジプト柄」に入る前に既に感動しまくり。


激動の昭和。戦後生まれの私達にとっては夢多き躍動の時代。


全ての展示物に心を惹かれ息つく暇もなく、ひと巡り。

63年続いた暮らしの締めくくりは、このガラス戸でおしまい。


温かい団らんの灯りは、擦りガラスの向こう側。

貧しくも心豊かなあの時代にはもう戻れない。





さてさて、すっかりレトロな気分に浸ってしまった私達ですが、

本来の目的はこれから(笑)




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それではこれよりお目当てのエジプト柄展へ・・・


昭和初期より日本では古代エジプト文明に魅了された熱狂的なファンが多く、文明の遺物、美術品、歴史遺産を鑑賞するだけにとどまらず

独特な象形文字や意匠を日用品にまで取り入れていたのです。


そして戦後益々エキゾチックなエジプト柄が大流行。




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そう言われてみれば、こんな柄の洋服を母も着ていたなぁ

スカートは中日新聞で紹介されていた。

この記事をみて展示会を知る事になった。




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こちらは宝石箱か小物入れでしょうか。右は菓子箱のようです。


子供の頃は深く気に留める事もなかったけど、

確かにこの手の絵柄はよく見かけました。






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和服にもちゃっかりとエジプト柄がデザインされてます。

よくまとまり古さを感じさせません。



ここに来て知ったのですが、この企画展は

常設の昭和日常博物館とは深く繋がりのある

昭和ノスタルジックなエジプト柄展でした。


エジプト柄を見て昭和を想う。なんとも不思議で新鮮な発見!



本来、資料館にカメラは禁止されている所が殆んどだと思いますが

個人的な撮影はOKを頂けました。受付スタッフも親切。



北名古屋市 歴史民俗資料館 「昭和日常博物館」

駐車場有り 入館料 無料



気軽に足を運べ、十分に満足♪ 

昭和がギューっと凝縮。昭和村より昭和が伝わる。

一押し、二押し、三押し!


昭和生まれの昭和育ち。

昭和大好きな そこのあなた(あーちゃん、ひろ君、チャーリー・・・)


シルバーウイークのお出かけにお勧めします♡














ひと足早い秋♪



9月6日(日) AM5:00 金華山 


小雨降る登山道。傘を差し、いつものように山頂へ。


下山後は、リュウゾウと長良河畔へお散歩。


8:00 日曜の朝は時々近くのお洒落な喫茶店でモーニング マグカップ*


開店と同時に集まるのは、いつも顔なじみの客。

オシャレなご夫婦山旅の会話を楽しみながら

とても素敵な時間が流れる。


でも今日は、あまりのんびりもしていられない。

この後、次女んちの孫の運動会 ぶーぶー




9:00 アリーナだから雨でも平気。


リュウジジは元気に頑張るそれぞれのひとコマを捉えました。




① 宝物



それぞれに力作のTシャツが良く似合ってる!

パンツと帽子のコントラストに鮮やかに映えてます。





② 集中




4チームの中で得点王に輝いたチビッ子たち キラキラ

他チームとの玉数の違いは、必死のジャンプ力の差なのか?





③ ご苦労さん



退場。 激戦を終え、やり遂げた自信が背中に漂う。





④ 本気度



靴下を脱ぎ捨て、うねりが地響きとなる程に手抜きなしの父兄たち。

日頃のストレスも、ここで一気に晴らす勢いか?


けが人が出る一歩手前の迫力。 今日一番の見せ場かな。





⑤ 未来の園児たち





未就園児のかけっこ待ち。 

でも、これから何が始まるのか分かってないかも ヒヨコ



朝夕めっきり涼しくなり、秋めいて来ましたね。


各地で運動会のざわめきが聞こえる季節が到来です。








祝:金華山登頂5000回!



8月30日(日) 金華山の ハイジ が、登頂5000回を達成!


AM5:00 予報通りの土砂降り

それでも昨夜、ペーター(旧ラテン親父)から、

雨でも決行するゾー」との連絡を受け

いつもの岩戸登山口に召集された気の良い仲間達汗


どうやら午前2:00に予約してあった、つきたてのお餅を

みんなに渡したいとの配慮からだった。(柔らか~いんだから



雨の中、セレモニーに必要な物を、ぞれぞれ分担し山頂を目指します。


のし付箱入り紅白餅を約20キロ 担ぎ上げてくれたのは

もちろん金華山のエース 徳水さん!

この人の他に誰が持ち上げてくれると言うのでしょう。

さすがに今日は馬の背じゃないのね。







記念撮影を済ませ、セレモニーは軒下(ロープウェイ乗り場)へ移動。






命を受け、ちょっぴり緊張気味に表彰状を読み上げる杉さま


金華山を愛し金華山に愛され登り続けた5000回を称える
斎藤道三からのユーモワ溢れる素敵な表彰状でした。


(賞状の内容が素晴らしいので後日改めて公開したいと思っています。)


賞状作者:斎藤道三(手前から2番目の中ちゃん)は、

今週末頃、6666回登頂 を達成! これまたスゴ過ぎ!!








斎藤道三とくれば、その婿殿 織田信長


いつの代にも金華山では、天下争いが繰り返されるのでしょうかあせる

自分が担ぎ上げたドリンクやお菓子を

我先にと振る舞いたい人達でごった返し(笑)


その中でも、一番気の利いたお祝いはノンアルのシャンパン ワイン

これで皆の心を鷲づかみにした、もとS級競輪野郎。


もしや、あなた、次の天下取りを企んでいませんか?


冗談はさて置き、皆の心意気で雨も小降りになり、

楽しいセレモニーは無事に終了。 めでたし。めでたし。





5000回を20年で達成という事は、一年で250回、一週間に5回!

それを休まずに20年続けたという事。素晴らしいです。

ハイジさん、5000回登頂本当におめでとうございます!




ツブラジイに覆われた 標高338mの金華山は、

その花が咲く頃、山肌が金色に輝く。

40万人都市の中心部に有りながら、

自然豊かで四季折々に彩を楽しませてくれる。



頂きに城を構えた山を背景に、流れる清流 長良川。

この風景は岐阜に暮らす私達の大切な宝物。市民の誇り。


毎日見ていても飽きる事のない美しい金華山

いつからか眺める山から登る山になった人々が同じ気持ちでここに集う。


末特別な予定が無い限り、当たり前のようにここに来て登る。

それは決して辛くはなく仲間の笑顔に会えるのが何より嬉しいから。

ハイジさんの他にも、3000回、5000回、10000回を目標に

登っている先輩達は沢山います。

それぞれに目標は異なるけど、仲間に会うのが嬉しくて、登る事が楽しくて、

健康に感謝しながら継続した結果、生まれた記録なら、

それが何より、一番幸せなこと。



私達も登り始めて、かれこれ20年。

カウントしてないから記録はないけど、

70、80歳の元気な先輩達を目標に、

まだまだ、この山を存分に楽しませて頂きます♪






足元の悪い東坂の登山道を、お祝いに駆けつけてくれた みう & らら

今日の最年少、ららちゃん 5歳!


彼女だったら、20.000回行けちゃうかも♪  



下山後はもちろん、皆でモーニングカップ


幸せな一日でした。










もうひとつの乗鞍岳登山(畳平~)




前記事の乗鞍岳登山と同じ日、同じ時に

山頂で彼らを迎えるという楽しい計画の為に

別ルートから登山した3名。ラテン、マー、母ちゃん。


あまり大きな声では言えませんが、バス利用ルート です。




15日AM0:00ピッタシに

リュウゾウヒュッテに迎えに来てくれたラテン親父の車で

ほおのき平まで直行。到着は2:30 見上げれば満点の星空。

冷え込みも厳しく、ご来光は期待できそう♪


始発の時刻表は3:45。なのにすでにバス待ちの列が!

仮眠する間もなく、登山靴に履き替え私達も列に入る。


始発は特別に3:30前から動き出し、3台目に乗る事が出来ました。


4:15頃には畳平に到着。


防寒服を身にまとい御来光を迎えるべく魔王岳へ






4:57 気温6℃  寒さに震えながら日の出を待つ人々。








中央雲海の中にぽっかりと焼岳が頭を覗かせ、

バックには北アルプスの山々。


左から黒部五郎、鷲羽、笠、槍、奥穂・・・そうそうたる面々。





天気予報では飛騨地方の日の出時刻は 5:07

あの雲の中でもう日の出は始まっている。 早く出ておいで~







5:15 ようやくご来光。今日が始まる温かい光。

富士見岳からご来光を仰いでる人がアリのように一列に並んでいる。






日の出と共に明るくなり、じわじわと温かくなる。

山頂で御来光を迎えるとき、普段は気にしていない

太陽の明るさ、温かさをしみじみと感じ有り難い気持ちになる。



魔王岳より畳平のターミナルを見下ろす。

剣ヶ峰での合流は10:30~11:00頃だから、時間はたっぷり。

ひとまず下山し、あの中に入ろう。






コマクサが沢山咲いていた事も、明るくなって初めて気づく。


草原ではなく岩に咲くコマクサは健気で可愛い。

高山植物の女王だと私は思う。





バスはじゃんじゃんと入ってくる。

レストランに入り暖を取りながら温かいうどんを食べてウトウトしていると

ラテン親父が先に行くよ~と。

どうやら剣ヶ峰登頂後、その足で阿多野ルートを下山し

彼等を出迎え驚かせようとの計画らしい。


私達はしばらくボーっと時間稼ぎ。






7:30 さあ、そろそろ腰を上げて、お花畑へ散策に出かけましょう。


正面の山は不動岳 落石が多くお花畑に転がっています。






散策してる人は意外と少なく、のんびり30分程かけて歩きました。


8:00 木道をぐるっと一周。 ボチボチ山頂(剣ヶ峰)へと出発。







不消ヶ池の向こうに雲海が広がる。
登り始めからずっと広くで整備された道が続きます。


今日はマーちゃんとふたりだけ。

考えてみたら私はどこの山も父ちゃんと一緒。

金華山以外の山を女子だけで登るのは初めて。


親愛なる山友メグちゃんが常々言ってる女子会登山の楽しさを

初めて知りました。納得です。


今日は男共に急かされる事もなし(笑)

日焼け止めクリームを塗る時間もたっぷり。

頼りになるマーちゃんとハイキング気分。






最高峰 剣ヶ峰を視界に捉えました。 目の前の雪渓に人影が。






何か手に持っている。ボードを楽しむ人でした。






8:45 肩の小屋に到着。 ここからようやく本格的な山登り。






高度を上げて振り返れば正面に摩利支天岳。

山頂の旧コロナ観測所がしっかりと見える。





道幅は広いが、ずーーっとガラガラザラザラ。ひとふんばりで山頂へ。


合流時間に合わせて10時少し前に 剣ヶ峰3026mに到着

頂上標は記念写真の人の列。近づくことも出来ません。


しばし山男たちを待つことに・・・



10:25 

待つこと約30分。阿多野郷ルートらしき道から人影が!

後は前記事通り。シンパを筆頭に続々と登頂。






一旦下って迎えに行ったラテンさんが、今は殆んど使用されていないからか

緑のロープで止められた道を案内しながら登ってくる。


この道の先へ、たったひとりで迎えに行ったラテン親父も強い山男だ。








山歴35年以上のベテラン上司が登山デビューの部下を

優しく?面倒見ながら山頂へと導く。







そして、集合写真! (一部修正あり)



3026mを麓から登った皆さん、本当にお疲れさまでした。


畳平までバス利用の皆さん、本当に楽しかった♪

ラテンさん、マーちゃん有難う。


それぞれの乗鞍岳登山はこれにて完了。





北アルプス 乗鞍岳


バスを利用すれば手軽に得られる一万尺。雲上の別世界。


ほおのき平バスターミナルより約45分で畳平(バス料金:往復2300円)


畳平から90分の登山で最高峰 剣ヶ峰の頂へ


ファミリー、女子会登山には最適♪







阿多野郷から乗鞍岳登山! 






乗鞍岳登山と言えば、畳平までバスで入るのが一般ルート。


でもずっと登ってみたかったルートがあります。


その昔、週末になると必ず訪れていた旧高根村。

ここは父ちゃんの第2の故郷。 (詳細はタイムスリップの旅 にて)


阿多野郷からの登山道は、今では殆んど利用されていませんが

その昔、麓の子供達が登っていたルート。


今回はこの阿多野ルートからの登山になります。




8月14日(金)


誘いに快く集まってくれたいつもの仲間達が

飛騨たかね工房 道の駅で集合!


まずはこちら 温泉 へ↓




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40年以上前から訪れている 塩沢温泉 湯本

塩分、炭酸、鉄分、口にふくむとそのままの味がする。

もちろん100%掛け流し 自噴

※脱衣場なし。料金無料。





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湯船に3時間以上移動せず、じっとしているチャーミングな子↑

お目当てはどうやら露天風呂にやってくるアブ

叩き落として彼女(目がぱっちり可愛い)の前に置くとペロリ

バタバタ、バンバンうるさくても動じない。堂々としている。

湯本の守り神かも知れない。






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集合場所の 飛騨たかね工房 道の駅

一見ペンションで優雅にBBQか?と思わせる。

今宵はここで恒例の道の駅ジャック。明日早朝出発の準備をする。


最近、道の駅夜間利用者のマナーの悪さが話題になっている。

我々もそう思われたくありません。

いかなるゴミも100%持ち帰り。出来るだけお静かに・・。





明けて 8月15日(土) 晴れ   絶好の登山日和。




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アイミックス自然村を通り抜け林道をさらに進むとゲート。

ここから登山口まで 1:20 の林道歩き。





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5:40 登山口。 

標識はA3程の小さな物だが林道終点なので間違える事はない。


出発前にクマ避けの爆竹をド派手にぶっ放す。音よりも火薬の匂いが効果的。







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アレレ! 笹が刈ってある!

2年前から手は入れてないとの情報だったのに、これは二日前でないか⁉






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45分登ると樹林帯のわずかな隙間から御嶽山がくっきりと。






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人が入ってないからフカフカで、足に優しい道。

しかし、やたらとブヨが絡んでくる。







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ここからは知り得た情報通りの笹漕ぎ。熊さん、ちょっくら通りまーす。

パフパフラッパ、鈴、笛 ピツ ピ ピピツピ ピピピ (はじめてのア○ム?)


笹漕ぎ担当は Tokky & シンパ

朝露に濡れた胸の高さまである笹に服はもちろん登山靴の中までぐっしょり。




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8:00 やっと藪を脱出。ブヨからもようやく解放でこの笑顔♪




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眺望が広がり、コース選択 ◎印! メンバーもこれで納得。







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高根側から見る御嶽山は日和田富士と呼ばれている。








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麓の阿多野集落、千町牧場、チャオ御嶽スノーリゾートが

はっきりと映し出され、パラグライダー気分だ。






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ハイマツを登り切れば千町尾根に合流。





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藪漕ぎの辛さも何処へやら。空の広さ、青さに感動!







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尾根の合流ポイントで、計ったかのように現れたのは ラテン親父!







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今日のメンバーを紹介します。

 

ほおの木平バス組   ラテン、マー、母ちゃん

阿多野郷ルート 組   木島、シンパ、Tokky、徳、菊、七、父ちゃん。


阿多野ルートは藪漕ぎの程度が不測の為、女性2人はバス利用。

口の悪さと人の良さは天下一品ラテン親父が2人を畳平まで引率してくれた。

そんな彼も、やっぱりこの稜線を歩きたくて山頂からここまで下って来た。





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屏風岳 2968m の頂きを眺めながら皿原尾根を行く。





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大日岳 3014m を巻き込み、天空へといざなう登り。

剣ヶ峰(乗鞍頂上)はまだ見えてこないが、もうひとふんばり。





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予定通りに山頂で合流出来る位置に居るのだが、疲労もピーク。

一歩がなかなか前に出ない。





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両脇には、コマクサを初め沢山の高山植物が辛い足を休ませてくれる。





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権現池から吹き上げるひんやりした冷気に、これまた一息も二息もつける。





10:30 

女子チームが山頂で待つこと約30分。

阿多野ルートから人影が!

ずぶ濡れのシンパを筆頭に続々と全員無事に登頂。お疲れ様でした。





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11:00 フルメンバー10人で集合写真。

偉そうに中央で仁王立ちの母ちゃん、そこのあなたバス)じゃなかったっけ?



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山頂はバスからの登山客で大賑わい。まるで観光地。


剣ヶ峰の頂上標は記念撮影に長蛇の列。

いつまで待っても切れそうにない。


祠の前はごった返しで足の踏み場も無し。

鳥居をバックに記録撮影とし、それぞれのルートで早々に下山。





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こちらは畳平までのバス利用ルート。下山者は数珠つなぎ。






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阿多野口へは贅沢な貸切ルート。







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12:00

御嶽山を拝み噴火の犠牲者と、終戦70年戦没者への追悼を込め、黙祷。




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プライベート登山道☆ 贅沢すぎる雲上の稜線。





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チングルマが胞子へと変わり、夏山の終わりを告げています。

あと一か月もすれば、この緑も紅と黄へと変化し、早々と越冬の準備に入る。






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山頂から丁度一時間で中原権現の分岐に戻る。

本当に素晴らしい稜線を歩けた事がしみじみと嬉しい。


父ちゃんは原稿を書いていてやっと気づいた。

画像にしてなかったが皿石原の稜線・・・・

なるほど、これより300m山頂寄りに板のような皿石が

敷き詰めるようにあった。


「石焼ステーキをすればゴキゲンだね」と徳さんに語り掛けていた。






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12:55 再スタート。ハイマツを行く。






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登り時に着けた赤リボンを回収。

着けたままで良いのかと思っていたが、Tokkyが

「登山者が勝手に着けた場合は必ず持って帰る」のだと。


そう言えば、ジャンダルムに誰かが残した未回収ザイルを

ルートだと勘違いした人が、ぶら下がり状態になり、

周りにいた皆がビビッた事を思い出した。






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藪漕ぎの再開。最後の正念場。 しかし下りは乾いていて辛さは1/3。

登りは朝露で全員ベトベト。

スパッツを装着してない人は、ソックスを通して靴の中まで。

手袋は絞りながらでした。



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15:05


登山口に戻った菊兄と木島君。冷水に浸かりアイシング。

あまりの冷たさに痛い痛いと連発。でも筋肉疲労には効果抜群。


菊兄に強制連行された登山初体験の木島君は

昨日登山靴を購入したばかり。

なのにいきなりマイナーな10時間の日帰り登山道。

藪漕ぎって何? く、く、熊ぁ・・  と内心不安ばかりだったのでは。

これも試練だとパワハラ上司 (意外に優しく面倒もみていた)。

それでも笑顔を絶やさず、元気に下山してくれました。

君はもう立派な3000mのアルピニスト。

リュウゾウワンゲル会の仲間入り。


菊兄はテニスも本物。この日深夜移動で埼玉に戻り

翌16日の試合をこなし堂々優勝! との一報有り。







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乗鞍岳剣ヶ峰への登頂は、マイカー規制の無い頃。

どう登ったのかさえも忘れている。


旧高根村には、野麦峠、阿多野郷、子の原の3ルートが有り

どうしても、この高根から登りたいとの想いを

今回のメンバー全員が気持ち良く賛同してくれた事に

とても感謝しています。


阿多野ルートは低いハイマツと見事なお花畑の稜線を持つ

想像以上に素晴らしい登山道でした。


但し、このルートから登りたくなっている そこのあなた


下記アイテムを忘れずに!



あいてむ


阿多野口からの必須アイテム


・朝つゆが多く、スパッツ (カッパパンツ)

・胸までの高さの笹こぎが多く、目の保護 サングラス、手袋

・熊よけ 爆竹、笛、パフパフラッパ

     パフパフは、ならし続けやすく効果的。

     で、楽器店の在庫が品薄になるのは間違いなし。

     そんな時はTokkyにお任せ。

・虫よけネット 森林限界まではすざましいブヨ。

         攻撃はしないが耳にまで入ってくる。



さすが盆休とあって、貸切登山と思いきや下山者を発見。


我々同様の本物(変わり者)と見たぞ・・。


 

バスチームだってレポートが有ります!

後日公開♪








乗鞍岳 古き良き登山道へのいざない



北アルプス 乗鞍岳 に登ったと豪語する、そこのあなた。


それはもしや、畳平までバスを利用したのではありませんか?


それ以外に手段はあるの? と思っている、そこのあなた。


古き良き時代、麓の子供たちが登っていた道があります。


しばらく使われてないので、藪漕ぎ覚悟。 熊出没も覚悟。


それでもこの道から登るのが父ちゃんの憧れでした。


そんな山の計画に乗ってくれた気のいい仲間達と、この夏決行します。










還暦前 空木岳100回登頂! 




駒ケ根在住 小松さんが 空木岳100回登頂!


先週彼女から、信濃毎日新聞7月28日掲載の写真↓とお手紙が届きました。





                                       2015.07.25


おめでとうござます! (王冠は父ちゃんから小さなお祝い


あなたはやっぱり父ちゃんの見立て通り、正真正銘 空木の女王キラキラ です。




女王との出会いは今から5年前。2010年10月のことでした。


計画していた南アルプス北岳、間ノ岳が天候不順で中止。

山に行かずして三連休が終わるのがとても悔しくて

連休最後の11日、天気回復を見込み日帰りで行けそうな山を探す。


そして何とかヒットしたのが、空木岳だった。


ただ厳しい山だという先入観だけで登りだしたのだが、

実際はどうしてどうして! とてつもなく素ん晴らしい山だった。


その時の記事はこちら→ 感動の空木岳日帰り登山

そして、その絶景はこちら→ 空木岳絶景ギャラリー




深まり行く秋。この日の空は、どこまでも青く高く・・・




                                       2010.10.11


そんな最高の山日和に、女王と出会った。







                                          2011.10.11

この日彼女は空木岳68回目。


ここまでヘロヘロでたどり着いた父ちゃんは、彼女の足取りの軽さに

只者では無いと思ってはいたが、これだけのガッツリした山を

68回も登るとは!!


この日から私達は小松さんの事を空木の女王と勝手に名づけ

手紙や年賀状での交流が始まった。



二度目に、この山を訪れたのは

山友ヤスの記念すべき100座完登のメモリアル登山


女王から避難小屋や水場などのアドバイスを受けての登山だった。

(ヤスとTokkyがビビりまくりの幽霊疑惑の真相を聞きたかったのである)




掛軸工房 (株)五番館の仲間たち-3245    

                                                2013.10.13


この日も突き抜ける真っ青な空に白砂が輝き、

空木岳は最高の山容で祝ってくれた。





 

                                       2013.10.13


きっと何度登っても素晴らしい山に違いない。

だから女王が魅せられてしまったのかな。




中央アルプス 空木岳


気品ある白砂と巨岩が点在する、穏やかで広大な稜線


2864mの頂に立つのは容易ではないが

辛さも喉元を過ぎれば、またこの山が恋しくなる気持ちは分かる。


とはいえ、100回も登頂する事がいかに大変な事か・・。


1997年の初登頂から18年間の歩みで

空木岳の隅々まで知り尽くしデッカイ節目を刻んだ彼女は

紛れもなく女王に君臨しています。



これからは気楽にのんびりとした山旅を続けながら


空木岳の楽しさを多くの皆さんに伝えてください。











2015 北の果て 利尻島 散策






7月21日(火) 利尻で迎える3回目の朝


そして初めて畳の上で迎える朝(笑)


それなのに今朝も、働き者のカモメたちが親切に3時に起こしてくれた汗




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鴛泊のシンボル、ペシ峠(展望台)に登ると

港の町が一望出来る。


お世話になった海の駅、レンタカー、居酒屋、クロネコ、旅館、漁協

全てが手に取るように。





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菊兄が乗船する稚内行きのフェリーは、昨夜からスタンバイ。







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今朝は昆布ではなくウニ漁の日。

ほぼ海岸にくっついた感じで点在するウニ漁の小舟。


遠洋漁業と違って、小舟で近場で採れるウニや昆布。

この透き通った美しい海の恵みは島民の暮らしの宝庫。


海の豊かさが島人の心の豊かさに通じている。

だからこの島の人たちはこんなにも優しいのかな。





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5:50 旅館の朝食までの時間がたっぷり。

車を出して海岸線を姫沼へとドライブ

海面にキラキラとウニ漁の小舟が浮かぶ。






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6:10 姫沼

P パーキングに大型バスが、すでに入っている。

逆さ利尻山が見える絶景ポイント。

とは言っても見える日は少ないそうだ。

幸運なことに水面が穏やかで、今朝はくっきりと逆さ利尻山。







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沼を廻る道は木道でカバーされている。

逆さに映るから透き通っているとは限らない。

この沼の水はぬるくて綺麗ではない。


沼一周20分程度。宿に戻り朝食タイム。

今朝もすごいボリューム。食べきれない御馳走。


宿のおもてなしにすっかり満たされた気分で外にでる。

旅館なり田のご主人と奥さんが見送ってくれた。


利尻島に訪れた時は、またお世話になりたいと思う。




8:30発、稚内行のフェリーで菊兄とお別れ。


我々のフライトは14:00。 まだまだ時間はたっぷり。





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夕日ヶ丘展望台で菊兄が乗ったフェリーが小さくなるまで見送った。


彼との楽しい山旅。次回は鹿児島 宮之浦岳になるのかな。



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富士野園地から近くに礼文島が浮かぶ。




次回この島に訪れた時の参考に

もうひとつの港、沓形のキャンプ場を視察。


周辺を散策していると・・





382

お話好きな女性に遭遇。


彼女は東京池袋から、今は亡きご主人の故郷を訪ねての旅。


シロツメクサで上手に編んだ娘さん手作りのブレスレットを

大切に手に持ちニコニコ笑顔で人懐っこくて、とっても可愛いお婆ちゃん。








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海岸沿いに群生する黄色い花。あちらこちらで見かけたが名前が分からず。

この花の名前はどういうひゅう? (ヤス、教えて~)


※分かりました! 蝦夷緒車(エゾオグルマ)でした!




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お婆ちゃんの旅の同行者は、娘さんふたりでした。

親戚宅を巡る旅。これから沓形港よりフェリーで礼文に渡ります。


彼女達と我々との共通点は、出発時刻まで、まだ時間が有るという事(笑)

時間潰しにひとときの会話も弾みます。


88歳というお婆ちゃんの元気の秘訣は、この屈託のなさ。

我々だけでなく周辺の人にも、自分から笑顔で話しかけるところなんて

まるで父ちゃんの女性バージョン(笑)


親戚が多いから何度もこの地に訪れているファミリー

またいつか、ここ利尻で再会出来るといいな。



彼女達と別れた後は、利尻の観光名所と謳われている場所を

一応巡ってみようと初めて真剣にガイドブックを見る。




そして立ち寄ったのは、仙法志御崎公園



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<島の南側に位置する溶岩が形作った荒々しい景観を楽しめる場所>

と、ガイドブックは謳っています。が・・・


昨日礼文の絶景を見た私達には、全くピンとこない。

どこにでもある海岸線。


唯一の救いは、ここからの利尻山

雲が流れ頂が刻々と姿を変えてくれる。



海岸線に下りる途中で、


「ゴマちゃんのエサ販売しています」


ゴマちゃんって、あの?




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海に仕切られた生簀にゴマあざらしが一頭だけ泳いでいます。


100円で購入した魚(エサ)を与える観光客。


生簀から外に出られず運動も出来ないのに

お腹も空いているのか分からないのに

一日中観光客が投げ入れる魚を食べるだけの暮らし。


ゴマちゃんが、とても痛々しく不憫に思えた。




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ゴマちゃんのエサと人間のエサ(?)を販売する土産屋

生ウニを割って、この場で食べられるのを売りとしていたが


何だか思いっきり昭和チック。

ツアーバスが土産売り場を点々と周るパターン。


観光10分、買い物30分ってとこかな。


大自然の利尻島には、この風景は似合わない。



仙法志を出て少し進めば、オタトマリ沼の入口。





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沼を見ながらのランチタイム。


ジャンボホタテ焼き 一皿 500円

     さしみ定食    1.700円

ビール             500円


お腹も満たされ、沼を散策。


          


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オタトマリ沼。   

この沼から見る利尻山の山容は、白い恋人のパッケージと同じ。


これ程素晴らしい景観なのに、観光客が少ないのは

バス側のメリットが少ないのか?


多分ここに立ち止まっても、湖畔で記念撮影をしておしまい。


湖畔の風を感じながら、沼一周をのんびり散策すれば、

心地良い旅の気分に浸れるのに、そんな時間は与えられないかも。






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陽ざしは強いが視界は遮るものなく遠くまでクッキリ。

木陰のフラットな小道は柔らかく、筋肉疲労の足に優しい。


あまり人が入ってないのか所々クモの巣に引っかかるのだけが厄介。




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沼一周はのんびり20分で終了。


先程の仙法志とは大違いで、この沼はとても素晴らしかった。


今朝歩いた姫沼より、ずっと開放的で清々しい気分になれる場所。

自然の大きさ、利尻山の山容、沼の青さはカナダのバンフに似ている。


これぞ利尻島の代表的な景観だと思う。


島を一周し、鴛泊のレンタカーに着いたのは13:00前。


お世話になった利尻レンタカーのファミリーと、再会を約束し空港へ






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14:00のフライトで、利尻島ともお別れ






一瞬で雲に覆われた山頂。一昨日、あの頂に立っていた。

今さらながら湧き上がる達成感と出会いの喜びを噛みしめながら

感慨深く眺めた。



皆さん、さようなら

私達はこの島がとても気に入りました。


きっとこれからも何度も会いに来ます。

この海のように美しい心の人々が暮らす利尻島へ






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千歳で乗り継ぎ中部セントレアへのフライト


旅の最後の夕日が雲海に沈む。


明日からはまた、うだるように暑い現実だ。





北緯45度の海に浮かぶ 利尻礼文サロベツ国定公園


30年以上も昔、パンフレットで知ったこの地の景観に心を奪われ、


ひとりで訪れたい衝動に駆られた事があった。


それは20代前半、自分の未来が全く見えなくて思い悩んでいた日々。


北の果ての孤島が私の悩みに答えを出してくれるのでは


そんな事をふと思ったからだ。


結局この地に訪れる事はなく、やがて父ちゃんと出会い結婚。


その後は山あり谷あり崖っぷちありのアドベンチャー(笑)

ジェットコースターのように振り返る暇もない人生を突っ走って来た。



初めて目の前に雄大な利尻富士を見た時

礼文島の青い海と広大な草原に出会った時


懐かしい気持ちが湧いて来たのはその為だ。


あの時描けなかった未来の私が、今ここにいる。



山に登る。ただそれだけの為に、

こんなにも北の果てまで来ることになるなんて、

あの頃の私には想像もつかなかった。


20代の頃の私に尋ねてみたい。

あの頃全く見えなかった未来の貴女は

こんなで良かったですか?(笑)



豪華客船で世界一周には程遠いけど
日本各地の山を訪ね、野営し、その地で出会った人々と触れ合う。

山と友との思い出が夫婦共有の財産。


良くも悪くもない、ほどほどの人生だけど、

あなたが悩みながら進んだ先にはこんな未来がありました。



50代の私は、健康に感謝しつつ

迷いも不安もない真っ直ぐな気持ちで

利尻・礼文の絶景を味わう事が出来ました。


もしも、あの頃の私と同じように、ひとりぼっちで海を見て

思い悩む若い女性がいたら、優しく声をかけてあげたい。


どんなに美しく心に響く景色も、貴方の悩みに答えてはくれないよ。



答えはいつも自分自身で見つけるもの。

一歩踏み出す勇気が導くもの。


自分で出した答えだから、がむしゃらに頑張れるんだよ。



絶景は貴女の背中を、そっと押してくれるだけ。


時が経っても変わらず、優しく見守っていてくれるだけ。











2015 北の果て 礼文島トレッキング



7月20日(月) 利尻島で迎える3日目の朝。



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昨夜も野営でお世話になった、鴛泊 海の駅


港のカモメたちはアラームのように正確で、3時になると一斉に騒ぎ出す。

やっぱり今朝も起こされてしまった。





レンタ

5:00 カモメアラームを避けて利尻レンタカーへと避難した菊兄。

ぐっすり眠れたようだがシャッターが上がっている。そろそろ起きたかな?

あまりに堂々と出入りする姿に、誰も怪しむ隙を与えない(笑)


ここは鴛泊フェリーターミナル前

レンタカー店が並ぶ。ここの土地柄、どの店も親切だと思うが

我々はリスマークの女将にぞっこん。何と言っても気楽な店♪

次回利尻に訪れた時ももちろんだが、訪れる人にも利用を勧めたい。







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カモメが鳴くと同時に、町に放送が流れる。

「昆布の操業を始めます。」

すると何処からともなく人々が浜辺に集まってくる。


昆布は獲っただけでなく、いかに干すかが

品質の良し悪しに関わってくるそうだ。


もの凄い速さで手際よく広範囲の石上に沢山の昆布を干す。

島のお母さん達の働きぶりに、ただ感心し思わず見とれてしまった。






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鴛泊海の駅 時刻は朝6:30

利尻岳は山頂までクッキリ。今日の登山者も暑そうだな。


今日は本来悪天候の場合の登山予備日だったが

連日の好天に恵まれ、ぽっかりと与えられた一日。

せっかくだから礼文島まで出かけようと決め、フェリーの時刻を確認。

礼文島行きの第一便は9:25。




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レンタカー事務所から戻って来た菊兄は早速朝食の支度にかかる。

昨夜の夏祭り、組合で購入したトウモロコシを茹で、ウインナーを炒める。

その間、父ちゃんと母ちゃんはコンビニへ🍙の買い出し。

正面に利尻富士を眺めて、のんびりとした朝ごはん。





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ヤヤヤ!! この荷物の持ち主は! 

昨日ビアガーデンにいた甲冑男の小道具だ!


シシシ!! 日本一周城めぐり~!???


鎧兜でビアガーデンに突如出現した男。

最初は誰もがてっきり、港のイベントキャラかと思っていたが

彼は武士に憧れ神戸から徒歩で訪れた旅人だった。


ふむふむ、日本各地の城に甲冑姿で出没しているんだな。


今日は徒歩ではなくフェリーで、我々と一緒に礼文に渡ります。





9:25 礼文島 香深に向けて出港です。




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沖に出て島を振り返れば海に浮かぶ利尻富士。美しい!

急峻に立ち上がる頂とは裏腹に、海岸線へと緩やかに広がる裾野。

この島全てが孤高の名山、利尻山なのだと実感。






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10:05 礼文島に到着。


実はフェリーの中でも素敵な再会がありました!


一昨日、稚内からのフェリーで菊兄が出会った高橋夫妻。

利尻登山の8~9合目付近でもすれ違い、言葉を交わした。

そしてこのフェリーでまた一緒♪


ふたりに2~3時間位のトレッキングコースがあるからと誘われ
もちろん同行させて頂く事にしました。





まずは港を出てバスに乗る・・・ありゃりゃ、バス出ちゃったの!?

フェリーの到着時間に合わせてバスが出るのかと思いきや

そんなの全く考慮してないらしい。

バス時刻はあくまで島人の生活時間だそうです。





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仕方なくタクシーを少し待って知床まで乗車1330円

ここから始まる桃岩展望台コース。






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歩きはじめたら、いきなり大自然! 振り向けば少しガスがかかった利尻山。

やっぱり昨日登頂しておいて良かったな。

しかし、礼文島から見る利尻富士がこんなにも存在感を放って美しいとは!







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至る所に咲く白い花は、でかウド。









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気持ち良く続く歩道。








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見下ろせば、青い海と岸辺の風景。右中央の隆起した丸い岩が桃岩。

海底まで透んだ青さと丘陵地の豊かな緑が

ここで暮らす人々の幸福感を漂わせている。


静寂で美しすぎて日本とは思えない。

異国の地にいるような不思議な気分。


だけど、越冬の厳しさがあって花開くこの季節。

島人たちにとっても今がベストシーズンなのだろう。






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人と花に垣根なくまったりとした時間が流れる。

花に埋もれた道は地の果てまでも続くかのように思われる。








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競艇新聞を手に予想屋が呼んでいます。まさかこの場所で?


おっと失礼、兄貴でしたか(笑)


今日は張り切って花先案内人を務めています。








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ウドのデカさが、自然の大きさに比例する。


 



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伊吹山のシモツケソウは鮮やかなdeeppink

ここのは白だがその数は比較にならない。類を見ない広大さは圧巻!


伊吹山の花は鹿の食害で、最近は全盛期の3割程に。

礼文島の花は荒らされる事もなく咲き誇っている。






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利尻山の花にカメラが向かなかったのは、フラワーガールズの華やかさに

目がくらんだせいかと思っていたが

礼文の花畑を見たら納得。やっぱり昨日は花画像が無くても良かった。

この大自然を見た後では、利尻山での景観が色あせてくる。






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北緯45度の島。

大陸から流れる冷たい寒気の影響で海抜0メートルでも

本州のアルプスで見られる高山植物が咲く。

さらに海から吹き上がる霧が豊富な花の楽園を生む。





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この辺りは笹原。

生命力の強い笹が広がり、いずれ花園を侵略するのではと心配になる。




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イブキトラノオの群生地。 見上げれば常に隣の島に浮かぶ利尻山。






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贅沢なほどにずっと続くお花畑。






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高橋夫妻は美男美女のナイスカップル。

凛々しいご主人に優しい奥さん。


礼文の花園に誘ってくれて本当に有難う!




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時折、トレッキングツアーの団体とすれ違う。

ガイドさんがしっかりしていて、木道では速やかに道を譲りあう。





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しかし、今日も暑い。ここは本当に最北の島ですか?







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利尻や礼文には大型動物はいないらしい。

クマやシカ、キツネがいないから食害がない。蛇もいないので安心

※ 額縁付は一押しの絶景画像





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コースも終盤。絶景もあと僅か。

この旅で出会った爽やかなご夫婦とずっと一緒に歩いていたいのに・・。


彼等は今日礼文島に宿を取り、明日は本格的にこの島を探検。

浜中から西海岸を縦断する8時間のトレッキングコースを歩く。


何の気なしにふらっとフェリーに乗った私達とはスタイルも違う。

トレッキングにふさわしい出で立ちの二人に対し

我がリュウゾウチームときたら・・・

母ちゃんは貴重品だけのお出かけバックにスニーカー。

菊兄に至ってはクロックスの現代ワラジ。


それでも今日のコースは何なりと歩けました。(良かったぁ~)





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桃岩展望台に到着するも、今までの絶景に比べたら、

桃岩自体には興味をそそられなかった父ちゃんはカメラを向けようとせず

P パーキング男女があるレンジャーハウスまで下る。


当初難しいかと思っていた13:20発のフェリーに間に合いそうなので

レンジャーハウスまでタクシーを呼ぶことにした。

桃岩展望コースのトレッキングは知床から桃岩展望台までが絶景で

礼文島の代表的な景観を得られる。

展望台からフェリー乗り場までは普通の道。

今日セレクトしたコースを最後まで歩く夫妻とはここでお別れ。

最後までお付きあいしたかったのに、その後の予定を考慮したら

慌ただしくタクシーに乗り込む事になってしまいごめんなさい。



行きのフェリーで素敵なふたりに再会出来たことは本当に幸せでした。

知床まで車で入るという選択は私達にはなかったので

きっと港から桃岩展望台辺りまでをウロウロして

その先にある本当に美しい景色を知らぬままに過ぎてしまう所でした。


おふたりのお陰で生涯忘れられないほどの絶景に出会えました。

5人で歩いた最北の島の楽園は、この夏最高に幸せな思い出となり

いつまでも心に残ることでしょう。


高橋さん、いつかリュウゾウヒュッテにお越しください。

礼文の画像を振り返り、一緒に語り飲みたいです。



13:20発の利尻行きフェリーには十分間に合いました。




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利尻に戻ると、朝一番に干した昆布がカリカリに仕上がっていた。



レンタカーに乗り、ヤマト運輸 クロネコ 利尻センターへ


登山靴やテント等、もう使わない物を整理して自宅へ送る。

何故か元払いも着払いも料金は同じ。

しかも自宅から送った時よりも明らかに安いのは何故?


受付のお姉さんの対応も親切。

彼女におススメの観光名所を尋ねると、

何故か彼女のお母さんのお店を紹介された。

ミルピスという不思議な飲み物を製造販売しているらしい。


お母さんのお店の場所を問うと、「カモメが沢山いる所です!」


ミルピスが何なのか?カモメが多い場所って何処なのか?

何もわからず車を走らせる。

島の道路は信号もほとんどなく一本道。

とにかく進めば会えるだろう。

カモメが沢山いる場所にあるミルピスの店。




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半信半疑で進む事数十分、カモメの姿が増えてきて・・・

有りました!ミルピス製造販売の店


ミルピスはカルピスを薄めたような乳酸菌飲料。

お母さんはカルピスとは全然違います!と言ってたけど・・

牛乳瓶1本350円(缶ビールより高っ!)

飲むヨーグルトより薄っ!

う~ん? イマイチ良く分からない飲み物でした。


身体にはとても良いそうですが、どんなひゅうに良いのかわかりまへん。





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お母さんの店の隣の原っぱは、なるほどカモメの白だかり。

ここは繁殖地らしい。


島をぐるりと一周ドライブして、昨日と同じ利尻富士温泉へ。

この温泉は今日で3回目。


ここのサウナの水の冷たさと言ったら骨が痛くなるほど。
でも父ちゃんと菊兄はその冷たさがお気に入り。


利尻3日目の夜。


今夜は野営ではなく、宿を予約してある。


鴛泊、ペシ岬近くの 旅館なり田





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夜の食事は心づくしの海鮮づくし。

母ちゃんお目当てのウニもたっぷり♪ 全て最高に美味しかったです。

三日目の夜は、やっと畳の上。お布団で休ませていただきました。



菊兄セレクトの、旅館なり田


フェリー乗り場に近く、料理が美味い。


おまけにビール持ち込みOKで、共同の大きな冷蔵庫もある。


トイレと洗面所は清潔で細やかな気配りバッチリ。


朝ごはんも食べきれないほどの御馳走。


料金は一泊二食で税込8640円×3人


    瓶ビール 税込 540円×2本  

         

         締めて3人で27.000円!  大満足です。



幸せな気分で最終日を迎える事が出来ました。


さて、利尻最後の日も、まだまだ絶景が続きます。



後日公開。





2015 北の果て 最終章 利尻山登山





ついにやって来ました北の果ての、果て 利尻島!


北の大地に位置する9座のうち、最後に残った利尻山への遠征です。


7月18日(土)AM5:00リュウゾウヒュッテを出発し、


飛行機を乗り継ぐこと3回。(セントレアー羽田ー千歳ー利尻)


14:00 やっと利尻島に到着です。





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小型ジェットのタラップを降りたら、もう利尻山(岳)が目の前にドカーーン!

存在感大きすぎ!


中央の坂本君と座席が隣でずっと山の話をしていたから

あっという間に到着しました。

彼等ももちろん、明日は利尻山登山です。今宵のテン場も多分同じ。


でも今夜の雲行きは少し怪しいなぁ・・。




利尻レンタカーの女将が到着ロビーでお迎えしてくれたので

手続きに向かいました。

しかしこの女将、何だか父ちゃんと同じ匂いがするゾ・・


そう、人懐っこくてお人好し、おまけにお喋り大好き!!

という事でレンタカーの手続きにかかった時間はナント! 1時間以上。 


 

14:30からレンタルのはずだが、15:00過ぎても、まだ事務所の中。 

その間ずっと会話が弾みすっかり寛いでいたら

女将は

「今夜はテントは濡れるから事務所のソファーで泊まってもOKよ」

って!


なんて大らかで優しい人でしょう。それもありかな~


でも私達、まだ利尻に着いて何処にも出かけてない。

取りあえず車で出かけさせてください(笑)


菊兄はフェリーで18:10の到着なので

それまでに今宵のテン泊候補、利尻北麓野営場の状態を視察。

利尻富士温泉の入浴時間をチェック。

ドラッグストアで買出し。



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そうこうしていると丁度良い時間になり、菊兄を迎える。


温泉に入って野営場所を検討したが、

やっぱり我々にはここが一番お似合い(笑)↓



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いつもの山旅は道の駅。今日は鴛泊の海の駅。

雨を避け、軒下に設営し店を広げる。


すると自転車で現れた真ん中の彼!

注意されるのかなぁ~と思ったのは束の間。すっかり意気投合!


ナント!彼はこのフェリーの一等航海士。

この場所は彼が仕事を終えのんびりくつろぐ憩いのスペースだったのだ。






旅は道連れ、世は情け。これだから野営は止められない(笑)

今夜もとびっきり優しくてカッコいい船乗りさんと酒を交わす事に。


初っ端から楽しい人との出会いがあり、この旅は幸先良く始まった♪


雨はほんの一時パラパラしただけ。


明日はきっと素晴らしい天気になりそうだ。


おやすみなさい ぐぅぐぅ



明けて19日(日)


海辺の朝は早い。3:00にしらじらと夜は明け、カモメが騒ぎ出す。

そして漁が始まる。(昆布とウニ漁が交代で)





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旭日が海面に浮かぶ。


急いでテントを撤収し登山の準備。




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5:05 ほぼ予定通り、北麓野営場をスタート。



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5:17 甘露泉水(日本名水百選) 冷たくて美味しい。ここは3合目。





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5:45 4合目 ずっと整備された歩きやすい登山道。

野鳥のさえずりが心地よい。




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6:20 5合目 ここまでは登りやすい道。

ここから道幅は狭く本格的な登りに入る。





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6:48 第一見晴台。 展望が開け鴛泊の港や海が広がる。

好天だが礼文島は霞んでうっすら。見上げれば大らかな山肌。





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7:09 7合目 ここからは高度を上げて行く。




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7:44 第二見晴台





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8:12 8合目 長官山 いよいよ利尻岳の山頂を捉える。




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避難小屋。30人程の避難が可能だそうです。

ここに泊まって翌朝山頂で日の出を拝み下山する人に会いました。






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長官山を振り返る。ここだけ一旦下り、山頂に向かって登り返す。





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9合目 これより山頂までが一番辛いポイント




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10:10 8合目辺りで足に不調を覚えた父ちゃんはペースダウン。

ガラガラゴロゴロのガレ場が辛い。

足は左右交互につりっぱなし。エアーサロンパスで騙し続けてボチボチと。

 




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やっとの思いで祠が目に入る。

還暦前なのに赤パン男の菊兄が、上から父ちゃんの遅れを心配している。



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皆に遅れること30分、父ちゃんも山頂に到着

10:40 頂きに立てば辛さは何処に。

8合目辺りで出会った小樽の美白娘をいつの間にかメンバーに取り込み

4人仲良くバンザーイ!





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今日この山で一番華やかなフラワーガールズは札幌娘。





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さすがは出会いの天才、父ちゃんと菊兄。

本日の利尻岳ガール ベスト3 を強引に仲間にしちまったぜ(笑)


利尻は花の山と言うが植物の画像なし。

この花娘3人に勝る程の花画像が見当たらないのです。


長ーい急な下りでヘトヘトの母ちゃんも少し遅れながらも

彼女達の若さと元気に励まされながら(水も頂きながら)

とにかく3合目を目標にドンドン下ります。





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ヘロヘロになってたどり着いた甘露泉水。冷たい水が身体に染み入る。

ここで一息つけば安全圏内。




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14:55 利尻の四女神様に楽しい旅を感謝(一人ヒネてない?)





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もう一度、利尻岳の本神様に無事の山旅を感謝。一礼。


さてさて、なかなか手強かった山旅も終了。

利尻富士温泉のサウナ(冷水)で疲れた足をアイシング


今日は、ラッキーな事に利尻富士町 鴛泊港で

2015みなとビアガーデンの開催日


風呂上りは、みんなで夏祭りに繰り出そうと約束し一旦解散。




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17:40 みなとビアガーデン




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かつらまる船長 バフンウニになりすまし焼きウニ隊




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農協のバフンウニ試食コーナー♪

市場では一盛1000円は下らないのに大盤振る舞い。


母ちゃんは組合長直々に、二皿も試食させて頂きました。

おまけにお連れさんは何人?って人数分のウニを頂戴し感謝感激!


もちろん明日買いに来ますと固い約束を交わしました。




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地元漁師さんファミリーも楽しんでます。(中央:将丸船長)






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お風呂でサッパリと汗を流したフラワーガールズも、

しっとりとお色直し。ミスうに娘に大変身(笑)





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19:00 正午から続いているビアガーデンもいよいよ終了時刻となるが

地元人のようにこの地に馴染み、一番手前のテーブルを占領してる

リュウゾウチーム。なかなか立ち去る様子が無いからか

30分延長の放送が流れ、益々盛り上がる。


とは言っても別れの時は、まもなく訪れました。


灼熱の炎天下でなかなか厳しく辛い山でしたが

彼女達の笑顔に元気を沢山いただき思い出深い楽しい山旅が出来た事を

心から感謝しています。


一日を振り返ると彼女達との別れが何だかとてもせつなくて

ハグをすると同時に涙が出そうになりました。


山を始めて何年も経つと経験にあぐらを掻いてしまう事があります。

今日の山はまさにそんな感じでした。


体力も心も準備不足。そして予想外の暑さに水分不足。

山を始めたばかりの美白女神ハルちゃんに

水分まで頂き、助けられるという大失態。


山に対する心の緩みを利尻の神に戒められた母ちゃんでした。反省。



ビアガーデン終了後は居酒屋へと場所を変え飲み直し。


ひょんなことから公衆トイレで不思議な出会いをした美女が

またまたレンタカー屋さんの身内で、

居酒屋魚勝まで車で連れて行ってくれました。


居酒屋で日焼けを鎮めるためにシークワーサーの焼酎をグビグビ

何を口にしても、何を呑んでも絶品!

客の殆どは旅人。

今日山で会った人、ママチャリで島を一周(60キロ)めぐって来た人

みーんな意気投合♪


客良し、味よし、魚勝の大将良し。


この島に着いてからずーーっと

楽しい出会いが旅を大きく膨らませてくれている。


ほろ酔い気分で居酒屋を出て、

潮風に吹かれながら、ふらふらとベースキャンプに戻る。


今宵もやっぱり海の駅で野営。


あれ?

菊兄はカモメに起こされるのが嫌だからレンタカーの事務所なの!?


それぞれにおやすみなさい ぐぅぐぅ



明日は礼文島でトレッキング♪