【米国大統領選v.2】各党予備選挙中〜ニューハンプシャー州編〜 | Diary of a Goat in NYC

Diary of a Goat in NYC

One Goat and her journey.

11月5日(火)の本選挙まで
残り286日
 
っという事でまだ
ゴジラ対モスラっという
親玉の決闘ではなく、
 
あくまでもまだまだ
党内争い中もとい
大統領候補者選びのための予備選挙中
長期戦なので、
まだまだ何が起こるか全然分かりはしない。
 
    

 3月5日(火)までの
スケジュールおさらい

2024年は3月5日(火)に一気に予備選挙が行われる
Super Tuesday 

それまでのスケジュールは下記の通り。

 

 

1月23日(火)

ニューハンプシャーでの戦い

 

Democratic Party

(民主党)

 

バイデン大統領が所属する
Democratic Partyは予備選挙の
最初の州を大々的に2月3日の
サウスカロライナ州
今年から変更した(?)らしいのだが
これまでの長い慣例と州の法律に習い、
昨日ニューハンプシャー州
党の意向に反してフライングで
最初のDemocratic Party
予備選挙が行われた。
(スケジュール参照)
Vol.1で述べたが最初の州というのは
強いインパクトを残すので大切。
 
ただし、民主党では
今年の予備選挙最初の州は2月3日の
サウスカロライナ州だとしていたので
フライングをするニューハンプシャー州
予備選挙の投票用紙からは
バイデン現大統領の名前を抜いていたそうだ。
にも関わらず、昨日
投票者の皆様がわざわざ手書きで
バイデン氏の名前を書き投票を行ったため
投票用紙に名前のないバイデン大統領が
ニューハンプシャー州で勝利を収めた。
 
にも関わらず、
民主党内ではこれは意図した事ではなく、
最初の州はサウスカロライナ州であるべきなので
ニューハンプシャー州が勝手に行った予備選挙は
「カウントしない=無効」っという事で
ニューハンプシャー州からの
Delegates(代議員、Vol.1参照)
民主党全国党大会で
バイデン氏には票を入れられないそうだ。
(私は何だか投票者が可哀想だと思った。)
 
民主党側はそれが
目を引くニュースになっていた。
政治は勝つ順番まで大切で
色々イメージ戦略などもあるんだなぁっと
勉強になった。
 
参考ニュース
 
Vol.1でも述べたが、バイデン大統領はまだ
大統領を務めることのできる期間が
残っているので、よほどのことがない限り、
このまま民主党大統領候補になるはずである。
 

 Republican Party

(共和党)

通称:GOP (Grand Old Party)

 

現大統領への挑戦者を送り込む

野党側である共和党側は結構騒がしい。

共和党側第二回目のニューハンプシャーでの

予備選挙が始まる前に

3人目の脱落者が出た。

すでに第一回目アイオワ州で2位を獲得していた

立候補者の一人、現フロリダ州知事の

Ron DeSantis氏が1月21日に脱落。

 

っということで、昨日の共和党

ニューハンプシャーでの戦いは

トランプ対ニッキーとなった。

 

まだまだ、

日本では馴染みのない名前かと思うが、

どんでん返しで彼女が女性初の

米国大統領になる可能性もあるので

是非このあたりで名前を覚えておきたい。

ニッキー・ヘイリー (Nikki Haley)

 

 

日本のニュースを見ると

トランプ氏が共和党指名ほぼ確実

などと出ているが

まだまだレースが始まって間もなすぎて

なんとも言えない状況に私には見えてしまう。

(箱根マラソンでも始まって2分で

誰が確実な勝者だとは宣言できないはずだ。そんな感じ。)

 

 

2024年共和党側大統領候補脱落者

1月10日: Chris Christie

 

1月15日: Vivek Ramaswamy

 

1月21日: Ron DeSantis

 

 

これまでの脱落者を見ていて感じたのが、
Vivkek氏もRon氏も脱落後は
トランプ氏を支持すると宣言している。
これはある意味、
同じ党内での争いを早いところ
切り上げて党全体で
現大統領に挑むという体制を作るには
理にかなっているようにも見える。
 
そこに来て同じ党内で
打倒トランプの旗を掲げ
ニッキー・ヘイリー氏がものすごい勢いで
闘いを挑み始めたので、目が離せない。
 
2024年
共和党Delegates(代議員)数

DelegatesについてはVol.1参照

 

ニューハンプシャー戦後の1月24日時点

 

確かに昨日トランプ氏が勝利を収めているが

ニューハンプシャー州で獲得した代議員数は

 

12人(トランプ氏)

9人(ヘイリー氏)

 

っで、ど素人の私の目からしたら

そんなに差がないようにも見える。

 

先ほど民主党側の

最初の予備選挙の州をサウスカロライナ州にする

という動きをご紹介したが、

実は何を隠そうニッキー・ヘイリー氏は

元サウスカロライナ州知事で

サウスカロライナ州生まれなのである。

 

ここでもう一度次のスケジュールを

ご確認いただきたいが、

民主党側が最初の予備選挙にしたい

サウスカロライナでの予備選挙は2月3日。

 

共和党側のサウスカロライナでの

予備選挙は2月24日。

次はサウスカロライナ州が

熱くなってきましたね。

どんな伏線(ふくせん)が

張られているのでしょうか。

 


 

政治ど素人個人の車窓から

もうすでに面白くなってきました。

これも私が歳を取ったからか、

はたまた今はニュースを

チェックする時間があるからか。。。

 

今の「政治」には「道徳」がない。

そう、孔子の唱えた

儒教にある道徳がない。

そう感じる。

道徳や正義を主張することも

ある意味政治家の一種の手法であるけれど

その手法はもう古くて

ナイーブ(うぶで世間知らず)なのかと

錯覚するくらい。

 

つまるところ、極論

弱肉強食の

「勝利絶対主義」

なんとでも呼べるが、

勝者がルールを決める

ギラギラの政治の世界がある。

勝者が歴史を作り、

勝者が歴史の教科書を書くのだ。

 

どんな方法、どんな手段を使っても

最後に勝てば犯罪も許され

汚点も隠蔽される。

隠蔽されるどころか

涙を誘う英雄談や美談となる。

 

今回の選挙はすでに共和党内でも

党内争いが熱くなっていることからも

民主党」対「共和党

というよりかは

政党の2極を超えて

トランプ」対「反トランプ

にも感じられるし、

ニュースなどからしたら

陰謀論者」対「反トランプ

にも感じられるし、

面白いのだ。

私もまだ実質の被害を受けていないので

面白がっていられるのだろう。

 

前回2020年に

ビジネス界出身のトランプ前大統領は

ベテラン政治家のバイデン大統領に

負けているが、

勝ったものが大統領なのだ。

負けて騒いでも、負け犬の遠吠え。

ナイーブだったことにしかならない。

そこは、さすが

ベテラン政治家のバイデン氏だったと思う。

 

ビジネスの世界のように

利益や数字が全てを示すような世界でもない。

消費者や顧客や投資家の非売運動や

労働者のストライキなどを通して

一般人が直結してビジネスの世界に

働きかけるような世界が

政治の世界にはないようにも見える。

 

2024年現在の政治には

世論さえも関係ないように見える。

政治に都合の悪い世論など

いとも簡単ににぎりつぶせる。

そんな風にも見える。

それは緊急事態時代

新民主主義だろうか。。。💦

 

「緊急事態時代」

そんな言葉がしっくりする。

 

一旦権力を握って選挙に勝ったものは

国民に文句を言われようが嫌われようが

法律やシステムに守られながら

まぁ、、、何かをこねくり回している。

 

とにかくあれから4年後の今、

トランプ氏が懲りずに(笑)

また立ち上がった。

彼も負けず嫌いなのだろう。

政治家は本当に一挙手一投足が

常に注目され、その注目は家族にも及び

さらには暗殺される危険もあるので、

よっぽど何か強い

なにか

がないと政治家にはなれない。。。

私は本格的に政治を勉強してこなかったので

まだ、その何かが何なのか見えない。

 

前回トランプ氏が負けたことで、

反トランプ勢力はより長い期間

トランプ氏を意識しなければいけなくなって

ちょっとかわいそうではある。

 

とりあえず、

平凡な毎日に感謝して

アメリカの政治観察を続けてまいりたい。