いゃ~、審査っていうのは緊張するもんですね!
先日の首席師範によるおいら達の昇段審査に続き、今回は【東京支部】にて○辺さんの昇級審査。
「自分の審査でもないのに、なぜ緊張するのかっ?」って?
だって○辺さん、3級(みどり帯ストライプ)から2級(茶帯)への昇級審査。そう、いわゆる10人組手ですよ。
まずは、本日の参加者全員で移動稽古。そして、いよいよ昇級審査の開始です。
ご覧ください、○辺さんのこの表情! う~ん、いい顔してますねぇ~!!
不安や緊張もあると思いますが、これからことを成し遂げるぞって力強さを感じます。
さあ、では型の披露です。
○辺さん、とてもよく稽古されていて、型の一つ一つの動きにキレがありました。
さて、次はいよいよ10人組手開始です。
まず1人目。○中先輩。
審査を受ける側にとって、1人目って特に緊張するものです。
でも○辺さん、自分から果敢に攻撃を仕掛けます。
2人目。○井さん。
「○辺さん、前蹴りいいっすねぇ!」
3人目。おいら。
んっ?これは、おいら何をしようとしている瞬間なのでしょうか?
分かった方は「おやじの空手道」まで、ご連絡ください。
4人目。
ご存じ○太先輩。
いつものように、どんどん前に突進。
「○辺さん押されないように!」
5人目。よ○先輩。
正直なところ、おいらもあまり一緒に稽古したことがないため、とても未知なお相手。
「○辺さ~ん、自分からどんどん攻撃するしかないですよぉ~!」
6人目。○シさん。
先日、15人組手を完遂したばかりの○シさん。
やっぱり動きが違いますね!
7人目。このあたりで、1つキツサのヤマがくるところ。
で、○○○さん。
やはり重量級はキツイ!
「○辺さん、がんばれぇ~!」
そしてあと3人。
8人目。コウ先輩。
おいらここで、コウ先輩の厳しさと愛情を感じます。
そう、それはまるで「可愛い子には旅をさせよ」ということわざの、親の気持ちを表すような。
○辺さんの口から、小さく「ホゲッ!!」って声が漏れました。
「あと2人。○辺さんがんばれー!!」
んっ?あと2人って、1人はもちろん西尾先生。じゃあもう1人は~?
ここでピンときた方は、相当な「おやじの空手道」ツウですね!
9人目は、そうこの方、○わ先輩!
まずは、○辺さんの攻撃がヒット。
でも、このあたりから雲行きが怪しくなり、、、
○わ先輩
「そんな突きじゃ、効きませんよ」って。
そして
「相手に効かせるには、こんな感じで」って雰囲気になり。
更に
「蹴りは、こんな感じで!」って、お手本を披露。
ついに
倉庫入口の扉まで追い詰められ!!
「こっ、これは~!おいらのときとおんなじだぁ~!!」
最初はこちらに攻撃させて下さるも、こちらの攻撃がいかに効かないかを見せつけられ、倉庫入口の扉まで追い詰めて~
「○辺さ~ん、あぶな~い!! 左の中段回し蹴り、左の中段回し蹴りが来るよぉ~~! 脇腹しっかりガードしてぇぇ~~~!!」
「来た~~~~!!!!!」
おいらの絶叫が○辺さんに届いた、その瞬間!
「んっ!!」
「あれっ!」
なんと中段回し蹴りではなく、ココナッツクラッァーシュ!
※日本語では「ヤシの実割り」というワザ。全日本プロレスの故【ジャイアント馬場選手】の得意技。
○辺さん、何とか無事に自らのアバラ骨を守ったのです。
さて最後、10人目。西尾先生。
これまで9人と対戦し、息のあがった○辺さんに西尾先生からの最後のご指導が。
まず相手に攻撃させ、すぐその後に同じ技で返します。
○辺さん、最後の力を振り絞り、気合とともに下段蹴り。
そして間合いを詰めて、次の攻撃を仕掛けようとした瞬間。
「やめぇーー!」の号令。
○辺さんついに、無事10人組手を完遂したのでした。
「○辺さん、お疲れ様でした!素晴らしかったです。押忍!」
おいら今日の○辺さんの挑戦を見て、目頭が熱くなりました。
たぶん○辺さんも、おいらと同じで、そんなに組手が得意なほうではないと思います。
なのに10人を相手に、最初から気合いとともに果敢に攻撃を仕掛け、最後まで休まず立ち向かいました。
1人だけの昇級審査というプレッシャーを、見事に跳ね除けたのです。
一方でまた、昇級審査を成功へと導びかれた先生や先輩方も素晴らしい方々と思います。
○辺さんをはじめ、皆さんホントいい顔されてますね!
大きなことを成し遂げた方と、それに協力し見守った方々。
もちろん稽古後は、みんなで○辺さんの慰労会も忘れません。
素晴らしい仲間。
素晴らしい道場。
素晴らしい空手。
おいらこの道場で、皆さんと空手を学べることに感謝します。
と同時に、もっともっと稽古し、りっぱな空手家になりたいと改めて思います。
今日の感動を胸に、ますます精進することを誓い、これからもまだまだ【おやじの空手道】は続きます。
今後とも宜しくお願い致します。
押忍!
おまけ
10人組手終了後、○辺さん以外の皆さんで、組手の稽古を行いました。
おいらは○太先輩と組手。
すると組手を見守るギャラリーの皆さんが騒がしくなってきました。
おいら達の組手ではなく、○わ先輩 対 ○井さんの組手で何か起こっているようです。
何故か○井さんの体制がおかしくなり、
急に間合いを取るようになったかと思うと
あっという間に、画面から消えてしまい
ついにこんな感じにぃ~~!!