これまで使用していたスマホ回線は、親戚のおねーちゃんが勤める家電のスマホショップで家族分すべてを大手キャリアAに乗り換えたものだ。
乗り換え特典でIphoneが無料で全員分付いてきた。
最近は大手もサブブランドや格安プランが揃ってきたので、お得なプラン変更をそのおねーちゃんに相談したら、
「他社に乗り換えない?」
と打診された。
おねーちゃんはA社専門なのにB社を勧めるからヘンだなと思ったが、話をしていたら裏が見えた。
家電量販店のスマホコーナーに行くと数社がテナントを並べていることが多い。
ライバルが隣同士ってやりにくそうだな、と考える素人の赤坂見附、いや浅はかさ。
早い話、各テナントの担当者はきつい契約ノルマがあるから必死だ。
顔なじみでもある隣のテナントの担当者の個人的なつながりを利用して、互いに乗り換え可能なひと家族分をまとめて紹介をしあっているらしい。
各テナントの担当者は、量販店の社員だったり複数の会社からの派遣社員だったりと、多くが別会社の所属だったりするので、極めて複雑で外からは分からない。
キャリアの社員でもないので、そこへの愛社精神とか帰属意識は薄いのかも知れない。
解約はノルマに関係しないし、単発でやるよりひと家族分まとまるとタイパがいい。
一般顧客には他社への乗り換えなんか勧められないので、家族や親戚にこんな話が来るようだw
あんまり健全ではない気もするけれど、ユーザーにとっては乗り換えると付く特典がバカにならないから、基本プランにメリットがあるなら乗り換えた方がお得な場合が多そうだ。
今回はB社に乗り換え、スマホをタダで貰うか量販店のポイントをどっさり貰うかの選択肢を提示された。
なので家族の好みで使い分けたw
ワタシはやっとこのIphoneに慣れたところなのでまだ使う。
数年したらまたA社に戻ってタダで新しいスマホを手に入れようと企む。
仕事でスマホに使う電子部品の開発をしていたことがあるから、ハードウエアが回線営業のオマケにしかならない現実は受け入れ難いけど、主流の多くが似たような性能・機能なら仕方がないのかも知れない。
あ、バーター取引で思い出した。
ひとり暮らしの時、家に大手新聞の勧誘が来た。
「ウチはS新聞です。内容がショボいので
どうしようかなと思ってる」
と言ったら、
「Sは新聞のノルマが大変でしょ。この住所の
この人で申し込んでいいですよ。どうですか」
とメモを渡された。
ラッキーと思い反射的に契約はしたものの、そのメモは迷った末に捨てた。
そんなインチキに功徳なんかある訳ないと思ったから。
あの名前の人は一体誰だったのだろう?
配達を待っていたら悪いな、とは思った。
今なら普通に考えて、S対策の勧誘用アカウントで、申し込んでも直ぐに解約されるんだろうな、と思う。
まんまとやられた純粋でオバカなワタシではあったけれど、その時は一般紙が読みたかったからいいのだw

