昨晩、日興(ワンコ)をつれて散歩に出た。
20時前で辺りは真っ暗。
東に向かって歩いていると、水平線より少し上空に小さくて明るい輝点が派手にチカチカしている。
しかも色が黄色、赤、青に目まぐるしく変わる。
飛行機かなと思いしばらく見つめたが、全く移動しないから驚いた。
あれは間違いない!UFOだ。そうだろ、保安官?
UFOなら瞬間移動するはずだ。
日興を抱えて慌てて家に戻り、カメラを出してきて動画撮影を開始したが……ちっとも動かないんですけど。
じゃあなんだ?
今度は双眼鏡で覗いてみると、ムム、七色に瞬いている。
双眼鏡をわざとブラすと、虹色の軌跡を描く。
えぇぇぇ?こんなもの今まで見たことがないぞ。
同じように他の星を見てみると、ただの白。
軌跡も白。
ワタシの目がオカシイわけではない。
20分おきに2時間ほど観察したが、超ゆっくり上昇する動きからすると、どうやら星に間違いない。
この虹色は、水平線近くで綺麗に激しく瞬いていたが、上昇するに従って色が抜けて行き、22時頃には普通の星と同様になった。
待機している間、国立天文台HPの「今日のほしぞら」で調べてみると、アークトゥルスという36.8光年先の赤色巨星で、1等星であることが分かった。
水平線近くで観測される恒星は、地球の大気の影響で瞬くことがあり、特に明るい星では虹色に見えることもあるらしい。
東京生まれ東京育ちのワタシは、こうした星を見たことがなく、知らなかっただけだったのかと思うとがっかりする。
UFOだ、と大騒ぎしたもんで、後で嫁からバカにされるしw
なかなか見られるものでもなさそうなので、今晩も天気が良ければもう一度見えるといいな。
19:50頃から ほぼ真東の低空だ。
著書でセンセイの三男は天文ファンだと書かれていた。
何を隠そう、ワタシもかつては天文ファンを目指していたが、入り口で挫折した。
天文に憧れていたが東京ではどうにもならない。
就職を機に東京近郊の田舎に移ったので、そこで見る星空にワクワクした。
残業続きでお金も貯まったので、よっしゃ、と大きな反射型の天体望遠鏡を買った。
月を見て感動したが、他のターゲットの星を見つけることは素人には難儀。
そんな時、間違って入会してしまった。
男子部の活動と天体観測の時間的相性が最悪なのはこの時まで知らなかった。
天体望遠鏡は窓際のオブジェと化し、壮年部に上がる頃には無用の長物が確定した。
廃品回収屋さんが来たので出したら、「いいんですか?個人的にもらいたいのですが」という。
どうぞ、といったら「子供が喜ぶ」という。
会はこうやって会員の趣味を奪うのだw
まさに「仏法と宇宙を騙る」だw