遠い親戚のオバさんは区の幹部だったと思う。
ご主人は更に上のはずだ。
役職に興味がないので詳細は知らんけど。
たまにウチに訪ねて来て、両親に有り難いご指導をしていた。
オバさんの兄はクセモノで、昔、土地取引の話を私の祖母にもちかけ、騙して現金を持ち逃げしたことがある。
国道沿いのその土地の前を通るたびに、
「ここはウチの土地のはずだったのに」
と母から幾度も聞かされた。
母はそのことで、そのオバさんに対してもあまり快く思っていない。
ある日、オバさんがウチに来た時のこと。
共通の知人である本部幹部婦人について、母が信仰者としての姿を褒めたところ、オバさんから返ってきた言葉に驚いた。
「ふん、あんな下っ端が」
母も仰天していた。
どうも上の方の幹部って、なりたくてなるんだな、と思った。
マウントを取るために用意された椅子なのか。
こんな人が指導する世界が正しいはずがない。
そしてこんな名ばかりの幹部が少なからずいるのが会の組織だ。
世間から隔絶された信仰の世界の中で、威張ることの意味が全く理解できない。
配下の人数はもの凄く多いから、相当チヤホヤされてきたんだろうな。
ワタシが非活になったことをあの夫婦は知っている。
それ以来、ちっとも来なくなった。
党を批判したら、
「今度じっくり話をしよう」
なんて言っていたのに。
二人とも威勢が良かったが、本当は腰抜けなのか?
♪
幹部よ来い 早く来い
非活をはじめた 元バリが
赤いカウルの バイク乗り
おんもで対話を 待っている
幹部よ来い 早く来い
おうちのそばの 会館の
出入りの会員 パラパラで
暇してるならと 待っている
もし来たら、指導を遮って普通の対話をしてみたい。
大幹部から会の衣を脱がせたら、一体どれ程の人物なのか、何が残るのか、とても興味がある。
こんなにも組織が衰退しているのにしがみついているのは、もしかして、そこにしか居場所がないのだろうか。
ワタシ?
居場所はいっぱいあるもんね。
テント持ってるしw