宮沢賢治といえば「雨ニモマケズ」が好きだな。
戸田にも負けず
牧口
にも負けず
宗門にもアンチにも負けぬ
図太い神経と太いからだを持ち
慾が深く
決して怒られず
いつも静かにほくそ笑んでいる
一日に高級メロンと
トロと天ぷらとしゃぶしゃぶを食べ
あらゆることを
自分が一人でしたといい
よく見聞きせず「分かっているよ」といい
そして執念深く
都心の松の林の陰の
警備付きの邸宅にいて
東に選挙があれば
「行って手伝ってやれ」といい
西で選挙に負けたと聞けば
行かずに「負けるが勝ちだ」といい
南に死にそうな人あれば
行かずに「三桁すれば助かる」と伝え
北に喧嘩や訴訟があれば
「お前が出て行き私を守れ」といい
日照りの時も会報を配らせ
底冷えの景気でも有料会報を啓蒙しろといい
みんなに宗祖の生まれ変わりと思わせ
沢山の称号で褒められ
多くの反逆者を育てる
そういうものに
わたしは
なっちゃった
あれ? 違ったか。
でもこんな人、いそうな気がする。