IKO本部、神田錬成館の大先輩、

 

内田孝明師範が逝去された。

 

 

当会の草創期からこれまで

 

いろいろな節目で指導に来ていただいたほか、

 

会長とともに行ったIKOの会合などでも、

 

いろいろと教えていただきました。

 

2003年4月の神田錬成館の開設以降は、

 

指導をいただく機会も少し増えましたが、

 

ここ最近での当会への来場は2017年秋。

 

その際のお姿と言葉はいまも忘れていません。

 

 

内田先生は次のように話されました。

 

武道とは自然や人に対応することを学ぶもの ―――

 

自然は雄大で人智を超える存在であり

 

人は千差万別、多種多様なものであるなかで、

 

自分の心身の鍛錬が肝要であると。

 

自己研鑽の追求こそが道を拓き、

 

世界に開くことへつながっていく、と。

 

 

そして、一呼吸おいたあと。

 

私たちが継承をしてきている伝統こそが

 

人としての確かな成長を促し

 

真の生きる道を学ぶことにつながると、

 

まっすぐに皆を見ながら挨拶をされました。

 

先生のスッと伸びた背筋からも、

 

その本質を伝えようとする後輩たちへの想いが

 

伝わってきました。

 

 

かつても記したとおり、

 

日本武道館をはじめ10団体が構成する

 

日本武道協議会では、

 

武道を人間形成の道と定義しています。

 

普段、そこまで大上段に構えることはありませんが、

 

個々人の目標として言い表すならば

 

それは、人生をよく生きること。

 

先生が自負と誇りを持って語りかけてくれたものは、

 

いま、確かに私たちの稽古のなかに在ります。

 

ゆえに、先生に会ったことのある者もない者も

 

その学びに大きな違いはありません。

 

 

本質とは人に拠り、

 

人から人へと伝わっていくもの。

 

人を見ずに、人の言葉を追わずに

 

そこに在る本質を自分で考え、取り組むことが

 

もっとも大切なのです。

 

もちろん、私に際しても同様、

 

私や、私の言葉でなく

 

その向こうに在るであろう何かを

 

感じとっていただければ充分です。

 

先日には、稽古の見学に来られた女性から

 

その場で入会のお申し出をいただきました。

 

私もこの道場で学ぶ者の一人と伝えしましたので、

 

当会の考えと伝統のなか

 

ともに取り組んでいきたいと思います。

 

 

 

           内田師範(中央)

   左右に、リヒャルト師範、恩師、与那覇師範、森

           (2017年10月)

 

内田師範には

 

長年の稽古を通して

 

多くのことを教えていただきました。

 

改めて

 

心から感謝を申し上げます。

 

 

3つ、再掲します。

 

ヨガ(源流)

 

 

100万ドルの宝石にも優る