先週土曜日の夜、

 

稽古の終盤に豪雨による落雷で

 

停電が起こりました。

 

雨が降り出すのは、

 

稽古後のもう少し遅い時間との

 

予報でしたが、

 

何度目かの稲光とともに

 

館内のすべての照明が消え、

 

道場内も真っ暗に。

 

私としても他道場を含めて、

 

長年の稽古の中で

 

初めてのこと。

 

 

子どもたちはやや不安交じりの、

 

特に、女子たちは

 

悲鳴にも似たような反応も少しあり。 

 

それでも男子たちは強気に

 

楽しげに騒ぎ始めましたが、

 

急きょ、稽古の段取りを変更して

 

大人も一緒にみなで整列し、

 

正座をしました。

 

 

正座で黙想し、

 

呼吸を整えて、

 

私は一人ひとりのところに

 

肩や背筋、腰の位置を直しつつ、

 

多少、声を掛けてまわりました。

 

 

換気のためすべての窓を開けており、

 

強い雨音、吹き込む風と音、

 

雷鳴とともに相当な激しさでした。

 

照明が復旧するまで

 

およそ20分間、

 

みな、停電前までの稽古を

 

振り返っていたのか。

 

呼吸に集中していたのか、

 

無心に近い状態だったのか。

 

自然の強さや恐ろしさを

 

感じていたのか。

 

それともほかのことでしょうか。

 

 

いずれにしても、

 

日常にはない時間となったはず。

 

稽古とはそのようなことの連続です。

 

いまの記憶に

 

どう残るかはそれぞれでも、

 

先々、必ず特別な時間として

 

思い起こされるものとなります。

 

 

心身の力となる稽古だけでなく、

 

夏の暑さも冬の寒さも、

 

指導者の言動も仲間のことも、

 

呼吸法、基本稽古、型も組手も

 

すべてが自分の中に刻まれていくもの。

 

そのような積み重ねが、

 

とても楽しく、

 

また、ものすごくでかい。

 

そんな手応えを改めて

 

感じさせてくれる稽古となりました。

 

無事に終えられたことにも

 

感謝です。

 

 

3つ、再掲します。

 

雪の日の稽古

 

雷鳴

 

稽古雑感