先の告知のとおり、「こども空手 はじめて体験会」を行いました。
我が道場では、はじめての試みでしたが、少数ながら参加者が来てくれました。
有り難いですね。
今回、参加してくださった方々は、はじめはグズって何もできない子も居ましたが、段々と楽しくなってきたそうで、全員が予定していたメニューに取り組む事ができました。
素晴らしいですよ。
今回は、「はじめての人」を対象としている為、拳の握り方から始まり、簡単な立ち方と基本、最後に形の演舞と組手の試合の実演を行いましたが、やっぱりこれで2時間があっと言う間に過ぎていきました。
今回の目的としては、「空手を知って貰う事」が先ず第一です。
そこで、「面白い!」と思って貰えて、行き着くところは、「あわよくば新規入門者がいてくれれば」 な企画でした。
私達の道場は、普段の練習の時に見学に来て貰い、気に入ったら入門して貰うと言うスタイルでしたが、「普通の練習にはじめての人が来るってどうなんだろう?敷居が高く感じないか?」と疑問に思いまして。
見に来て直ぐに入門を決める方は、大抵が元々運動能力が高いか、それ程運動能力が高くなくとも「強くなりたい」などの意思を持った人なのです。
ですが、そんな子達はそうそう居なく、殆どが「おとなし過ぎて心配」「いつまでも甘えてばかりで心配」「運動能力が低くて心配」「人と話せなくて心配」な子を持つ親御さん達が空手をやらせてみようと訪れます。
それで良いんです。
それが普通だと思います。
空手もそうですが、武術などの格闘技術は、そもそもが「持たざる人」の為の物なのですから。
今の子達は、とにかく「危険だと思われる事」から遠ざけられて育っています。
公園に行っても、ちょっと怪我人が出れば、「危険な遊具」として直ぐに使用禁止のテープが張り巡らされますし、学校の指導でも「組体操が危ない」となれば運動会から除外されたりもします。
物騒な世の中なので仕方がないのですが、「知らない人とは話をしない」との指導もありますよね。
どれもこれも仕方がないです。
だけど、「やってはいけない事」ばかりが増え、皆、「ダメ」と言われた事はしなくて危険は回避できているように思えますが…
何が危ないのか?
何故、それがダメなのか?
が解っていない人が増えている気がするのです。
「ダメだと言われたからしない」
これが続くと…
「ダメだと言われていない事はしても良い」
になってしまいそうで怖いのです。
皆、考える事をしなさ過ぎじゃないかな?と、私は思っています。
飛躍した考え方かもしれませんが、今起きている世の中の事件・事故はそんな事が起因しているのではないでしょうか。
老いも若きも、想像力が足りない。
自分の事ばかりを考えるあまり、周りが見えていない。
人の事を考える事ができなくなっているのではないか?と。
おっと、かなり話が逸れました。
あまりに危険から遠ざけられ過ぎて、考えなくなった結果として、今の子達は極端に「失敗する事を嫌う」傾向にあると思います。
こうなると…
何に対しても挑戦しようと思えなくなってしまうのではないか?
自分が出来る事しかしなくなってしまうのではないでしょうか。
向き不向きは当然、あると思います。
ですが、はじめての事ならば、失敗して当然なのです。
はじめから出来るのであるば、教わる必要などありませんからね。
空手は殴る蹴るが主体で、急所を狙ったような技が多く、危険な技術です。
実際には、稽古や試合以外で使う機会も有りませんし、使って良い物ではありません。
が、その危険な技術を通じて、自らの体を守る事を学んでいるのです。
だからこそ、私達は考え方も含め、正しく指導をしなければならないのですけどね。
私達の今回の企画もはじめての挑戦でしたが、一度やる事によって、何をどうすれば良いかを考える機会にもなりました。
何でもやってみる物だな と。
無駄な物など何一つ無く、トライ&エラーの繰り返しが大切なのだと、改めて感じました。
そんなに頻繁には出来ませんが、定期的にやって行こうと思います。
皆さんも、空手に限らず、何にでも興味を持って挑戦してみてください。
今回、参加してくださった方々。
ありがとうございました!
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静岡県静岡市清水区の空手道場
剛柔流空手道 渡辺道場
練習場所
月・水・金 19:00〜21:00
清水三保体育館武道場(旧東海大学第一高校)
木 19:00〜21:00
清水三保第一小学校体育館
お問合せ 090-8321-0211 渡辺まで
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