阪本道場清水支部の渡辺です。
今日、先日の公認段位審査の結果が来ました。
5人中、初段受験の4人は合格でした。
おめでとうッ!!
でも、残念ながら、一般二段は・・・。
流石に、二段以上となると、それなりの物が求められるのです。
組手は悪くないと思いましたが、形がちょっと硬かったかな と。
元は和道で学んで来た人間が、剛柔の形で挑戦したのですが、「しなやかさに欠けるな」とは思っていました。
「剛」の部分は良くても、「柔」の部分ですね。
「剛」と「柔」
「力み」と「脱力」
「動」と「静」
「緩」と「急」
相反するものですが、これが大事なんです。
ド緊張していたのもありましたからね(笑)
彼の目の前に、審査員として、何十年ぶりかに見る当時の師範が居たからかな?
ま、それも審査ってものです。
現状、二段としては足りなかったと言う事ですので、それはそれで真摯に受け止めましょう。
取り敢えず、初段の面々は、おめでとうございます。
でも、合格はできたけど、満足の行く内容でしたかね?
グラつきや揺れもあったし、私にはいつもの6割くらいの力しか発揮できていないように見えました。
多分、本人も解っているでしょう。
抜群に良かろうと、合格基準ギリギリだろうと、合格は合格です。
誰に何を言われようとも、それは変わりません。
足りない所が有ったと思えば、それを克服して、初段に相応しい実力、人物になれば良いのですから。
我が道場の阪本師範も常々言っていますが、「初段は車の運転免許を貰ったのと同じ。ここがスタートライン。」なのですよ。
正直な事を言うと、今回の初段受験者については、それほど心配していなかったのですよ。
「普段通りにやる事ができれば、何も問題は無い。」と。
公認初段なんて、ゴロゴロ居ますからね。
そこから先は、そう簡単には行かず、グッとハードルが上がります。
たゆまぬ日々の努力があってこその物で、練習を続けているからこそ合格できるのです。
高校や大学で稽古を積んでいる人達にとっては、二段、三段は至極簡単なものですが、それは稽古をしているのが当たり前の状態だからです。
来たり来なかったり、「審査前にちょっと集中して~」なんて考えではまず受かりません。
繰り返し言いますが、初段なんてゴロゴロいます。
空手に限った事ではありません。驚きもしません。
「初段」とは、字の通り、「最初の段」なのですよ。
まだほんの入り口です。
でも、二段とか三段・・・なんて言うと、ちょっとカッコ良くないですか?
まだまだ始まったばかりです。
空手を長く、楽しんでください。
---------------------------------------------
静岡の空手道場
御前崎市 牧之原市 静岡市
剛柔流空手道 阪本道場
---------------------------------------------