昨日は、とあるパーティーのお手伝いをしてまいりました。
そのパーティータイトルは 「ちこままティーパーティー」
タイトルだけを聞くと、お誕生日会か、ホームパーティーを想像されると思いますが・・・
その主役 “ちこまま”さん は4月16日に卵巣がんのために50歳の若さで他界されました。
ちこままさんとの出会いは1年前、わたしが担当する披露宴の花嫁さんのお母様として
その打合せに同席されたのが始まりでした。
新郎新婦はわたしがお仕事をさせて頂くホテルスタッフで身内感覚の仲良しさん。
司会者打合せは通常、新郎新婦と3人だけで行いますが
ちこさんはどうしてもホテルに来なければいけない用事があり同席されたのでした。
小柄でクリクリっとしたまーるい瞳。キュートな帽子をかぶったちこさんは
キラキラ元気オーラに溢れ どう見ても花嫁の母というよりも親友というイメージ
ニコニコ笑顔で「こんにちは~」とご挨拶され、一瞬で “この人とお友達になりたい” って思いました。
その時のことは彼女のブログでも紹介されています。
http://ameblo.jp/manmaru-tensi/archive7-201204.html
新郎新婦そっちのけですっかり意気投合した私たち
ちょうど打合せから1週間後に定期的に開催している「おとなの絵本朗読会」があったので
お誘いしたら 「いきた~い」と即お返事くださり翌日には
同じアメブロ経由でメッセージが届いたのでした。
そこで ちこままのブログ
“いつかいい日のために”
「キャンサーギフト(癌からの贈りもの)」
http://ameblo.jp/manmaru-tensi/
を拝見し、彼女が癌患者であることを知りました。
すごく ショッキングでした。
だって、彼女は元気いっぱいで明るくて幸せそうでキラキラ輝いていて
ネガティブな部分をまったく感じさせない人だったから・・・
彼女のブログを拝見すると、繊細な心で 凹んだり悩んだり苦しんだり悲しんだりしながらも
いつも希望を持って気持ちを切り替え、そして強靭なPOWERで克服し、
それを赤裸々に丸まんま発信されていました。
それは同じ癌を患っておられる方だけでなく健康な身体を持っていても日々の日常生活の中で
苦しんだり悩んだりしている人たちにとっても、どれだけ元気や勇気を与えているか・・・
彼女が5年前に癌を発症してから始めたバルーンアートは彼女しか作れない
可愛くって 優しくって 温かくって 人をふんわり笑顔にする力がある・・・
その後、ブログやfacebookを介してメッセージを送り合う間柄になり、
絵本の朗読会にも2回来て頂き、昨年は娘さんが企画されたイベントの司会を
わたしの教え子まいちゃんがお手伝いさせて頂いたりとご縁が続いていました。
実は、わたしはこのブログでもお伝えしておりましたが
4月のほぼ1ヶ月間 ブログの更新もfacebookの更新も
ましてや人のブログを拝見することすら避けていました。
引越しから落ち着き、facebookを開いて一番最初にわたしの目に飛び込んできたのが
ちこままの「ブログ更新しました」
あ、ちこさん元気なんだ!良かった~と思ってタイトルを見ると
「ちこままお別れ会」
え?なに?
それは娘さんがお母様の代理で綴られた文章でした。
4月16日に他界され、ご家族だけで葬儀をあげられたことを知りました。
そして6月2日に ちこままと縁のあった方々に集まって頂き
お別れの会を開催したい。まだ詳細は不明という内容でした。
すぐさまスケジュール帳を見ると丁度、数日前に仮押さえされていた婚礼が
キャンセルになったところで1日空白。
今年になって土日にお休みなどなかったのに、これはきっとちこさんが呼んだ!
とわたしは確信しました。
わたしも絵本を書きますが、好きな色の世界 空気 気持ちのあり方
とても似ているところ、通じ合うところがある ちこさん
彼女がしたい会をわたしもお手伝いしたい!!
と心から思い、すぐにお嬢さんのあゆみちゃんにメールを送りました。
「是非、手伝ってください!」というお返事からわたしたちの準備が始まりました。
ちこままは、みんなに黒い服で来てほしくないと思う。
タイトルだって「お別れ会」って彼女はいやだと思う。
献花の替わりに、献まんまるっこバルーンを飾ろう。
ハートフルで楽しい会にしよう。
笑顔いっぱいで、そこに集まって下さった方同士も仲良しになってもらおう。
あゆみちゃんとのミーティングで、ふたりして色々とアイディアを出し合い
イベントがどんどんと形になってゆきました。
その中で、わたしが過去にお手伝いさせて頂いて心から感動した「社葬」の話しも
彼女の中では、今回のパーティーのイメージ作りになったようです。
ブログ HAPPYのすすめ 「人の一生」
http://ameblo.jp/go-happyhappy/entry-10519613762.html
そして、準備してきたイベントが昨日開催されました。
「合言葉は笑顔」
彼女のブログで勇気をもらった人、
病院で出会って仲良くなった人、
不思議なご縁で引き寄せられた人、
関西圏はもちろんの事、なんと栃木県や島根県からも、ブログで繋がったという方たちまで出席!
実は実際にちこさんと会うのは初めて・・・という方も数名・・・!!
スペシャルゲストは、ちこさんが大フアンでその活動やブログのコメントから
いつも元気を貰っていたという映画監督で路上詩人てんつくまん氏
ちこままのブログ書き込みなどから繋がりが生まれ、今 てんつくまん氏が作成中の
映画に、ちこままも登場するそうで撮影クルーの方も一緒に出席されました。
そして、てんつくまん氏のブログ紹介で知り感銘を受け4年ほど前に、ちこさんが出向きご縁を持った
九州大分県別府「大法輪寺」のご住職 田口学法先生にはお葬式をあげて頂き戒名も付けて頂き
パーティーにはご夫妻でご出席頂いたりと総勢45名ほどの方が小さな公民館に集まりました。
ちこままの旦那さんのご挨拶から始まり、学法先生のお話。
そして、先生とてんつくまん氏とのトークショー
明るく楽しいお話に、爆笑爆笑の連続
そして、参加者全員がちこまま考案のバルーンアート「まんまるっこ」ちゃんに
マジックでお顔を書いたものを祭壇に飾る、献花ならぬ「献まんまるっこ」
サンドイッチや次女ちゃん手作りのシフォンケーキをつつきながらの歓談時間
そして、参加者全員のご紹介を司会のわたしが務めました。
その事で、ちこままのブログにお名前が出てた人同士もお友達に
新たなおしゃべりの輪が広がり 笑顔 笑顔 笑顔
そうそう、ちこままさんが大フアンの「ロックバンドおかん」のギタリストゆうくんも
後から駆けつけてくださったりと、笑顔いっぱいの楽しい会はクライマックスに・・・
ご友人代表の2名の方からのお手紙
そして、ちこさんとぐっと仲良くなったきっかけでもある「おとなの絵本朗読会」
そこで彼女が感銘を受けてくれた「葉っぱのフレディ」を朗読させて頂きました。
この事を、学法先生がご自身のブログでもご紹介下さっていました。
http://daihourin.com/index.html
ありがとうございます。
そして、ちこままの3人の子供たちが手作りしたメモリアルムービー
ちこままの沢山の笑顔の写真や病床の中で書き綴った日記の文面
そこには 「ありがとう」 「幸せです」 「感謝しています」という言葉が
溢れていました。
結びには、今回のパーティーを企画した長女のあゆみちゃんがご挨拶。
「おかあさんは、自分のしたいことを全部かなえてきました。
亡くなったけど、まだやりたい事、今日も叶えてる・・・って思います」って
確かにそう・・・
ちこさん すごいわ~
昨日のパーティーには、主役のちこままを介して、それまで会った事もなかった
色々な人がそこで新しい縁を結び 「笑顔」があふれる。
会話をすることで、勇気や喜び、感動が生まれる。
つまり、たくさんのしあわせが生まれる・・・って事です
1日経った今日 ちこままのブログを読み返す中、
いろいろなお友達の名前を発見
「あー、マロンちゃん!! あー HAPPYさん!!」
「あー、京都のお家カフェのママさん!
え?お店の名前“風”? うちの息子の名前と一緒だ~!」 な~んて。
そして、彼女が妻として母としてご家族に対して思う気持ちだとか、お友達とのつながり、
病気と闘う中で、自分の心や身体とどう「いい加減」をとればいいのかという葛藤、
様々な状況の中での彼女の独り言が、あまりに優しくて 彼女の生き方に
わたしは号泣してしまいました。
今ごろになって、ちこさんから沢山の感動やご縁をプレゼントされたことに気が付きました。
ちこさん ありがとう
貴女と出会えて 本当に良かった。
すごく長いブログになっちゃいましたが
最後まで読んで下さってありがとうございます!
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