そういえば、先日の競馬予想の記事で書いていた話を思い出した。
【以下、再掲】
大相撲夏場所は前半戦が続いていますが、今場所のキーマンは何と言っても安美錦。
初日に横綱白鵬を倒し、さらに把瑠都と琴欧洲にも土を付ける大活躍です。
一方、その安美錦を倒した琴奨菊と稀勢の里は、全勝と1敗と好成績。
今場所は、もしかしたら久々に、日本人力士の優勝が見られるかもしれません。
もっとも、カギは中日か9日目の、鶴竜-安美錦と見ていますが。
私は安美錦のファンで、ひいき目に見ているものの、なぜ鶴竜-安美錦戦が日本人力士の優勝にかかわってくるか、自分なりに解説。
なおこれ以降、「日本人力士=日本生まれの力士」と解釈していただきたい。
よって、旭天鵬は外国出身力士とする。
まず、記事を書いた6日目終了時点の成績を。
☆6日目終了時点の成績
6勝0敗:琴奨菊
5勝1敗:白鵬、把瑠都、稀勢の里、鶴竜、栃煌山、隠岐の海、千代大龍、玉鷲、宝富士
(青:日本生まれの力士、ピンク:外国出身力士。以下同じ)
ここの段階では、白鵬の3連敗も琴奨菊の負傷も、当然旭天鵬の優勝も予想できなかった。
ただ、白鵬や把瑠都といった横綱・大関陣が星の潰し合いをするのは分かっていた。
そして、琴奨菊や稀勢の里の調子がいいように見え、星の潰し合いも乗り切ると予想した。
その中でいちばん気になっていたのが、先場所から波に乗っていた鶴竜である。
鶴竜が1敗を守ったらそのまま押し切り、2敗になったら混戦になるかも、という予想をしていた。
一方、序盤でひときわ目立っていた(はずの)安美錦は、6日目まで取り終えた段階で、横綱・大関陣で唯一鶴竜との取り組みが組まれていなかった(日馬富士は安美錦と同じ部屋なので組まれない)。
そこで、鶴竜の流れを止める役目を果たすのにふさわしい力士として、安美錦を挙げたわけである。
☆中日終了時点の成績
7勝1敗:稀勢の里、琴奨菊、鶴竜、栃煌山、宝富士
6勝2敗:魁聖、玉鷲
7日目に琴奨菊が敗れたものの、稀勢の里と鶴竜については予想通り。
大関陣では、その3人が1敗で中日を終えた。
一方、白鵬は豊響、豪栄道にまさかの連敗。
把瑠都も豪栄道、鶴竜に敗れて3敗に後退した。
ちなみに、白鵬の連敗はもちろん、豪栄道が把瑠都に勝つことも完全に予想外。
琴奨菊の黒星とケガも予想外。恐るべし、境川勢。
そして、鶴竜と安美錦の両者は9日目に対戦。
安美錦が一気の出足で鶴竜を寄り切り、鶴竜は2敗へと後退した。
翌日からは横綱・大関陣による星の潰し合いが始まり、鶴竜は8勝7敗に終わってしまった。
☆9日目終了時点の成績
8勝1敗:稀勢の里、栃煌山
7勝2敗:琴奨菊、鶴竜、玉鷲、宝富士
ここで、稀勢の里の優勝がかなり有力に見えたのは言うまでもない。
琴奨菊の負傷(中日)もあったし、前述の潰し合いに稀勢の里が耐える力も十分あるように見えた。
もちろん、平幕力士は三役陣と当たることも考えてのことである。
事実、11日目に稀勢の里と栃煌山、旭天鵬らとが星2つの差になったところで、稀勢の里の優勝は間違いないと思った。
☆11日目終了時点の成績
10勝1敗:稀勢の里
8勝3敗:把瑠都、琴奨菊、栃煌山、碧山、旭天鵬、翔天狼、玉鷲、宝富士
が、まさか稀勢の里も12日目から連敗するとは。
これさえなければ、日本生まれの力士の優勝が十分あり得たのだが。
来場所こそは、日本生まれの力士による優勝に期待したい。