通天閣の最寄り駅の恵美須町駅 に戻ると、ここからは阪堺電軌 に乗りました。
阪堺線は、大阪で唯一走っている路面電車(とはいえ、路面を走っているのは一部だけ)で、路面電車特有の、車体の長さが20mもない、独特の電車で運転していました。
運賃が200円(乗り換えなしで、大阪市内で乗った場合)というのは少し高い気がしましたが、乗っていてなかなかいいです。
その阪堺線に乗って、北天下茶屋 という駅で降りました。
駅のホームも、屋根とベンチと時刻表などがあると言う簡素なものでした。
もちろん、切符売り場もありません。
いや、阪堺線には切符さえもなく、ただ乗って、降りるときにお金を払うだけというものでした。
赤字が続き、整備が難しいと言うこともあろうかと思いますが、伝統のある路面電車を廃止しないで、ずっと残していってほしいものです。
さて、天下茶屋 と言えば、いろいろなテレビの舞台になっているところです。
自分も、小学校や中学校の頃には、よくそのテレビを見ていました。
北天下茶屋駅で降りると、西に進路を取り、商店街のアーケードの下を歩いていきました。
このあたりは、亀田3兄弟が生まれた地であるらしく、アーケードには亀田選手を応援する横断幕がありました。
こういうのは、地元の人たちにはいいように思えますが、商店街の雰囲気をぶち壊すようで、ビジターの立場としては、あまり賛成できません。
しかし、天下茶屋の商店街 は活気があって、また昔の感じが出ていて、いい街だと思いました。
最近は、大型ショッピングセンターがいろいろと建ち、商店街の力が衰退しているようですが、まだまだ商店街も捨てたものではないはずです。
天下茶屋にも南海線の駅の中にスーパーがありましたが、自分としては商店街での買い物の方がいいですね。
自分としては、大阪でいちばん注目していた場所だったので、ここでも風景印を集めようと計画を立てていました。
ということで、天下茶屋の郵便局 で風景印を押してもらおうとしました。
が、そこには風景印がなく、西成の区役所の近くにあった局(西成局 )で押してもらうことにしました。
これで、大阪と京都で2つずつの風景印を押してもらうことができました。
恵美須町駅への帰りは、また阪堺線を使いました。
天下茶屋の駅から、南海線や地下鉄に乗れば、周遊パスを使うことができて無料で戻れましたが、阪堺線の方へと足が行ってしまいました。
40年以上前につくられた電車に乗るのは、病み付きになりそうです。
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