相続烈風伝 並木家の栄光 謀巡り編 03 母 | 何か色々 憲法&民法ゴロ合わせ跡地

※相続財産の配分は

法定相続分<遺産分割協議書<遺言

右にあるものが優先されます。


あらすじ


時をさかのぼる魔法で作られた空間

姉と母(17歳バージョン)が現れ

謎解きの助力をするが…


 まりく・知らなかった?

 民子・私、大学は文学部…

 まりく・教養でしなかったんだ。

 民子・した…気がするけど、それ必修じゃなくて

講義サボって単位落とした…勉強しておけば良かった!

 陽子・おい、頼りになんねーな…

 民子・ゴメン;;

 まりく・この空間を作るのもれてきた。

 陽子・ちょっと待て!

 まりく・何?もともと、澄に教えるのが約束

二人はイレギュラー、知らない。

 澄・お願いします、お師匠さま、もう少し!

 まりく・何?

 澄・お疲れなのにすみません。

もう少し、もう少しで私にもコツがつかめるんです。

お願いします、教えてください!

 陽子・頼む、俺たちは…

 民子・お願いします、何とか…

 まりく…わかった。

この砂時計がタイムリミット。

でも、この空間を疑う要素が入ったら、終わりが早まる。

ここまでするのは大サービス

 澄・ありがとうございます。

 陽子・澄…おめぇ強くなったな。

 民子・あの澄が…よしっ、私がしっかりしなきゃ!

思い出す…あの時たしか…


ふぁん…


 陽子・何だここは?

 民子・私の行った大学よ、民法の講義が…あった!

 澄・ママ、寝てる…

 陽子・おい…

 民子・ゴメン!

 まりく・ふん…


 教授・相続というのは、亡くなった方の権利義務を

配偶者や子などが受け継ぐ制度です。

 陽子・へぇ、だったら年金ももらえるんすか?

 教授・いえ、一身専属権は受け継げません。

 陽子・え?

 民子・権利には、譲れるものと譲れないものが…あっ!


 回天・雀鬼の名も奥義も、今のワシには不要だが

ワシの子だというだけで雀鬼を名乗るとは…

己の小ささを知れ!


 民子・そうよ、お義父さんは言ったの。「奥義」と。

 澄・おじさんが言った「秘宝」はもしかして…

 陽子・それだ!その奥義を知りたくて

他の相続人の邪魔したんじゃねえか?

 まりく(ぱちぱちぱち)

 澄・お師匠さま…

 まりく・民子がそれに気づくなんて

まったく予想してなかった、ほめてあげる。

 陽子・あいつを止めればいいんだな!

 平助・そうか?

 民子・平ちゃん!来てくれたんだ!

 陽子・親父!

 澄・パパ…

 平助・あれ、おまえら


陽子の前に仁王立ちの民子


 平助・民子、頭は…


 民子(ぐしゃ)

 陽子・かあちゃん!

 澄・ママ!何で…何でっ!

お師匠さまっ!ママが…ママがっ!!

 まりく・この空間を疑うものがいると崩壊を招く。

予告通り。本来なら知らずに二人とも崩壊していた。

大サービスその2。

 平助・ど、どういうことだ?

 陽子・お、親父…俺は…


 平助(落ち着け、もともと死んでいた民子がいた。

ここは…夢か?そして事実を思い浮かべたらあいつは…

そうか、信じるんだ。陽子は「いる」と。

無事だ、元気だ。

だいたい、俺はあいつの生死を確認していない

警察の間違いかもしれない。

そもそも、あいつが本当に警察官か裏も取れていない。

誰かの陰謀の可能性だってある。

そうだ、陽子は生きているかもしれない。

いや、生きている、ここにいる!)


 まりく(ぱちぱちぱち)

ファインプレー、ダメな人かと思ったのに

兄さんを呼んで、娘を守るなんて

そこまでやるなんて、大誤算。

 澄・パパ…

 まりく・澄、わかった?

己の頭で考えることが、大切。

流されない強い意志がそこにある。

 澄・はい、お師匠さま!

 平助・まりく…澄を鍛えてくれたんだな。ありがとよ。

 まりく・別に…ただの気まぐれ。


 平助・俺が来たのは…何か意味があるんだよな。

 澄・パパ、ここではみんなの記憶を共有できるの。

 まりく(言ってないのに、気付かれてた。やる。)

 平助・なるほど、じゃあ俺の記憶を足せば

真相にたどりつけるかもな。

やるぜ民子、後は俺に任せろ!!


 まりく・そんなに単純じゃない。

でも…もしかしたら…ありえない、あっちゃいけない。