※非嫡出子の相続分は
嫡出子の半分になる。
魔女まりくが作り出した空間に
平助が現れた。
民子の機転と犠牲により
真実にまた一歩近づいた。
はたして、真相は…
平助・民子、バトンは受け取ったぜ。
まりく・早くする、残り時間は長くない。
平助・忠告ありがとよ。
お前らが知らなくて、俺が知っていること…
そうだ、親父の家で仲達くんに会った んだ。
澄&陽子……
平助・不自然なことと言えば
黒いハイブリッド車が気になったな。
陽子・黒い車なんて…記憶にねえよ。
澄・うん…
平助・黒いハイブリッド…ん、そう言えば
警察がハイブリッド車を導入していたな。パトカーに。
陽子・パトカーなんて誰の記憶にも無いぜ。
平助・パトカーとは限らない。
警察は県の組織だろ。県庁…あまりその辺にいかないからな。
ハイブリッドとか黒とか…ん?
まりく・何?
平助・仲達くんの車はハイブリッドだったよな。
まりく・そう、それが何?
平助・新聞に書いてあったぜ。
環境保全のためハイブリッド車を推奨と。
まりく・へえ。
平助・つまり、市の職員にハイブリッド化を促し
環境どうこうをアピールしたかったんだ。
まりく・そう。新聞や市政たよりに書いてある。
平助・それ、病照市議会の野党が盛んに言っていたよな。
まりく・そう。
平助・今の野党は、全市長時代には与党だった。
市長が変わると当時に、議席を大きく減らしたんだ。
陽子&澄 ?????
平助・そして、仲達くんは…
前市長の懐刀だった!次期副市長とも言われたよな。
まりく・分からない。あの人、仕事のことを家族に話さない。
それに、ハイブリッド車というだけで疑うなんて、飛躍。
平助・俺は親父と組んで、前市長と勝負したんだぜ。
あいつが親父に対して…
まりく・ストップ。さすが兄さん。
雀鬼に一番近いのは、平助兄さん。
平助・俺は単なるサラリーマンさ。
陽子・凄いじゃねえか親父!
いつものボンクラぶりはどこにいったんだよ!
澄・パパ…
平助・本気で考えりゃ、少しはマシになるってことさ。
陽子・じゃあ、仲達叔父さんが犯人なのかよ!?
澄・でも、変じゃないかな?
あの時間にパパに会っていたら
ママを…うっ…
平助・民子の記憶からして
仲達くんとは考えにくい。
怒り狂って角材を振り回すのは似合わない男だ。
それに、民子を殺す動機がわからない。
陽子・じゃあ、やっぱかあちゃんを殺したのは…
澄・酷い…何でママはそんなことに!?
平助・兄貴は「秘宝」を手に入れたがっていた。
民子が秘宝に近づいたか、あるいは
秘宝に近づいたと勘違いしたか…
ぐにゃ
空間が歪んだ
まりく・タイムアップ
平助・くっ、分かりかけていたのに!
まりくっ、もう少し時間をくれ!
まりく・魔力がもう持たない。
陽子・ちっくしょおおおお!
澄・あっ…そんな…
まりく・兄さん、この惨劇は復讐
平助・何だって…
まりく・誰の誰への復讐なのか
それが…鍵、この悪夢を終わらせるための…
平助・誰の…誰への…だと?
まりく・答えは、○○と○○○の○○
○の○○○と○○への復讐。
澄・そ、そんな;;
陽子・ちくしょう、聞こえなかった!
平助・澄にしか聞こえなかったみたいだな。
まりく・澄の力は不完全
この記憶を引き継ぐことはできない。
時間をさかのぼるので精いっぱいのはず。
澄…
まりく・兄さんたちが傷つくのは見たくない。だから…
平助・ふざけんな。
まりく…
陽子・そうだ、そんなの…認めるかよ!
澄・私、お師匠さまが好き!
本気で私の相手をしてくれたから
助けようとしてくれたから!
まりく…さようなら。
澄・お師匠さまーーーーっ!!!!!
澄・はっ…あ、あれ?
陽子・ふわぁ、何だよ、汗びっしょりだぜ?
怖い夢でも見たか^^
私の部屋…
お姉ちゃんは生きている…
そうだ、ママは…ママ!
民子・おはよ。
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火曜日の朝だ!
あの悪夢の始まり…
あの悪夢?
何だろう、知らないはずの記憶…
この後、インターホンが…
(ぴんぽーん)
謀巡り編、完