相続烈風伝 並木家の栄光 謀巡り編 04 真実の欠片 | 何か色々 憲法&民法ゴロ合わせ跡地

※非嫡出子の相続分は

嫡出子の半分になる。


魔女まりくが作り出した空間に

平助が現れた。

民子の機転と犠牲により

真実にまた一歩近づいた。

はたして、真相は…



 平助・民子、バトンは受け取ったぜ。

 まりく・早くする、残り時間は長くない。

 平助・忠告ありがとよ。

お前らが知らなくて、俺が知っていること…

そうだ、親父の家で仲達くんに会った んだ。

 澄&陽子……

 平助・不自然なことと言えば

黒いハイブリッド車が気になったな。

 陽子・黒い車なんて…記憶にねえよ。

 澄・うん…

 平助・黒いハイブリッド…ん、そう言えば

警察がハイブリッド車を導入していたな。パトカーに。

 陽子・パトカーなんて誰の記憶にも無いぜ。

 平助・パトカーとは限らない。

警察は県の組織だろ。県庁…あまりその辺にいかないからな。

ハイブリッドとか黒とか…ん?

 まりく・何?

 平助・仲達くんの車はハイブリッドだったよな。

 まりく・そう、それが何?

 平助・新聞に書いてあったぜ。

環境保全のためハイブリッド車を推奨と。

 まりく・へえ。

 平助・つまり、市の職員にハイブリッド化を促し

環境どうこうをアピールしたかったんだ。

 まりく・そう。新聞や市政たよりに書いてある。

 平助・それ、病照市議会の野党が盛んに言っていたよな。

 まりく・そう。

 平助・今の野党は、全市長時代には与党だった。

市長が変わると当時に、議席を大きく減らしたんだ。

 陽子&澄 ?????

 平助・そして、仲達くんは…

前市長の懐刀だった!次期副市長とも言われたよな。

 まりく・分からない。あの人、仕事のことを家族に話さない。

それに、ハイブリッド車というだけで疑うなんて、飛躍。

 平助・俺は親父と組んで、前市長と勝負したんだぜ。

あいつが親父に対して…

 まりく・ストップ。さすが兄さん。

雀鬼に一番近いのは、平助兄さん。

 平助・俺は単なるサラリーマンさ。

 陽子・凄いじゃねえか親父!

いつものボンクラぶりはどこにいったんだよ!

 澄・パパ…

 平助・本気で考えりゃ、少しはマシになるってことさ。

 陽子・じゃあ、仲達叔父さんが犯人なのかよ!?

 澄・でも、変じゃないかな?

あの時間にパパに会っていたら

ママを…うっ…

 平助・民子の記憶からして

仲達くんとは考えにくい。

怒り狂って角材を振り回すのは似合わない男だ。

それに、民子を殺す動機がわからない。

 陽子・じゃあ、やっぱかあちゃんを殺したのは…

 澄・酷い…何でママはそんなことに!?

 平助・兄貴は「秘宝」を手に入れたがっていた。

民子が秘宝に近づいたか、あるいは

秘宝に近づいたと勘違いしたか…

 

ぐにゃ

空間が歪んだ


 まりく・タイムアップ

 平助・くっ、分かりかけていたのに!

まりくっ、もう少し時間をくれ!

 まりく・魔力がもう持たない。

 陽子・ちっくしょおおおお!

 澄・あっ…そんな…

 まりく・兄さん、この惨劇は復讐

 平助・何だって…

 まりく・誰の誰への復讐なのか

それが…、この悪夢を終わらせるための…

 平助・誰の…誰への…だと?

 まりく・答えは、○○と○○○の○○

○の○○○と○○への復讐。

 澄・そ、そんな;;

 陽子・ちくしょう、聞こえなかった!

 平助・澄にしか聞こえなかったみたいだな。

 まりく・澄の力は不完全

この記憶を引き継ぐことはできない。

時間をさかのぼるので精いっぱいのはず。

 澄…

 まりく・兄さんたちが傷つくのは見たくない。だから…

 平助・ふざけんな。

 まりく…

 陽子・そうだ、そんなの…認めるかよ!

 澄・私、お師匠さまが好き!

本気で私の相手をしてくれたから

助けようとしてくれたから!

 まりく…さようなら。

 澄・お師匠さまーーーーっ!!!!!


 澄・はっ…あ、あれ?

 陽子・ふわぁ、何だよ、汗びっしょりだぜ?

怖い夢でも見たか^^


私の部屋…

お姉ちゃんは生きている…

そうだ、ママは…ママ!


 民子・おはよ。


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火曜日の朝だ!

あの悪夢の始まり…

あの悪夢?

何だろう、知らないはずの記憶…

この後、インターホンが…


(ぴんぽーん)


謀巡り編、完