相続烈風伝 並木家の栄光 鬼起こし編 04 魔法少女 | 何か色々 憲法&民法ゴロ合わせ跡地
家庭裁判所
民子・検認さえ…届くんだ、もうすぐっ!
職員・ちょっと、あなた一体(どん)…うがぁあっ!

背後で悲鳴が上がった。
民子が振り返るのと
角材が民子に降り下ろされるのは







民子(あれ…あたまが…ガンガンする…
誰か、騒いでる?)

目を開けると
黒い影

?・○○を独り占めしようって、そうはいかねぇぞ!

民子(なに…それ?
わたしは…ただ…いばしょ)
(ぐしゃ)


平助・電話でろよ…

(ぴっ)

平助・おい、今どこだ?
バカなことはやめて…
救急隊・ご家族の方ですか!
平助・え?間違えたかな?
救急隊・並木民子さんのご家族の方ですね?
平助・ああ、妻です。
あいつ落としたのかな。
ご迷惑を…
救急隊・お怪我をされました。至急、六条病院までお越しください。
平助・なんと!分かりました。

(ぴっ)

平助・母さんがケガしたらしい。病院に行ってくる。
陽子・へぇ…、どんなケガ?
平助・ケガの程度によるな…入院するかも…
澄…
平助の服をつかむ澄
平助・陽子、留守番しといてくれ。行ってくる。
陽子・うん。

陽子・おっかしいな、電話がつながらない…
電池切れか?

(ぴんぽーん)

陽子・うぉ旨そうなケーキ!
まあ上がれよ(^∇^)

平助のプリウスで移動
澄・ほふり…魔法でみんなを幸せにするの。
平助・そっか、夢があっていいねっと!
澄・仲良しになる魔法、間違えてもやり直せる魔法…
平助・ああ、そりゃ最高だな。
明後日、映画見にいこうな。
澄・うん。

六条病院

ざわざわ…

平助・すみません
並木民子という者が
救急車で来ていませんか?
ナース・な、並木さん!?
先生、ご家族の方です!
平助・何だよ…
澄(ぶるっ)
ナース・こちらへ…

(がちゃ)

え?
何だよあの白い布
赤黒く染まって
固まっている





平助・うっ…うわあああああっ!

これは…現実なのか?

民子のこめかみに
どす黒い、肉の花が咲いている。
お前、首曲げすぎだぜ
曲がってはいけない角度じゃねえか…
どんだけ残念な健康体操だよ、はは…

??…ありました。
画像を転送します。
???・これだ!
奴の家で見た。間違いない。
??・中身を確認しますか?
???・いや、そのまま持ってこい。
??・はっ

陽子・もう帰るのか、またな。

(がちゃ)



陽子・さて、
親父、いつになったら帰ってくるんだろ?
勝手に飯くって寝ちまうぞ。
澄のは残して、あとは俺のに決定!

仲達・ワインを持ってこい。
まりく・はい。
仲達・維織は?
まりく・部屋。
仲達・そうか。

澄は車で寝ていた。
俺は…手が震えて運転できない…

ぷるるるる

電話…なんだこの番号は?

俺は…
出る気が起きなかった。

焼酎をあおり
俺は意識を沈めた。

まりく…
澄・あ…
まりく・澄ちゃん、兄さん…
澄・魔法…
まりく・え?
澄・お母さんが、ケガして入院なの…
元気になる魔法、おしえて。