世の中に雑用などない | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

世の中には多くの雑用がある…と一般的には言われている。

 

本業があって、その主流の流れから外れる仕事はすべて雑用…

ということであろう。

 

私も一瞬、その言葉をある意味納得し、やりすごそうとした。

しかし、よくよく考えてみるに、果たしてそれはそうなのか…と思いなおした。

 

掃除などがその典型だろう。

掃除は一般的には、本業の傍らでやるものであるから、それは雑用の一つと言われることが多い。

 

では、精密機械を扱うような現場における清掃というものはどうだろう。

 

精密機械にとって、埃や塵などが、その機械に混入することは、製品上もっとも避けなければならないことになる。

 

精密機械を製造するために、工場内をきれいに保つ掃除が、雑用にしかならないのであれば、それらがもし、粗雑にやられたならば、品質上に大きな欠陥を生むことになるだろう。

 

となれば、それは雑用ではなく、重要な『仕事』となる。

 

コピーをとるような作業はどうだろう…

まあ最近では、コピーをとることの行為そのものが減っているので、それを例にすることも今となっては、死に絶えつつあるけれど、コピーをとることも、とった書類が必要だからとるのであり、もし、それが雑用でしかないのなら、辞めればいいことである気もする。

 

結局、その仕事が雑用であるかどうかは、その人がその行為をどうとらえ、どう取り組んだ結果なのかによるのだということだ。

 

コピーも、必要な人に必要な数のものが整っているからこそ、それをみて行う行為は価値あるものになる。

 

つまり、雑用としか思えないのは、その人の心の問題だ。

 

安易に雑用という言葉は使わないようにしたいと思う。