
国スポ(国体)が終了した。
今回は、なんといっても、兵庫チームから入賞者がでてくれたことが私にとっては最大のトピックスになった。
村岡で生まれ、ハチ北で育った彼女はやがて日本でもトップクラスの選手に成長した。
— Masaki Nishimura 西村 昌樹 (@masakinishimura) February 22, 2024
メーカーの方々、他県の高校での生活、それ以外にも、いろんな方にお世話になったであろうに、国スポ(国体)という大舞台はに、ふるさとを選択してくれたことに、心の、底からありがとう pic.twitter.com/MNIFCmFEkd
国スポは、個人が戦うわけだけど、都道府県対抗戦である。
オリンピックが、国の代表として戦うように、国スポは県の誇りを胸に戦う大会である。
入賞した中村選手のご両親は、私の後輩でもあり、そして本人は我が息子と同世代ということもあり、彼女とは小学校のころから一緒に練習してきた子だ。
そんな彼女は、さらに強くなることを求め、県外の高校に進学し、そこでも活躍した。
国スポは、居住地で出場するほかに、ふるさと制度というものがあり、小中高で学んだところで出場登録することができる。
中村選手は、先にも述べたように、県外高校で学んだこともあるから、そこでの出場も可能だったはずなのだが、生まれ育った兵庫県を選択してくれた。
そして、みごと入賞を果たし、兵庫県にも待望の得点をもたらしてくれた。
兵庫県で、入賞者を出したのは、数年前、一ノ本選手の6位入賞以来で、女子としては、私が記憶するところでは、20年ぐらい前にあったぐらいだ。
スキー競技はご存じのとおり、屋外のスポーツであり、気象条件に左右される。
兵庫県にもスキー場はあるので、私たちも雪あり県なのだが、滑る期間や、スキー場の数などを考えると、やはりそこは、北海道、東北、甲信越がダントツに強い競技であり、そこに食い込むのはかなり厳しいのが現実だ。
小学、中学と、地元兵庫でもがんばっていたけれど、それに加えて、積極的に県外にも出て実力をつけ、さらには海外でも腕を磨いてきた。
そういった不利な条件をはねのけて、入賞してくれたのだから、本人や家族の努力は並大抵のものではない。
今回、私は兵庫チームの一員としてコーチ監督の役割だったのだが、彼女のために何かをしてきたわけではなく、たまたま彼女にふるさとを思う気持ちがあり、その選択が、私たちに福音をもたらしてくれただけにすぎない。
だから、こうやって福音をもたらしてくれたことに深く感謝しつつ、その気持ちをまたふるさとに返していくこと、それが今、私ができることであり、していかなくてはいけないことなのだ…
と胸に刻んだ。