高校の一般入試が12日に実施され、昨日発表があったと聞いた。
地元の村岡高校は、倍率が0.36だったようだ。
村岡高校への主な進学者は、この地元村岡中学校の生徒であるが聞くところによるといろんな学校に進学をしているらしい。
もとも30数名の生徒しかいないわけで、それで、あちこちに進学するのだから、当然といえば当然の結果ともいえる。
ただ、長男は、村岡高校にお世話になったのだが、次男は地元を選ばなかったので、我が家も生徒増に貢献できていないので申し訳ない気持ちも多少ある。
村岡高校は10年ぐらい前から、生徒数の減少にむけてさまざまな取り組みを行ってきた。
地域創造類型という地域を探求するようなクラスをつくったり、あるいはアウトドア類型というアウトドアを学べるクラスをつくったり…
また、範囲を全国区にして間口も広げている。
そういったことで一時期かなり盛り返した感があったのだが、ここのところ、少し低迷気味なのが気になる。
村岡高校に限らず、但馬各地の高校も定員割れをしていて、そしてそれぞれの地域も集めるため、特色あるカリキュラムづくりに邁進するようになった。
地元の高校がなくなるということでおきる影響は、計り知れないものがあるから、ここはひとつも鵜ひと踏ん張りをしないといけないところのようにも思う。
地元の我々の意識改革も必要だ。
私は、かねてより地域というものは、それぞれにポテンシャルがあると信じている。
ただ、それを引き出すかどうかというのは、そこに暮らす人々が自分の町に誇りを持って日々生きていくことが重要だ。
そしてみずからの意識のブレークスルーが必要だ。
既成概念にとらわれず、新たなことにチャレンジしていく姿勢。
私は高校の倍率というのは、ある意味地元の人間の意識と比例していると思う。
世の中、かなりへき地であっても人を集めているところはたくさんある。
しかし間違いなくそこには、地元の可能性を信じて動き続けている人がいる。
だから、町はおもしろくなり、そんな場所に人は集まる。
地方創生に成功した市町にもずいぶんと足を運んだが、見た目はまったく私たちの町と変わりがない。
変わっているのは地元の人間の意識だ。
地元高校の倍率の結果を他人ごとにしてはいけない。
それを自らの通信簿だと思い、その倍率があがるようがんばらねばならないと思う。