LAKEBIWA100を振り返る その4 | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。



第5エイドに到着して、気温もぐんぐんとあがってきたこともあり、疲労はピークに達したようにも思えた。

 

半分は過ぎたものの、まだ70キロあまりある。

 

そうした疲労に加え、スマートフォンの電池がほぼなくなりかけていた。

 

今回の大会では、必携品に、スマホと、予備バッテリーを持つことが義務付けられていた。

 

過去の経験から、今持っているスマホは、長くても、24時間ぐらいしか電池が持たないことは分かっていたので、なくなる前にモバイルバッテリーに接続して、残りに対応できるように考えていた。

 

ところが、あらかじめ満充電をしていたと思っていた予備のモバイルバッテリーの電池があまり充電されていなく、とても最後までもたないことが分かった。

 

そうなると、とたんに不安が募ってきた。

 

トレイルの大会は、一定間隔で、コースにマーキングがしてあり、選手は、それを確認しながら前に進む。

 

しかし、大会主催者もあらかじめ選手に伝えていたのだが、マーキングの間隔がかなり荒いところもあって、前夜もコースを見失いかけることが何度かあった。

 

そのため、スマホを取り出し、地図アプリなどにあらかじめ登録しているコースと自分の現在地を確認し、ルートが外れていないことを確認しながら進んでいたが、これから二晩目に突入するのに、モバイルの電池がなくなってしまいコースロストする恐怖も募ってきて、だんだん前に進む気力が失せてしまった。

 

ちょうど、第5エイドは大津市の市街地にあり、コースの脇に、コンビニがあった。

 

暑さをなんとかしのぎたかったので、コンビニに入り、氷とコーラを飲んで渇きをいやすのだが、進む気力はまったく失せてしまい、完全に戦意を喪失した。

 

今ここでリタイヤすれば、安全にレースをやめることができる…

そう思いながら、しばらくうなだれていた。

 

すると、後続から、二人選手が同じように、コンビニに駆け込んできた。

 

後で、名前を知ることになるのだが、ヤマモトさんとホリイさんだ。

 

私『もう完全に走る気力を失って、もうここでやめようと思うんです…』

と伝えると…

 

その二人は、

『ここまで来たら、全歩きでもゴールできますから、あきらめないで、ゴールまでがんばりましょう』

と声をかけてくれた。

 

二人の言葉はありがたかったが、これ以上進んで、山中で力尽きて、多くの人に迷惑かけることもしたくない…

私『いや、もう無理です…』

と、ほぼリタイヤを決意しかけていたが、再度二人は慰留してくれた。

 

かなり、強く慰留してくれたので、むげに断ることもできず、二人の気持ちを踏みにじらないためにも、少しだけ歩いてからレースをリタイヤしよう…

 

そう思って歩みを進めることにした。

 

続く