先日、とある飲み会の席で、役場職員のMくんと同席する機会があった。
「マサキさん、オンライン会議ってどう思います」って聞いてきたので、持論を話をした。
香美町は、人口が少ない自治体にも関わらず、広域だ。
ちなみに、私が住んでいるハチ北から、香美町役場までは、36kmあり、自家用車でも40分かかる。
今とある会議体の役員会があった。
会議は1時間、家からの往復は1時間20分…。会議時間より、移動時間の方が長かった。
だから、その会議体の主催者には、ぜひ、オンラインでも参加可能なようにしてほしい…と伝えていることを、Mくんには話した。
また、こんな話もした。
僕のムラには、役場職員がいて、彼はその36kmの道のりを毎日通っている。
香美町は、3つの町が合併してできた町なので、旧町には、それぞれ立派な庁舎がある。
すべての業務では難しいだろうが、いくつかの業務は、その旧庁舎をサテライトとして、たとえば、村岡の人間は、その旧庁舎でも仕事をできるようにして、必要な打合せなどは、本庁である香住、支庁舎でもある村岡とオンラインでつなげたらどうかという話もした。
「やっぱりそうですよね」
おそらく、Mくんも、私が伝えたようなことはすでに頭の中には描いているようだ。
地方自治体という、住民一人ひとりの戸籍など、最も重要な個人情報を取り扱う機関としては、軽々しくネットにつなぐことができないという特殊事情はあるのだろうと思うが、今、世の中に普通に出回っているさまざまなITツールで、不便を解消することができることはたくさんあると思う。
そして、私が思っているようなことは、役場の職員の方々もすでに承知済みだ。
意思決定できる人がその気があるかどうか…なのだと思う。
最近、新規職員の募集がつとに目立つ。
私の企業を含め、地方での人手不足は深刻で、それは地方での働く場所としての雄である役場も例外ではないということなのだろう。
人口減少社会というのは、相当なインパクトを私たちにもたらしてきた。
そして、それは地方においては、著しい。しかし、私たちは、ここで生きていかねばならない。
地方がこれからも残っていくためには、まずは使える技術をフル活用して、効率的な運営をしていくことなのだろうと思う。