よく、日本人は諸外国の人に比べ、なんでもかんでも謝るという批判がある。
また、自分の非を認めれば、交渉事においては不利となるとも言われる。
どのように話をするかという方法論の問題なのかもしれないけど、私は、相手に対しては、自分は至らない人間なのだ…と常に控えめにしておくことはとても大事だと思う。
京セラの稲盛さんは、この世を去ってしまったけれど、稲盛さんの著書は私にとってはバイブルみたいなもので、何かがあると、本を引っ張りだしてきては、そこから人生のヒントを得てきた。
あの人の書物を通して感じることは、経営者の中の経営者でありながら、傲慢さがみじんも感じられないことだ。
常に自分を律し、自分は、まだまだなのだ…そういう気持ちが書籍の様々なところで垣間見られる。
もちろん、相手と対峙するときに、ときに厳しくあたることもあるのだろうが、基本的には、おごらず謙虚なのだ。
日本人はやはり控えめぐらいがちょうどいい。