いよいよ8月に入り、ヨーロッパ行きまで1ヶ月を切ることになったが、また一つ問題が浮上してきた。
それは、日本への入国をするすべての人は、72時間以内のPCR検査を受けるということだった。
病院からは、コロナウイルスに感染すれば抗体ができるのだが、感染後3か月ぐらいは、PCRを受けると、死滅したであろうコロナウイルスの死骸みたいなものがPCR検査に反応するかもしれないというのだ。
もし、その検査で陽性反応が出てしまったら、現地でさらに10日以上滞在し、帰国できないということだったので、レースのためにヨーロッパに行くのに、1週間休み、さらにそこから10日間も会社を休むわけにはさすがに行かない。
いろいろ考えた末、出発前に、日本でPCR検査を受けて、陽性反応が出れば、ヨーロッパに行くことはあきらめよう…そうすることにした。
また、行くにしても、現地でPCR検査を受検できるようにしなければならない。
インターネットと格闘し、現地滞在のスケジュールも確認しながら、現地で受診できるところを探すこともはじめた。
飛行機や、宿の手配は、すでに終えていたが、さすがに、72時間以内のPCR検査を受診することまではスケジュールに組み込んでいなかった。
CCCへのレーススケジュールは、かなりタイトに組んでいて、レース終了後にただちに日本へ帰国するスケジュールを組んでいたので、飛行機が飛ぶ直前にPCRを受けることができなかったので、レース出発前日に、滞在先のシャモニーで受診できる医療機関をさがすことになった。
フランスでは簡易PCRみたいなものは、薬局でも受けられるようだが、日本政府が要求しているエビデンスは、専門の医療機関のものだったので、フランスの厚生労働省みたいなところのHPから、なんとか現地の医療機関をみつけることができ、そこに予約を入れることができた。
これで、やっとのことで、事前準備を整えることができたのは、お盆前のことだった。
お盆開けの8月18日、地元の医療機関でPCR検査を受けた。
陰性…
予定どおり行く。
CCCに出場することに決めた。