私は、日経のスポーツ欄のカズこと三浦知良さんのコラム『サッカー人として』を毎回楽しみにしている。
カズさんならではの心境なのだろう。日本代表が批判されると自分自身が批判されているように感じるらしい。
ずっと、日の丸を背負ってきたキングにとっては、そうなのかもしれない。
いつの時代でも世の中は、批判で渦巻いている。
今回だって、コロナウイルス禍での政府の対応は特に顕著だ。
ワクチン接種は、医療従事者が主体となって進めていただいているから、それと直接な関係を持たない人にとっては、自分とはかけ離れたところで進んではないかと思えば、それは批判の対象になるだろう。
しかも今はSNSの時代だ。そういうことが、嫌が上でも目に入る。
しかし、カズさんのように、今はサッカー代表とは距離を置いていても、自分ごとだと思えば、そうやすやすと批判をすることはないはずだ。
カズさんはこう付け加えている。
『もしも(サッカー日本)代表が最低と言われるなら、招集されない僕らはそれ以下で最低だ』と。
そう、サッカー界の批判は自分事だととらえていて、もっと自分ががんばって、日本サッカー界の底上げをするのだと。
日本で渦巻く批判は、自分たちに投げかけられたと思えば、あんなに腹立たしく思うことはないだろう。
自分たちが、もっと努力をすれば、コロナ対応もスムーズに行き日本は世界をけん引できるはずだ。
そう考えてみようではないか。