
いよいよ選挙戦も終盤を迎えた。
私は、地元出身の立候補者の支援のため、毎日選挙事務所を訪れている。
昨日からは、沿道での朝立ちもはじまった。
通勤途中の人に、少しでも気持ちよ届け…
そんな思いで、手を振る。
右に左に、通勤の車がひっきりなしに往来する。
そんな光景を見ながら、ふと思った。
通勤の乗用車に乗っているのは、一人が多いが、たかだか50~70㎏ぐらいの人を乗せるのに、1tぐらいの鉄の塊が通り過ぎていく。
間もなく、イギリスでは、地球温暖化防止会議が行われるらしいが、確かにこれらの移動に使われるエネルギーは半端ない…。
普段見慣れた当たり前の光景なんだが、今日は、不思議とその光景が異常に思えてきた。
コロナウイルスの蔓延で、私自身もリモートでの会議やワークが増えてきた。
まだまだ世間でいうほどの活用ではないけど…。
製造業や、建設業など多くの業種では、その場に行かなければ仕事にならないことは多い。
でも、打ち合わせや事務仕事では、パソコンを前にすればできることも多くなってきた。
これまでは出勤することが当たり前で、打ち合わせのためには、移動することが当たり前だった。
でも行動が変容し、そうでないことが増えてきたことは、時間の節約するためにありだと思う。
しかし、この車社会の中で、相当のエネルギーを消費して生きていく世の中は、やはり時代にそぐわないのだろう…。
エンジンのかからない車を人の力で押すときに、ちょっとやそっとでは動かない。
それが、エンジンをまわせばいとも簡単に動いてしまうのだ。
そのエネルギーの大きさたるや。
そんな思いがもたげてきた。
国道9号線の端で考えたことはそんなところだ。