今朝の日本海新聞の記事。
うちの村の秋祭りは9月23日なのだが、祭礼が終わったあと、それにかかわった地区の役員や関係者が車座になって、森甚のちくわをあてに、ビールを飲むのが昔からの習慣だ。
なぜなのか、聞いたことはないのだけど、左手に持つのは必ず『森甚』のちくわと決まっているのだ。
僕がこっちに帰って祭りにかかわるようになって、25年ぐらいになるけど、ずっと変わらない。おそらくそれ以前もそうであったのだろう。
以前森甚商店が閉店するとの記事を読んで、
『自分たちが続けてきた伝統も途絶えるのかぁ
、次の祭礼で、左手に僕らは何をもつのだろう…』
と思ったが、今日の記事が目に飛び込んできて、素直にうれしかった。
二方社長は、僕が青年会議所をさせていただいているときに、豊岡で同期の理事長で(厳密にいうと、僕自身はもうすでに卒業していたので、同期理事長とはいえないのだが…そこのところは話せば長くなるので、やめとくけど…)よく顔をあわせていた人でもあったから、なおのことうれしく思う。
以前、二方さんと話をさせていただいたときに、かまぼことかちくわと言ったいわゆる『練り物』の食文化が日本からどんどんとなくなっていることを憂いていて、そういうものを絶対に守り切るのだと熱く語っていたことを思い出す。
今年も、祭りのあとの左手には、変わらぬ森甚のちくわが手にできる、
一つ消えようとした食文化を継承したという記事に、本当にありがたく思った。
新しいことに果敢に攻める二方社長は、本当の男前だと思う。
心から敬意と感謝を表します。