先日、書庫を片付けていたら、こんな資料が出てきた。
私の父親やハチ北の人を中心に25年ぐらいまえに描いたハチ北の未来構想のパースデザインだ。
コロナウイルス禍で今後のウインター業界の動向がどうなるかはまったく見通せないけれど、ここ5年ぐらいの動向をみていると、拠点となるセンターを構え、そこを中心に、スキー場を展開していくというのが、勝ち方の王道であるように思うので、もし、このイメージが今、形になっていると、ハチ北はまったく違った未来になっていたのではないかと思う。
父はあまり語ってくれることはなかったけど、当時、私は学生だったが、父が血気盛んに、これの実現に向けて、東奔西走していた。その姿は純粋にかっこよかった。
実際のところ、どういう理由でとん挫したかはよく知らないけれど、その道が絶たれたときのショックな様子は今でもよく覚えている。
今となっては、地元にもそれだけの投資を思い切ってやるだけの力を持てているのかというとそれはかなり厳しい…。
しかし標高が高く、まあまあのスケールを持つハチ北は、他のところに比べるとまだましなほうかもしれない。
とん挫しながらでも、それでも前に進みハチ北は今の繁栄を築きあげてきた。
今、私たちが責任ある世代になって、未来にむかって何かをしかけることができているかと自問自答するが、当時の父たちの熱量には到底及んでいないように思う。
(どうも、アマゾンにはとばないようにamebaも仕組みを変えたみたいなので、資料だけリンクしておく)
という本を読んだ。
著書の安宅和人さんは、これからの時代に必要なのは、妄想力だと語った。しかも若い人の…。
確かに、妄想しなければ、それ以上に世の中が大きく変わっていくことなどない。
デジタル革命がおきて、世の中は大きく変わってきた。
僕らもその恩恵にあずかりながら、世の中のダイナミックな変化を享受しているが、自らが、変革者にはなりえていない。
自分たち自身が妄想力をもたないかぎり、まちを変化させることもできないのだ。
このパースを見ながら、『おっさん』だけれど、妄想しよう…。
改めて思った。