最適化な時代へ | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

日本が人口減少突入し、規模の経済はもう成立しないと言われて久しい。

 

会社は、売り上げを伸ばし、利益を伸ばさなければならず、それを実現するもっとも明快な手段が規模を拡大することだった。

 

この社会の成長が望めない中にあって、相反するように成長を続けるために必要なことについて、頭巡らせてみるが、妙案が浮かばない。

 

しかし、ふとある思いが頭をもたげる。

 

『最適化』だ…

 

コロナ禍中にあって、少し陰りが見えているが、airbnb、uberなど今をトキめく企業はつまるところ、自宅などの空いている部屋を旅人に貸しだしたり、今ある車を有効に活用するなど、仕組みは新しいものの、そのためのインフラが増えるわけではない。

 

日本で今をトキめく企業の一つといえばメルカリだが、それも自分が不要となったものを他の人に譲るためにモノが増えるわけではない。

 

つまりは、今あるものを使ったり、使わなかったりというそういう隙間を穴埋めしていくということで言えば、最適化していくということだ。

 

私たちの業界で言えば、公共工事は『年度』と縛りがあり、繁忙期と閑散期の差がどうしてもできてしまうことが多い。

3月末、次年度予算が確定しなくては、4月以降の予算が確定せず、確定しなければ事業が執行できないというサイクルがあるため、4~6月は比較的時時間に猶予がある。

 

しかし物件が発注され、9月10月と年の瀬がせまってくるごとに、仕事の忙しさが増してくる。

 

忙しいのは、結局のところ、自社がもっている人的、あるいは物的なリソースがその場面だけ最大化し、あとは、稼働率は低くなっているということでもある。

 

年末、あるいは年度末のピークを削って、閑散期に分散できれば、そういったリソースをずっと有効に活用することができるわけだ。

 

規模の経済がもう追えない限りは、いかに資源を最適に配分し、有効に活用していくか、無駄を取り除いていくか、そこにしか成長の機会はない。