整える | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

 

 

この地域、だいたい3月の下旬から、4月上旬にかけては、雪に覆われています。

なので、春の彼岸っていっても、墓参りをする習慣などそもそもありません。

しかし、異例の暖冬で、早々と里の雪は溶けてしまいました。
昨日は、天気もおだやかだったので、墓の掃除に行きました。

杉葉がたくさん敷地の中に落っこちていたので、それを拾い、草を抜きました。

世の中には除草剤なるすぐれたものがあるので、それをふりかければ、おそらく草などは全滅してしまうのだろうけど、手間がかかっても一本一本抜いていきます。

一見時間の無駄のように思えるし、1時間やそこら草をひいたところで、完ぺきになるわけでもないけれど、いろいろと頭思い巡らさながら、墓に向かうので、それはそれで意味ある時間なのかなぁと思います。

 

風が吹けば、翌日には、また落ち葉が墓を覆ってしまうので、はかない墓掃除なので、きれいにするというより『整える』という言葉がふさわしいのかなぁって思います。

 

ここ数年、墓を整えるのは、私の任務だと決めて、ときどき墓に向かいます。

草を一本一本抜きながら、過去、現在、未来と思い巡らせていく時間を大切にしています。

 

墓に眠るのは、私の先祖たち。

ある一時、この地で、ささやかな幸せを夢見ながら田畑を耕してきたのだろう…

そして自分もまた、何年かののちには、この墓の中にいるのだろうなぁ…

 

そんなことを想像して過ごすひとときでありました。